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ウクライナに阿鼻叫喚の地獄をもたらしたのは米国だ/JBプレス・msnニュース
大崎 巌 2022/07/18 06:00
https://www.msn.com/ja-jp/news/world/%e3%82%a6%e3%82%af%e3%83%a9%e3%82%a4%e3%83%8a%e3%81%ab%e9%98%bf%e9%bc%bb%e5%8f%ab%e5%96%9a%e3%81%ae%e5%9c%b0%e7%8d%84%e3%82%92%e3%82%82%e3%81%9f%e3%82%89%e3%81%97%e3%81%9f%e3%81%ae%e3%81%af%e7%b1%b3%e5%9b%bd%e3%81%a0/ar-AAZGe9Q
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ロシア軍にミサイル攻撃されたウクライナの首都キーウ(6月26日、写真:ロイター/アフロ)© JBpress 提供 ロシア軍にミサイル攻撃されたウクライナの首都キーウ(6月26日、写真:ロイター/アフロ)
2.24後の世界では、「人類はどう生き残れるか」が最も重要な問いになった。私たちは今、一瞬で平和な生活が人類の破滅に変わりうる時代に生きている。
ロシアは絶対悪か?
ロシア国民はプロパガンダ(宣伝)の犠牲者か?核戦争は防げるか?
これらの問いの答えを探すため、極東連邦大(ウラジオストク)の教え子からもらった1通のメールと向き合った。
「ウクライナでの特殊作戦――国家安全保障の直接的な脅威から自国を守る試み、NATO(北大西洋条約機構)拡大と国境近くの兵器配備を阻止する試み。ロシアには国境、主権、祖国を守る以外の選択肢がありませんでした」
「同様の事件は、ソ連が自国のミサイルをキューバに配備した1962年にも起こりました。米国はキューバへのソ連製ミサイル配備を容認しませんでした。なぜ今、ロシアは国境近くのNATO部隊の配備を黙認しなければいけないのですか?」
西側の社会では「宣伝の犠牲者」と一笑に付されるかもしれないが、相手を全否定し、自分は絶対に正しいという態度こそが戦争を生み出すのではないか。
国際感覚に優れた優秀な若者の意見について考え続けた。
確かに米国はウクライナのNATO加盟に執着し、同国に最新兵器を供与してきた。
2.24前にウォロディミル・ゼレンスキー大統領はミンスク合意(ウクライナ東部紛争をめぐる停戦合意)を破り、親露派への激しい攻撃を続けてきた。
ただ、欧州での中距離ミサイル配備問題などについて米国は譲歩の姿勢を見せ、ロシアは外交的に勝利したとも言える状況だった。
ロシアの主張に一定の理解を示していた独仏と共にウクライナのNATO加盟も阻止できたかもしれない。
ウラジーミル・プーチン大統領は「選択肢がなかった」という宣伝を使って戦争を正当化したのではないか。
キューバ危機の時にはギリギリのところで両者が妥協して核戦争を回避したが、今回も外交努力で妥協できた可能性がある。
一方、国際関係学のリアリズムの観点からこの戦争を見ると、違った風景が見えてくる。
例えば、米空軍出身でシカゴ大教授のジョン・ミアシャイマー氏は、6月16日の欧州大学院(EUI)講義で、次のように主張した。
「2008からウクライナのNATO加盟だけは許容できないと強く訴えてきたプーチンを無視し、ウクライナをロシア国境での西側の防波堤に変えてきた米国にこそ、今回の危機の責任はある」
「米国・NATOは2014年から毎年1万人のウクライナ兵を訓練し、2021年7月には黒海でロシアを仮想敵とした大規模合同軍事演習をウクライナと実施し、その後もウクライナは急速にNATO加盟へと動き始めていた」
「追い詰められたプーチンは、ウクライナの事実上のNATO化を『国家存続を脅かす事態』とみなし、2月24日に侵攻を開始した」
「今後戦争が長期化し、直接NATOが戦闘に巻き込まれ、核兵器が使用される危険性がある」
現時点でミアシャイマー教授に反論できる材料はない。
プーチン政権は本当に「戦争以外の選択肢はない」と認識していた可能性がある。
ただ、人間は国家の道具ではない。双方の犠牲者は数万人に上るという報道もある。
教え子の中には、卒業後に徴兵されて前線に送り込まれ、命を落とした者もいるかもしれない。そんなプーチン氏の決定を支持などできようか。
しかし、いまだに人類が人命よりも国益を重視する世界に生きているという現実を私たちは直視せねばならない。
2003年、民主主義のリーダーとされる米国は「大量破壊兵器がある」という嘘をついてイラクを侵攻したが、その戦争の犠牲者は推定で50万人ともされる。
なぜ、国際法に違反し主権国家の大統領をも殺害した米国には制裁が課されず、今回ヒステリックな対ロ制裁が生まれたか?
なぜ、日本のメディアで米国は絶対悪にならなかったか?
東京大学入学式の祝辞で「ロシアは絶対悪か」と問いかけた映画監督への研究者による傲慢な集中攻撃は、恥ずかしい限りだ。
そのような他者を全否定する専門家と政治家には私の教え子のメールを何度も読み返してほしい。
それでも自分だけが正しいと思い込んでいるならば、西側の宣伝の犠牲者と言われても仕方あるまい。
核戦争をどう防ぐか。絶対正義を捨てて相手の世界観を尊重する勇気がなければ、おそらく人類は生き残れない。
岸田文雄首相は、ウクライナ侵攻は「力による一方的な現状変更の試みで、明白な国際法違反だ」とロシアを批判する。
しかし、国際法を無視して世界各地で暴力によって現状を変更し続けてきたのは米国の政権だ。
彼らはリベラル覇権主義=「手段を問わずに絶対正義であるアメリカ型の自由民主主義を世界に拡散させるべきだという考え」を盲目的に信仰し、自国と対立する「ならず者国家」の政権転覆を図り続けている。
冷戦終結直後に作成された米国務省の機密文書「日本:マルタ後のブルース」では、日本外交は時代遅れだと揶揄し、日本を冷徹に突き放している。
米国は日本を中ロとの戦争に巻き込んでも、国益に資さないと判断すれば簡単に見捨てるだろう。
日本には今、自律した独立国家として米国の冒険主義的な外交政策を糺し、隣国である中ロ朝と対話を重ね、中立的な架け橋として世界の破滅を防ぐ役割こそが求められているのではないか。
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