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各国の主権や人権を剥奪する条約の締結に向かう動きがある中、サル痘の患者
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202205190001/
2022.05.19 櫻井ジャーナル
イギリス健康安全保障庁(UKHSA)は5月7日、「サル痘」の感染者を発見したと発表した。最近、ナイジェリアを旅行した人物だという。17日の報道によると感染者は7名に増え、スペインやポルトガルでも患者が発見されたとされている。
サル痘は1958年、ポリオ・ワクチンの製造過程で発見された。このワクチンはジョナス・ソークが1950年代に開発したが、その後、さまざまな問題を引き起こしている。
まず、そのワクチンを投与したサルがポリオを発症することにバーニス・エディという研究者は気づいて警告したが、その警告は無視されて多くの被害者が出ることになった。
次にアルバート・サビンが「安全なワクチン」を開発したのだが、製造に使われた猿の腎臓には人間を癌にするウイルスが存在、ワクチンに癌を誘発するウイルスが混入することになったとも言われている。
アメリカでは1970年代の終盤から皮膚癌、リンパ腫、前立腺癌、乳癌が増え始め、1980年代の半ばから増加の割合が高くなり、この傾向は1987年まで続いた。その原因は1950年代にアメリカで使われたポリオ・ワクチンにあると推測する学者もいる。
猿の腎臓にエイズの原因になる病原体が含まれていたとする説も存在する。アメリカでエイズが社会的問題になるのは1980年代に入って間もない頃。そうした中、1984年に免疫学者のアンソニー・ファウチがNIAID(国立アレルギー感染症研究所)の所長に就任した。その時の部下のひとりがHIVで有名になったロバート・ギャロ。
HIVの出現を予告したと思えるような発言が1969年にあった。伝染病からの感染を防ぐための免疫や治療のプロセスが対応困難な病原体が5年から10年の間、つまり1974年から79年の間に出現すると1969年6月に国防総省国防研究技術局のドナルド・マッカーサー副局長が議会で語っている。HIVの存在が公的に認められたのは1981年のことだ。
このウイルスの発見を巡り、ギャロはパスツール研究所のリュック・モンタニエと対立する。そして1983年、モンタニエのチームが患者の血液からレトロウイルスを発見、LAVと命名した。その翌年にファウチはNIAIDの所長に就任、モンタニエは2008年にノーベル生理学医学賞を受賞する。
そのモンタニエはSARS-CoV-2(重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2)について、HIVやマラリア原虫の遺伝子情報の一部が入り込んでいる疑いがあると指摘した。HIV対策のワクチンを開発中に事故で外部へ漏れた可能性を考えているようだ。なお、モンタニエは今年2月、89歳で死亡した。
SARS-CoV-2とHIVとの関係を疑う論文が2020年1月に発表されている。インド人研究者によるものだが、激しい批判を受け、後に撤回された。
サル痘の患者発見がパンデミック宣言につながるとは思えないが、現在、パンデミックなど危機的な状況下ではWHO(世界保健機関)に絶対的な権力を与える条約を締結しようという動きがある。加盟国にロックダウンやワクチン接種を強制、デジタル・パスポートの携帯も義務付けられるようにしようというのだ。現在の定義では恣意的にパンデミックの宣言をすることが可能であり、そうした命令を恣意的に出せるということになる。
そうした体制を築くため、今年1月下旬にWHOは緊急会議をジュネーブで開いた。次の会合は6月中旬に予定されている。2024年5月のWHO年次総会で条約に調印することが目標だという。
この条約によって強大な権力を握ることになるWHOは私的権力の道具にすぎない。2018年から19年にかけてのWHOに対する上位寄付者を見ると、第1位はアメリカ、第2位はビル・アンド・メリンダ・ゲーツ財団、第3位はイギリス、そして第4位はGavi。このGaviはワクチンを推進するため、2000年にWEF(世界経済フォーラム)の年次総会で設立された団体であり、活動資金はWHO、UNICEF(国連児童基金)、世界銀行、ビル・アンド・メリンダ・ゲーツ財団などから得ている。
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