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(回答先: 最美の音楽は何か? _ モンテヴェルディ 歌劇「ポッペアの戴冠」 投稿者 中川隆 日時 2021 年 8 月 03 日 21:00:43)
モンテヴェルディ 歌劇「ウリッセの帰還」
Claudio Monteverdi “Il Ritorno d'Ulisse in Patria” (René Jacobs)
Atto I
* Di Misera Regina Non Terminati Mai Dolenti Affanni! (Penelope, Ericlea)
* Duri E Penosi Son Gli Amorosi Fieri Desir (Melanto, Eurimaco)
* Superbo È L'Huom (Nettuno, Giove)
* In Questo Basso Mondo (Coro Di Feaci, Nettuno)
* Dormo Ancora O Son Desto? (Ulisse)
* Cara A Lieta Gioventù Che Disprezza Empio Desir (Minerva, Ulisse)
* Tu D'Aretusa A Fonte Intanto Vanne (Minerva, Ulisse)
* Donate Un Giorno, O Dei, Contento A Desir Miei (Penelope, Melanto)
* Come, Oh Come Mal Si Salva Un Regio Amante (Eumete)
* Pastor D'Armenti Può Prati E Boschi Lodar (Iro, Eumete)
* Ulisse Generoso! Fu Nobile Intrapresa (Eumete, Ulisse)
Ato II
* Lieto Cammino, Dolce Viaggio (Telemaco, Minerva)
* Oh Gran Figlio D'Ulisse! È Per Ver Che Torni (Eumete, Ulisse, Telemaco)
* Che Veggio, Ohimè, Che Miro? (Telemaco, Ulisse)
* Eurimaco! La Donna Insomma Haun Cor Di Sasso (Melanto, Eurimaco)
* Sono L'Altre Regine Coronate Di Servi E Tu D'Amanti (Antinoo, Pisandro, Anfinomo, Penelope)
* Apportator D'Altre Novelle Vengo! (Eumete, Penelope)
* Compagni, Udiste? Il Vostro Vicin Rischio Mortale (Antinoo, Anfinomo, Pisandro, Eurimaco)
* Perir Non Può Chi Tien Per Scorta Il Cielo (Ulisse, Minerva)
* Io Vidi, O Pelegrin, De' Proci Amanti L'Ardir Infermarsi (Eumete, Ulisse)
* Del Mio Lungo Viaggio I Torti Errori Già Vi Narrari (Telemaco, Penelope)
* Sempre Villano Eumete (Antinoo, Eumete, Iro, Ulisse, Telemaco, Penelope, Anfinomo, Pisandro)
Atto III
* O Dolor, O Martir Che L'Alma Attrista! (Iro)
* E Quai Nuovi Rumori, E Che Insolite Stragi (Melanto, Penelope)
* Forza D'Occulto Affetto Raddolisce Il Tuo Petto (Eumete, Penelope)
* È Saggio Eumete, È Saggio! (Telemaco, Penelope)
* Fiamma E L'Ira, O Gran Dei, Foco È Lo Sdegno (Minerva, Giunone)
* Gran Giove, Alma De' Dei, Dio Delle Menti (Giunone, Giove, Nettuno, Coro In Cielo, Coro Maritimo, Minerva)
* Ericlea, Che Vuoi Far, Vuoi Tacer O Parlar? (Ericlea)
* Ogni Nostra Ragion Sen Porta Il Vento (Penelope, Eumete, Telemaco)
* O Delle Miei Fatiche Meta Dolce E Soave (Ulisse, Penelope, Ericlea)
L'humana fragilità: Dominique Visse, countertenor
Tempo: Michael Schopper, bass
Fortuna: Lorraine Hunt, mezzo-soprano
Amore: Martina Bovet, soprano
Ulisse: Christoph Prégardien, tenor
Penelope: Bernarda Fink, mezzo-soprano
Telemaco: Christina Högman, soprano
Antinoo: David Thomas, bass
Pisandro: Dominique Visse, countertenor
Anfinomo: Mark Tucker, tenor
Eurimaco: Jörg Dürmüller, tenor
Iro: Guy De Mey, tenor
Melanto: Faridah Schäfer-Subrata, soprano
Ericlea: Jocelyne Taillon, soprano
Eumete: Martyn Hill, tenor
Giove: Olivier Lallouette, baritone
Nettuno: Michael Schopper, bass
