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迫るプーチン大統領辞任のカウントダウン…攻勢強めるロシアが「停戦交渉」再開に動く狙い
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2022/06/11 日刊ゲンダイ
体力の限界か?(ロシアのプーチン大統領) (C)ロイター/Sputnik/Kremlin
やはり、一刻も早く停戦したいのではないか。ロシアのラブロフ外相は8日、訪問先のトルコでチャブシオール外相と会談。共同通信によると、会談後の会見で、ラブロフは「停戦交渉」の再開に応じるようウクライナ側に求めたという。ロシア側はウクライナ東部で攻勢を強める一方、早めに戦争を終結したい事情があるようだ。
◇ ◇ ◇
ロシア外務省は外相会談の前日、「ラブロフ外相はトルコ訪問中に停戦交渉の再開について話し合う」と発表。事前に交渉再開に前向きな姿勢を見せていた。
トルコ側もチャブシオール外相が会談後、ウクライナとロシアの指導者レベルの会談を主催したいと、仲介への意欲を重ねて強調。トルコが間に入り、ロシアが盛んに停戦を呼びかけている格好だ。
ロシアが停戦に動いているのは、プーチン大統領に異変が起きているからではないか──という見方が出ている。
その傍証のひとつが、プーチン大統領が毎年6月に開催している国民との「直接対話」を延期したことだ。一体、なぜ延期したのか。筑波大名誉教授の中村逸郎氏(ロシア政治)がこう解説する。
「直接対話を行えば、軍事作戦に対するロシア国民の不満が噴出し、長丁場になるでしょう。重病ともいわれるプーチン大統領は、体力の限界を迎えつつあるのかもしれません。そんな折、メドベージェフ前大統領がSNSを通じ『ロシアの敵を殲滅する』と訴え、指導者のような振る舞いを見せた。ポスト・プーチンは私だと言わんばかりの言動は、今までのプーチン政権下では考えられなかったことです。それだけ政権が弱体化しているということでしょう。プーチン大統領は国民との直接対話を行わずに、辞任するのではないか。辞める前に『特別軍事作戦の終了』を宣言するにあたって戦果を国民に示す必要があるため、戦況が優勢なうちに停戦交渉の再開へ前のめりになっているのだと考えられます」
政権交代で国民の不満爆発
ロシアの安全保障会議副議長を務めるメドベージェフ前大統領(C)ロイター
実際、ロシア国内では、内務省が政権交代を控えているかのような動きを見せている。
ロシア国営のタス通信(7日付)によると、内務省は「戒厳令」の実施を強化するため、新たな部局を設置。新部局は国家緊急事態や対テロ作戦が宣言された場合に治安部隊を指揮し、内務省の建物をテロ攻撃から防ぐなどの役割を担うという。
新部局の新設について、ロシアのペスコフ報道官は「現在の需要を反映したもの」と説明し、内務省の報道官は「部隊強化に資する」と主張。このタイミングで戒厳令をチラつかせるのも気になる。
「プーチン大統領が辞任するとなると、辞めると同時に大統領代行を指名しなければなりません。誰が代行になるにせよ、政権の移行時は混乱が起こりやすい。しかも、経済制裁で部品が入ってこないため、自動車工場が閉鎖されたり、昨年比11%減といわれる歳入の穴埋めとして増税の可能性が取り沙汰されたり、国民の不満はかなりたまっているはずです。だから政権交代の大混乱を抑えるために、内務省は権限を強化しているのでしょう」(中村逸郎氏)
プーチン大統領は「血液のがん」に侵されているともいわれている。政権を放り出す前に、形だけの「勝利」を得ようと必死なのか。
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