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【菅首相よ、それが人のやることか】
— 笑い茸 (@gnXrZU3AtDTzsZo) February 21, 2021
白昼堂々 恐るべきトカゲのしっぽ切り
日刊ゲンダイ pic.twitter.com/lsK2JeEQan
※文字起こし
ついに、ギブアップということか。菅首相の長男から“違法接待”を受けていた総務官僚2人が、官房付に異動させられた。事実上の更迭である。
これまで4人の総務官僚が違法接待を受けていたことが明らかになっている。
武田良太総務大臣は、更迭した2人を含め、接待を受けた4人全員について「懲戒処分が必要であれば速やかに行う」と会見で明言した。いずれ4人とも処分される可能性が高い。
4人を処分するのは当然だ。菅の長男は、放送事業会社「東北新社」の部長職である。放送行政を所管し、許認可権を握る総務省の幹部が、“利害関係者”の菅長男から高級店で接待され、手土産を受け取り、タクシーチケットまでもらっていたのだから、言い訳は通用しない。
「当初、総務省は、会食の目的を“忘年会”“意見交換”と国会で説明し、『東北新社の事業が話題にあがったことはない』『BSやCSの話が話題にあがった記憶はない』と強調していました。ところが、『週刊文春』が公開した会食時の音声データには、菅長男が“BS”と連呼し、衛星放送事業の審査について話し合う会話がハッキリ残っていた。国会で嘘をついていたことがバレてしまった。さすがに更迭せざるを得なくなったということでしょう」(政界関係者)
菅政権が姑息なのは、総務官僚を更迭することで、“疑惑隠し”“追及封じ”を図ろうとしていることだ。立憲民主党の蓮舫参院議員が、こうツイートしている。
<秋本局長を大臣官房付へ更迭、と報じられています。が、この肩書きとなると国会で出席が求められても「政府参考人」と認められず、出席しなくて済みます。疑惑隠しの人事ではないでしょうか>
自民党政権は、2019年、統計不正が発覚した時も、キーマンだった政策統括官を官房付に異動させ、疑惑隠しを図っている。今回も、接待を受けた総務官僚4人全員を更迭することで、疑惑をウヤムヤに終わらせるつもりだ。
倫理規定違反レベルの問題ではない
総務官僚を慌てて処分したのは、このままだと政権を揺るがす大問題になる恐れがあるからではないか。今回の一件は「国家公務員倫理規程違反」どころではなく、菅ファミリーを巻き込んだ贈収賄事件に発展する可能性もある深刻な問題だからだ。
昨年12月10日、都内の小料理屋で秋本局長同席のもと、菅長男と東北新社の子会社社長が交わした会話は、明らかに放送事業の許認可に関わる内容だった。
「BS、BSの。(東北新社子会社が手掛ける)スター(チャンネル)がスロットを返して」「新規の話? しょうがないよ。通っちゃってる」
しかも、菅長男が口にした「スターチャンネル」は、この会食直後の15日、総務省から5年ごとの認定更新を受けている。菅長男は8日と14日にも別の総務省幹部と会食している。許認可直前のタイミングの会合は「ただの懇親会」ではないだろう。
疑惑はこれだけではない。18年、東北新社グループの「囲碁・将棋チャンネル」がCS放送業務を認定された経緯も不自然だ。審査基準は、ハイビジョン化推進のために改正されたばかりだった。認定された12社16番組のうち、「囲碁・将棋チャンネル」だけがハイビジョン対応していなかった。一方、ハイビジョンであるにもかかわらず認められなかった番組もあったから、どう考えてもおかしい。
菅自身は東北新社創業者とその息子の元社長から12〜18年、計500万円の個人献金を受領している。高千穂大教授の五野井郁夫氏(国際政治学)はこう言う。
「囲碁・将棋チャンネルがCS放送業務に認定された一件は明らかに不自然です。総務省が、菅首相の子息が在籍する事業者を優遇したのなら、放送行政を歪めたと指摘されても仕方ありません。倫理規程違反という次元の問題ではないでしょう」
さっさと官僚を処分して逃げおおせようということか。
忖度しても最後は切り捨て |
菅政権は、総務官僚4人に責任を取らせることで、疑惑をジ・エンドにするつもりでいる。
しかし、こんな理不尽な話はないのではないか。4人とも好きこのんで“利害関係者”から接待を受けたわけではないはず。
20年前、30年前と違って、霞が関の高級官僚も、業者から接待を受けることには、かなり神経質になっている。公務員倫理規程に抵触する危険を冒してまで利害関係者と会食を重ねたのは、相手が菅長男だったからなのは明らかである。
「菅さんの長男から会食に誘われたら、官僚は断れないでしょう。とくに総務省は菅さんの直轄地だから、なおさらです。もちろん、菅さんの長男と仲良くなれば出世にプラスになるというスケベ心もあったでしょうが、断ったら出世に響くという気持ちだったと思う。菅さんの長男は、まだ40歳の部長職でしょう。普通は、課長補佐と会うことだって難しい。総務省ナンバー2である審議官ら幹部4人が会食を共にしたのは、バックに総理の威光があったからですよ。長男だって、父親あっての自分だとわかっていたはずです」(霞が関関係者)
なのに、菅は「長男とは別人格だ」「最近、会っていない」と、自分とは無関係だと強弁しているのだから、完全に国民をなめている。
法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)がこう言う。
「官僚4人は哀れというか、ある意味、気の毒ですよ。総理の長男だから会食し、陳情も受け入れた。国会で嘘をついたのも、政権を守るためでしょう。菅首相も、官僚たちが自分の顔色をうかがい、忖度していることは百も承知のはずです。なのに、疑惑に幕を引き、自分に火の粉がかからないようにするために、官僚4人を冷たく切り捨てようとしている。まさに、白昼堂々のしっぽ切り。使い捨てです。これが血の通った人のやることでしょうか」
モリカケと全く同じ構図
今回の一件は、モリカケ問題と全く同じ構図だ。
森友事件では、当時の安倍首相を守るために官僚が忖度。結果、財務省幹部は国会で140回近くも虚偽答弁を繰り返し、公文書改ざんという大事件まで起こしている。加計疑惑でも、首相の“腹心の友”の希望を優遇するため、官僚自ら行政を歪めてしまった。
その根っこにあるのは、官邸の恐怖政治だ。
「官邸に人事を握られている官僚は、首相の顔色をうかがわざるを得ません。とくに菅首相は『恐怖』で官僚を支配しているからなおさらです。実際、異論を唱えた官僚は飛ばされ、かしずく官僚は重用されている。官僚は生きていくために、行政をねじ曲げてでも、首相の意に沿うしかない状況です。本来、公務員は国民に奉仕する立場ですが、この8年間の安倍・菅政権によって、全く違う方を向いてしまっている。今回、処分を受けた総務官僚は、口を割らずに菅首相を守ったわけですから、ほとぼりが冷めたら『栄転』するのかもしれない。同じような人事をモリカケ問題で何度も目にしてきましたが、こんなことは許されません。徹底追及すべきです」(五野井郁夫氏=前出)
権力に奉仕することを拒む、まっとうな感覚を持った官僚は、前川喜平元文科事務次官のように外に出るか、公文書改ざんを迫られた財務省職員の赤木俊夫さんのように死を選ぶしかないのなら、日本の官界は末期的だ。
菅は常々「縦割りの打破」を口にするが、やっているのは恐怖政治による霞が関の支配。菅長男と総務官僚の癒着構造も、その裏返しだ。国民はそんな菅の正体を見破っている。やりたい放題を許してはダメだ。
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