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※2021年2月17日 日刊ゲンダイ1面 紙面クリック拡大
※2021年2月17日 日刊ゲンダイ2面
【長男の悪事もひた隠し】
— 笑い茸 (@gnXrZU3AtDTzsZo) February 17, 2021
菅政権が「透明性」とほざく大笑い
日刊ゲンダイ pic.twitter.com/mImy62nf0R
※文字起こし
世にもバカバカしい“ポスト森”選びが大詰めだ。
東京五輪・パラリンピック組織委員会は16日、女性蔑視発言で辞任に追い込まれた森喜朗会長の後任を選出する「候補者検討委員会」の初会合を非公開で開いた。委員長は、森に近いキヤノン会長兼社長CEO(最高経営責任者)の御手洗冨士夫組織委名誉会長。これまた非公開とされるメンバーはJOC(日本オリンピック委員会)の山下泰裕会長、スポーツ庁の室伏広治長官、柔道五輪金メダリストの谷本歩実氏、体操の田中理恵氏、東京都の多羅尾光睦副知事、IOC(国際オリンピック委員会)の荒木田裕子プログラム委員、パラ競泳の成田真由美選手。全員が組織委の理事で、男女半々の計8人だ。同席した武藤敏郎事務総長は17日の2回目会合について「(候補者一本化の可能性は)ある」と言っていて、院政をあきらめない森の“意中の人”をサクッと選び、理事会の決議を済ませ、今週中にも新会長を正式決定するスケジュールで動いている。
それにしたって、懲りない連中だ。世紀の差別発言で国内外から集中砲火を浴びた恥さらしが、身の程をわきまえずに「密室人事」で後継指名し、袋叩きに遭って白紙撤回する恥の上塗り。にもかかわらず、オープンなプロセスを避け、密室にこだわるのだから筋金入りである。
輪をかけて世間をバカにしているのが、菅首相だ。当初は「組織委が決めること」などと森問題から逃げていたくせに、新会長就任が確実視された日本サッカー協会元会長の川淵三郎氏が舞台裏をペラペラしゃべりだすと、「私は組織委の最高顧問。決め方については申し上げるべきだと思った」と言い出して横やり。15日の衆院予算委員会の集中審議では「森氏から、辞任されるという話が、直接報告があった。それ以外のことについて、私どもが知らないうちに決まったような報道がどんどん流れていた」と振り返り、「私は内閣総理大臣として、全く不透明な中で、理事会の前に決められることは避けるべきだと。そういう思いの中で〈しっかりと透明に、そしてルールに基づいて選考して欲しい〉という趣旨は私から強く申し上げた」と妙に力強く答弁。長男の悪事もヒタ隠しにする悪党が「透明性」をほざくとは大笑いである。
「民間人」で長男隠し、官僚は火ダルマ |
放送関連会社「東北新社」に勤める菅の長男らによる総務省幹部の接待疑惑は、国家公務員倫理規程への抵触が濃厚だ。菅が総務相時代に政務秘書官を務めた長男は、総務省から衛星基幹放送事業者の認定を受ける子会社「囲碁将棋チャンネル」の役員も兼務しており、贈収賄の疑いさえある。長男との会食が判明しているのは谷脇康彦、吉田真人両総務審議官、秋本芳徳情報流通行政局長、湯本博信官房審議官の4人。そろってゴチになった上、土産やタクシー券も受け取っていた。それも一度や二度ではない。濃密な関係の背景に見え隠れするのが菅との関係だ。次期次官の呼び声高い谷脇氏は、菅肝いりの携帯電話料金値下げの旗振り役。総務相時代の菅がNHK改革に後ろ向きだった課長を更迭し、後任に抜擢したのが吉田氏だ。そして、秋本氏が就く情報流通行政局長は東北新社の中核事業である衛星放送の許認可を握る。
政官業の癒着の構図はクッキリなのに、菅は会食の詳細について「承知していない」「私と長男とは完全に別人格」などとスットボケ。追及を強める野党は長男の参考人招致を要求したが、与党は「民間人」を理由に拒否。集中審議で菅はマンガ答弁を繰り返した。
「国民のみなさんから疑念を持たれることにはやはり気をつけるべきだと思う。いま総務省の中で客観的に調査をしている」
