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エドゥアルド・トゥビン (Eduard Tubin, 1905-1982)
http://www.asyura2.com/21/reki6/msg/745.html
投稿者 中川隆 日時 2021 年 10 月 03 日 09:03:37: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: ホアキン・ロドリーゴ ギターと管弦楽のための《アランフェス協奏曲》 投稿者 中川隆 日時 2021 年 10 月 02 日 19:18:58)

エドゥアルド・トゥビン (Eduard Tubin, 1905-1982)

エストニアの作曲家。マイナー交響曲の世界では有名でファンも多いようだ。


交響曲

交響曲1番(1931–1934)

交響曲2番"Legendary" (1937)
3.3点
全部の楽章が1つに繋がっている。1楽章の茫洋とし世界が曖昧に見えたり消えたりしながら、野蛮さとなんとも言えない広大さを持って姿を表して行くのが心地いい。3楽章では、力強い軍隊的な闘争的な楽章になって、これは文句なしに気持ちいい。後半のピアノソロからのヴァイオリンの不思議な力強い嘆きとも叫びとも付かないソロはなかなか痺れた。独自の我が道を行く、適度に変態でありながらとてもカッコ良い音楽は、ツボに入る人ならかなり気にいるだろう。

交響曲3番"Heroic" (1940–1942, revised 1968)
3.3点
闘争的な1楽章はかなりカッコいい。2楽章はかなりいい塩梅を突いた浮遊感と不思議さのある楽章で、夢幻的で楽しい。3楽章はかなり軽快で明るくて聴きやすい楽章。もちろんトゥビンらしさはキープされており新鮮さはある。2楽章と3楽章が続けて明るい楽しい楽章なため、全体としてそういう印象が強い曲になっている。

交響曲4番"Lyrical" (1943, revised 1978)
3.3点
1楽章も2楽章も、力を溜めながら進展する音楽である。もったいぶりながら進む、現代的な音感覚を持ちながらも聴きやすい音楽はなかなか楽しい。しなやかな叙情性もあり、スケールは大きいし、大いなるモノの周りを巡っているワクワク感がある。3楽章はその延長で盛り上げて行く。統一感がかなりあり、後で改定されているからか成熟した曲である。

交響曲5番(1946)
3.3点
ひねりのある音使いで浮遊感のある雰囲気が支配している。かっこよさをやや強調している。魂よりもやや技巧的な作曲技法の披露に偏っている気もして物足りなく聞いていたが、3楽章中間で突然止まった場面の衝撃にやられた。その後の勢いの復活の仕方も非常に痺れさせられるもの。

交響曲6番1953–1954, revised 1956)
3.3点
1楽章はファイナルファンタジーのラスボスの音楽のような異世界の巨大な異生物を表現しているかのような不思議な音楽。同じリズムを執拗に繰り返して、野生的な音楽を鳴らす2楽章。20世紀にはよくある音楽かもしれないが、打楽器の活躍などかっこよさで満足させてくれる。

交響曲7番(1955–1958)

交響曲8番(1965–1966)

交響曲9番"Sinfonia semplice" (1969)

交響曲10番(1973)

交響曲11番(incomplete)


https://classic.wiki.fc2.com/wiki/%E3%81%9D%E3%81%AE%E4%BB%96%E3%83%A8%E3%83%BC%E3%83%AD%E3%83%83%E3%83%91


エドゥアルド・トゥビン(Eduard Tubin, 1905年6月18日 - 1982年11月17日)はエストニア出身の作曲家・指揮者。

経歴
カラステ出身。1944年にエストニアがソ連に占領されるとスウェーデンに亡命し、亡くなるまでストックホルムで活動を続けた。

指揮者としてはフィラデルフィア管弦楽団やイギリス室内管弦楽団とも共演している。同僚だった指揮者に、ネーメ・ヤルヴィのほか、エドゥアルド・マータやエンリケ・バティス、アンタル・ドラティらがいる。


音楽について
完成した10曲の交響曲と、断片に終わった「交響曲第11番」で知られるほか、出世作となったバレエ音楽「クラット(悪鬼)」で知られる。また他に「弦楽合奏のための音楽」、2つのヴァイオリン協奏曲、バラライカ協奏曲、コントラバス協奏曲、2つのオペラ、「斃れた兵士たちへの鎮魂歌」から幅広いジャンルで作品を残した。

トゥビンは、「エストニアの動機によるシンフォニエッタ」などに見られるように、初期作品においてはエストニアの民俗音楽に影響されていた。しかしソ連によって母国が奪われ、亡命生活に入ってからは、あまり国民楽派的でなくなり、より国際的で怒りに満ちた作曲様式に切り替わった。

トゥビンの作曲様式の変化は、「交響曲 第6番」の頃に起こり、和声的により鋭角的な作風となった。「交響曲 第7番」の終楽章は、調的であるとはいえ、12音による主題を大幅に用いている。副題つきの交響曲としては、「交響曲 第2番 <伝説的>」と「交響曲 第4番 <叙情的交響曲> Sinfonia lirica 」、「交響曲 第9番 <単純な交響曲> Sinfonia semplice 」がある。

トゥビンがあまり有名とはいえないのは、このような変遷のためである。エストニアが自国最大の作曲家と訴えているにもかかわらず、生涯を通じて創作活動の大半はスウェーデンで行われており、しかも大家にふさわしい注目を集めてはこなかった。

トゥビン作品は多くが録音されており(交響曲全集に至っては、ネーメ・ヤルヴィ指揮のものとアルヴォ・ヴォルメル指揮によるものとがある)、2005年6月にはタリン市において、トゥビン生誕100周年の記念音楽祭が催され、交響曲のほか、ピアノ曲や室内楽曲の多くが演奏された。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%89%E3%82%A5%E3%82%A2%E3%83%AB%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%88%E3%82%A5%E3%83%93%E3%83%B3  

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