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(回答先: 長い旅に出て、過去を消して人生をリセットしよう 投稿者 中川隆 日時 2021 年 11 月 07 日 12:14:06)
仕事は60歳でスパッと辞めよ。人生100年は嘘、死ぬ間際に後悔しない「FIRA60(ファイラ60)」の人生プラン=榊原正幸
2021年9月2日
https://www.mag2.com/p/money/1096370
大好きではない仕事は60歳でスパッと辞めるべきです。その理由は「人生の残り時間が少ないから」。人生100年時代と言われますが、健康でいられるのは70歳までです。残りの10年は「好きなことしかやらない人生」にしないと、いまわの際で後悔します。本記事は、メルマガ内で連載中『目指せ!60歳でハッピーリタイア』の一部抜粋です。日本版の「FIRE(Financial Independence, Retire Early)ムーブメント」は、「FIRA60(Financial Independence, Retire Around 60=経済的自立と60歳前後の退職)」が目標になると見ています。どういうことか、本連載で解説していきます。(『Prof.サカキの市況展望 プラス 教授に質問!』榊原正幸)
プロフィール:榊原正幸(さかきばら まさゆき)
会計学博士、税理士、マネー評論家。青山学院大学大学院国際マネジメント研究科教授、東北大学大学院経済学研究科教授を務めた経験から「MOTO教授(元・教授)」の肩書きで活動。資産形成のノウハウを発信し、60歳前後でリタイアする「21世紀の日本を生き抜く方法」を自らの経験と株式投資のプロの視点から提唱している。
人生は100年時代ではない
「人生、100年時代」という言葉を、ベストセラー『LIFESHIFT(ライフ・シフト)』(著:リンダ・グラットン, アンドリュー・スコット/刊:東洋経済新報社)が2016年10月に出版されて以来、頻繁に耳にするようになりました。
同書によると、2020年において、20代前半くらいの若い人は「2人に1人が106歳まで生きる」とのこと。
しかし、このことをもって、あたかも「みんなが100歳まで生きる」かのように思われてしまっているのは、明らかに間違いだと言わざるを得ません。
厚労省が令和2年に公表した簡易生命表によると、次のようになっています。
60歳男性:平均余命は24.21年(84歳前後で死ぬということ)
70歳男性:平均余命は16.18年(86歳前後で死ぬということ)
80歳男性:平均余命は 9.42年(89歳前後で死ぬということ)
90歳男性:平均余命は 4.59年(94歳前後で死ぬということ)
60歳女性:平均余命は29.46年(89歳前後で死ぬということ)
70歳女性:平均余命は20.49年(90歳前後で死ぬということ)
80歳女性:平均余命は12.28年(92歳前後で死ぬということ)
90歳女性:平均余命は 5.92年(96歳前後で死ぬということ)
男女とも、どの年代を取っても、100歳まで生きるということにはなっていません。
健康に過ごせるのは70歳まで
しかも、問題となるのは、余命や寿命ではなく「健康寿命」です。「健康寿命」とは、「健康上の問題で日常生活を制限されることなく過ごせる期間」のことをいいます。
2021年の時点では、男性の「健康寿命」は72.6歳、女性の「健康寿命」は75.5歳となっています。これらは、あくまでも「平均値」でしかないので、個人差が大きいと思います。
実際には男女とも、「健康なのは70歳まで」と心得ておいた方がいいと思います。
もちろん、現在20代前半くらいの若い人は、この「健康寿命」も男性で80歳、女性で85歳くらいまで伸びる可能性はあります。
しかし、それにしても「人生100年時代」ではないわけです(これから何年か後に、医学そのものや医療関連の技術が、革命的に進歩するような特異点を迎えれば、話は別ですが)。
そう考えると、今の中高年については、当分の間は、健康なのは70歳くらいまでだし、生きているのもせいぜい90歳くらいまでであって、「人生は100年時代ではない!」と声を大にして言いたいと思います。
「大好きではない仕事は、60歳で辞める」
そうは言っても、もしかして90歳や100歳まで生きていた場合に、老後の後半になって破産状態になってしまってはいけません。なので、もちろん100歳まで生きても大丈夫なようなファイナンシャル・プランを作っておく必要はあります。
この「100歳以上まで生きても大丈夫なファイナンシャル・プラン」のことを、「エターニティ(Eternity:永遠)」または「エターナル・ファイナンシャル・ポジション(永遠の財政状態」)と名付けて、当メルマガで配信している本連載の後半で述べます。
ここで重要なことは、「いくつまで生きているのか」ではなく、「いくつまで健康なのか」であり、それはきっと「70歳くらいまで」であろうということです。
そして、本連載の最大のテーマは「60歳で仕事を辞める」ということであり、その根拠になるのが、「60歳というのは、QOL(生活の質)が高い人生が、あと10年しかないこと」です。
これをきちんと咀嚼したら、答えはひとつです。「大好きではない仕事は、60歳で辞める」これに尽きます。
そして、それを実現できるように、あらかじめ準備していくことは、自分の人生にとって、とても有意義だという価値観を、若いうちからはっきりと認識しておくことです。
「そんなことは充分にわかっているけど、先立つものがないから辞められないんだよ」。大多数の人の答えは、これです。
ですから、本連載の後半では、このことに対する解答を用意してあります。
大好きではない仕事を60歳で辞める理由のうちの最大のものは、「人生の残り時間が少ないから」です。あと10年しかないのです。
もし結果として、もっと長かったら、それは単に「ラッキーなだけ」です。残りの10年は、「好きなことしかやらない人生」にしないと、いまわの際で後悔します――
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