「関わっているものが誰であっても、国民から疑念を招くようなことは避けるべきだと思いますし、ルールに基づいて透明性のもとで総務省でしっかり対応してほしい」
「私自身の長男であるからとか、誰であっても、やはり国民から疑念を抱かれるような行動は控えるべきだと思います。いずれにしろルールに基づいて、透明な形で総務省でしっかり対応してほしいと思います」
「別人格」も閣議決定か
16日の衆院本会議で武田総務相は「一日も早く調査を終え、処分を行い、関係法令に基づいて公表したい」と答弁。4人を処分して幕引きを図ろうという狙いだが、一連の流れは安倍前首相をめぐる森友疑惑とそっくりだ。
公務員の秘書を従え全国を飛び回っていた昭恵夫人を「私人」と閣議決定し、野党が要求する国会招致を最後まで突っぱねた。体を張って政権を守った財務省の佐川宣寿理財局長(当時)などの幹部ら20人の処分発表でケリをつけようとしたものだ。
法大名誉教授の五十嵐仁氏(政治学)は言う。
「形式的な任命権しかない日本学術会議の会員候補については矩をこえて拒否した菅首相が組織委会長選出に『透明性』、長男をめぐる疑惑に『透明な形の対応』とはよく言ったものです。総務省の問題は国家公務員倫理規程抵触にとどまらず、口利きの疑いが色濃い。総理の家族であるという自らの立場、権力を利用している点では森友疑惑と全く同じ構図。違いがあるとしたら、『別人格』が閣議決定されていないことくらいでしょう。臭いものにフタをして7年8カ月もの安倍政権を官房長官として支え、アベ政治を引き継いだ菅首相はスキャンダルの体質まで継承している。その場しのぎでゴマカそうというやり口も全く同じです」
前政権時代は情報隠蔽、犯罪隠しの元締だった首相が「透明性が大事」「国民に疑念を抱かれないように」などと言いながら、前首相をかばい、長男に真相を聞こうともせず、参考人招致も拒否する二枚舌なのである。
低空飛行なのになぜ打ち落とさない |
疑念と欺瞞の政治に国民は辟易するばかり。五輪はもとよりワクチン接種も不安がいっぱいだ。
特例承認1号となった米ファイザー製ワクチンの先行接種が17日に始まった。欧米の2カ月遅れ、G7ではどんけつスタートだ。対象となる医療従事者は約4万人。そのうち約2万人に「観察日誌」を記録してもらい、ワクチンの安全性を調査するという。
ベルギーから届いた第1便は6万4350瓶。注射器手配のお粗末で1瓶あたりの接種回数は6回から5回に見直されたが、16日会見したワクチン担当の河野行革相は6回接種できる特殊な注射器を先行接種向けに確保したと説明。そうすると第1便は最大約38万回分となり、約19万人分相当だ。河野は喜々として「EUの『輸出透明性メカニズム』の承認が下り、第2便が来週到着予定」とも言っていたが、肝心の数量については口を閉ざした。EU側の承認が毎回必要なため、第3便以降は未定だ。
政府は3月に医療従事者約370万人に接種対象を広げ、4月からは65歳以上の高齢者約3600万人に打ち始める青写真を描くが、実現性は怪しい。契約でしくじり、過熱する「ワクチン・ナショナリズム」に翻弄されている上、3月以降に予定しているファイザーの生産能力増強も遅れる公算が大きい。綱渡りは必至で、ヘタをすれば「弾切れ」に陥りかねない。
政治評論家の本澤二郎氏はこう言う。
「野党の政権追及はまだまだ手ぬるい。菅内閣の支持率が落ち込み、不支持率が上回っているのは新型コロナ対策への不満の表れです。政権浮揚に利用できると五輪開催に固執し、経済を回すと言って『GoToキャンペーン』を強行して第3波を招いた。性懲りもなく、地域限定の再開まで考え始めている。そこに、長男をめぐる疑惑です。低空飛行の内閣を撃ち落とすチャンスなのに、野党が本気で追撃しないのは野垂れ死に解散の方が有利だと計算しているからなのか。追い込んで倒さなければ、安倍政権の時と同じ轍を踏み、疑惑が闇に葬られてしまいかねない」
だからこそ、国会で徹底追及が必要なのだ。
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