Minerva: Lorraine Hunt, mezzo-soprano
Giunone: Claron McFadden, soprano
Concerto Vocale
René Jacobs
C. Monteverdi: «Il ritorno d'Ulisse in patria» SV 325
Mirella Hagen [soprano]
Katarina Bradic [mezzo-soprano]
Marie-Claude Chappuis [mezzo-soprano]
Mary-Ellen Nesi [mezzo-soprano]
Johannes Chum [tenor]
Pierre Derhet [tenor]
Anicio Zorzi Giustiniani [tenor]
Mark Milhofer [tenor]
Jörg Schneider[tenor]
Thomas Walker [tenor]
Stéphane Degout [baritone]
Marcos Fink [bass]
Jérôme Varnier [bass]
B'Rock
René Jacobs [direction]
▲△▽▼
ウリッセの帰還[プロローグと全3幕] モンテヴェルディ作曲
C. Monteverdi, Il Ritorno d’Ulisse in Patria 1640
❖登場人物❖
ウリッセ(Br) ペネーロペ(Ms) テレマコ(T) エリクレーア(S) エウメーテ(T) ミネルヴァ(Ms) ジョーヴェ(T) ネットゥーノ(B) メラントー(S) イーロ(T) 他
マントヴァとヴェネツィアで活躍したモンテヴェルディは、ヴェネツィアでは主にサ ン・マルコ寺院の楽長として活躍した。彼が作曲したオペラの多くはマントヴァで書かれ ていて、ヴェネツィアで書かれた作品は比較的少ない。その中にあって、これはオペラが 盛んなヴェネツィアで上演された現存するわずか二作の中のひとつである。ホメロスの叙事詩による壮大で美しい世界が描かれている。
プロローグ
時はトロイ戦争後のギリシャ神話の時代。 時の神(テンポ)、愛の神(アモール)、運命の神(フォルトゥーナ)が現れて、人間は時、愛、運命に左右される弱い存在だと言って、神の力を誇示する。
第一幕
第一場 ギリシャのイタカ島のウリッセの王宮。トロイ戦争に出征したまま不在の国王ウリッセの帰国を、貞淑な王妃ペネーロペが待ちわびている。乳母のエリクレーアがそれを慰めているが、出征から20年も経つので、王妃は多くの求婚者に再婚を促されている。侍女のメラントーは、王妃に彼らからの愛を受け入れるように勧める一方、自分は愛人エウリマコと密会している。
第二場 海と洞窟のある海岸。ウリッセはトロイ戦争中に海神ネプチューンの息子を殺したために父神の怒りを買い、幾多の苦難に逢ってようやく故郷のイタカ島に漂着した。そこに羊飼いに変身した女神ミネルヴァが現れて、宮殿では王妃が多くの求婚者に纏(まと)わりつかれていると告げる。ミネルヴァはウリッセを老いた物乞いに変身させて老羊飼いエウメーテの許に行くように命じ、自分はウリッセの息子テレマコをスパルタから連れ戻して来ると言う。
第三場 ウリッセの王宮。王妃は求婚者た ちに付き纏われるが、侍女メラントーの勧めにも拘らず貞操を守っている。
第四場 アレトゥーザの泉のほとり。年老いた羊飼いエウメーテのところに、求婚者たちの従者で大食漢のイーロがやって来て、ウリッセを馬鹿にして王宮での大食の楽しみをおどけて踊って立ち去る。そこにみすぼらしい老人姿に変身したウリッセが一夜の宿を乞いに来るので、エウメーテは快く客人を迎え入れる。老人は近くウリッセが戻って来ると言うのでエウメーテは喜ぶ。
第二幕
第一場 アレトゥーザの泉のほとり。ミネルヴァがウリッセの息子テレマコを連れて現れる。エウメーテはテレマコの帰還を知らせるために、彼の母親ペネーロペの許に赴く。 その間に天から閃光が光り、ウリッセは本来の王の姿に戻るので、二人は再会を喜ぶ。
第二場 ウリッセの王宮。王妃は求婚者た ちにしつこく取り巻かれている。そこにエウメーテが駆けつけてテレマコの帰還を知らせ、やがてウリッセも戻るだろうと言うが、 彼女はなかなか信用しない。求婚者の一人アンティノオは、王妃が自分になびかないのは、息子を待っているからだと思い、彼を殺そうと考える。
第三場 森の中。ウリッセが王宮に向かう途中にミネルヴァが現れて、王宮で王妃の婿選びの競技会が開かれるだろうと告げる。そこにエウメーテが戻って来て、ウリッセの帰還を伝えると求婚者たちが慌てふためいていたと報告する。
第四場 ウリッセの王宮。王妃はスパルタから戻ったテレマコを迎える。老人姿のウ リッセがエウメーテに伴われてやって来る。彼は大食漢イーロをたちまちねじ伏せて、王妃の再婚相手を決める競技会に参加する資格を得る。彼女は競技会の勝者と再婚せざるを得ないと観念して、夫ウリッセの持っていた弓で最も見事に射た者を夫にすると宣言する。しかし求婚者たちはことごとく失敗して、最後に残った老人ウリッセだけがやすやすと弓を引く。雷鳴と共に女神ミネルヴァが現れる。ウリッセは居並ぶ求婚者たちを弓で次々と射殺す。
第三幕
第一場 王宮の外。もう宮廷で寄食できなくなったイーロはショックで自殺する。
第二場 ウリッセの王宮。あまりのことに王妃は呆然としている。エウメーテはあの老人こそウリッセだと言い、ミネルヴァも復讐のために彼が変装していたのだと言うが、彼女はなかなか信じることができない。
第三場 海の上。困ったミネルヴァは大神ジョーヴェに執り成しを頼むので、大神はウリッセを赦し、イタカの島に平和を取り戻すよう命じる。
第四場 ウリッセの王宮。乳母のエリクレーアは老人がウリッセであると見抜くが、 彼からそれを言うことを口止めされている。 王妃はエウメーテや息子のテレマコの説明にも納得できない。そこに本当の姿に戻ったウリッセが現れるが、なお魔術ではないかと疑う。そこでウリッセは、二人だけが知っているベッドカバーの刺繍模様のことを言うので、とうとう王妃も彼が本当にウリッセであることを認める。
Reference Materials
初演
1641年2月サン・カッシアーノ劇場(ヴェネツィア)
原作
ホメロス/「オデッセウス」
台本
ジャコモ・バドアーロ/イタリア語
https://www.chopin.co.jp/media/opera217/a1958
- 最美の音楽は何か? _ モンテヴェルディ「聖母マリアの夕べの祈り」 中川隆 2021/9/19 08:40:27
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