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フランツ・シュミット(Franz Schmidt, 1874 - 1939)
http://www.asyura2.com/21/reki6/msg/691.html
投稿者 中川隆 日時 2021 年 9 月 29 日 19:02:36: 3bF/xW6Ehzs4I koaQ7Jey
 

(回答先: 20世紀の作曲家 投稿者 中川隆 日時 2021 年 9 月 27 日 23:28:53)

フランツ・シュミット(Franz Schmidt, 1874 - 1939)

交響曲4番
3.3点
連続して演奏される4楽章は、蠢く動機の繋がりで構成された闇の中を徘徊するような音楽でかなりマニアックである。アラン・ペッタションに近いのだが、味わいは異なる。癖になりそうな不安定な難解さはしかしながら後期ロマン派の枠組みの音楽のようにも聴こえる。濃厚すぎる灰色の世界は雨の日に泥の中に潜り込んでいくような感覚を覚える。気分によってはかなり気にいるかもしれない曲。
https://classic.wiki.fc2.com/wiki/%E3%83%89%E3%82%A4%E3%83%84%E3%83%BB%E3%82%AA%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%88%E3%83%AA%E3%82%A2%281860%E5%B9%B4%E4%BB%A5%E9%99%8D%29


フランツ・シュミット(Franz Schmidt、1874年12月22日プレスブルク - 1939年2月11日ペルヒトルツドルフ)は、後期ロマン派に属するオーストリアの作曲家。


プレスブルク(現在はスロヴァキアの首都ブラチスラヴァ)に生まれる[1]。ピアノを短期間テオドール・レシェティツキーに学ぶが、そりが合わなかった。1888年に家族と共にウィーンに転居し、ウィーン音楽アカデミーにて作曲をロベルト・フックスに、チェロをフェルディナント・ヘルメスベルガーに師事、1896年に「優秀賞」を得て卒業した。ウィーン宮廷歌劇場管弦楽団にチェリストの座を射止めて(しばしばマーラーの指揮の下に)、1914年まで演奏した(同オーケストラに就職する際、13人のライバル候補を蹴落としたといわれる)。

また、他にもピアニストとしてコンサートを開催したり、ウィーン音楽アカデミーでチェロ、ピアノ、作曲、音楽理論を教えたりしていた[1]。シュミットに教えを受けたウィーン・フィルハーモニー管弦楽団の団員たちは、畏怖の念をもって師のことを語った[1]。

なお、指揮者としてウィーン・フィルハーモニー管弦楽団を指揮することもあったが、団員のオットー・シュトラッサーはシュミットの指揮について、「そもそも作曲家なるものが必ずしも自己の創作の最上の解釈者たるべきとは限らない事実をまさに証明する」と語っている[2]。

1925年にウィーン音楽アカデミー理事に、1927年には院長に就任。健康の悪化に伴い、1937年初頭にアカデミー辞職を余儀なくされ、1939年にペルヒトルツドルフで他界した。

なお、同時代のフランスの作曲家フローラン・シュミットとの区別の必要から、両者ともに氏名を省略せずにカナ書きすることが通例である。これは、名前のイニシャルと姓だけ(F.シュミット)では両者の区別がつかないことによる。

作品

交響曲4曲 (1899, 1913, 1928, 1933)
オペラ『ノートルダム』 (Notre Dame, 1904-1906)
オペラ『フレディグンディス』 (Fredigundis, 1916-1921)
ベートーヴェンの主題による2つの協奏的変奏曲 (1923)
ハンガリー騎兵の歌による管弦楽のための変奏曲 (1930)
ピアノ協奏曲 (1934)
2つの弦楽四重奏曲 (1925, 1929)
ピアノ五重奏曲 (1926)
2つのクラリネット五重奏曲
2つの弦楽三重奏曲
左手のためのピアノ四重奏曲 (1932, 1938)
オルガンのための前奏曲とフーガ ホ長調 (1924)
オルガンのためのトッカータ ハ長調 (1927)
『ヨハネの黙示録』に作曲されたオラトリオ『7つの封印の書』 (Das Buch mit sieben Siegeln, 1935-1937)


評価
シュミットは、的外れではあるにせよ、おおむね保守的な作曲家と見なされている。しかし、作品の多くに見られるリズム面での巧妙さや和声の複雑さが、これを裏切っている。シュミットは、モダニストたることなしにモダンな作品を書いており、一連の偉大なオーストリアやドイツの作曲家に対する敬意と、和声やオーケストレーションにおけるきわめて個性的な独創性とを結び付けている。シュミット作品のかなりの技術的な洗練は、尊敬せずにはいられないが、それでも虻蜂取らずに終わったようだ。すなわち彼の作品は、保守主義指向というにはあまりに複雑にすぎ、それでいてなお、前衛的というには伝統的すぎるのが明々白々である(それに彼の作品は、演奏するのが至難なことでも評判が悪い)。

死後の評価は、誤って伝えられたナチズム協力の非難のために、長年にわたって好ましいものではなかったが、シュミットのユダヤ人の友人、同僚たち ― オスカー・アドラー (Oskar Adler) やハンス・ケラー (Hans Keller) ら ― により強力な反証が挙げられてきた。1970年代に彼の作品は地味な復活をとげたが、この地味な状況は今も再発見や再評価の当時と変わっていない。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%84%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%A5%E3%83%9F%E3%83%83%E3%83%88  

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