http://www.asyura2.com/21/kokusai31/msg/702.html
Tweet |
プーチン大統領哀れ四面楚歌…北欧2カ国NATO加盟に余裕の笑みも軍事同盟国が“仲間割れ
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/305343
2022/05/18 日刊ゲンダイ
プーチン大統領(央)は、CSTO首脳会議で結束をアピールするつもりが…(C)ロイター
もう誰も付いていけない──。ロシア主導の軍事同盟「集団安全保障条約機構(CSTO)」の首脳会議が16日、モスクワで開催され、ロシアの他、ベラルーシやアルメニアなど加盟6カ国の首脳が集った。
目下の懸案事項は北欧2カ国のNATO加盟だが、黄金の扉から会議室に入ってきたプーチン大統領は余裕の笑み。「オレにはこれだけの協力者がいる」と言わんばかりの表情で5カ国首脳を引き連れ、フィンランドとスウェーデンのNATO加盟について「直接的な脅威にはならない」と語ってみせた。
ところが、肝心のウクライナ侵攻については議論ナシ。CSTOは旧ソ連崩壊後の1992年、NATOに対抗するために設立されただけに、同盟国に協力を呼び掛けるかと思いきや、議題にすら上がらなかった。どんな狙いがあったのか。
「北欧2カ国のNATO加盟はプーチン大統領にとって痛手で、相当な脅威を感じているはずです。そのため、会議を通じて5カ国に対し『ロシアだけの問題ではないぞ』とメッセージを送り、結束を強めようと考えたのでしょう」(筑波大名誉教授・中村逸郎氏)
ところが、CSTO加盟国の反応は冷ややかだった。
アルメニアのパシニャン首相に至ってはハッキリと苦言を呈していた。国営アルメニア放送の電子版記事(16日付)によると、会議で2年前から続く隣国・アゼルバイジャンとの紛争に言及。「われわれは、CSTO加盟国がわが国の非友好国に兵器を売却していたことを問題視してきた」「ところが、結果的にそれらの兵器はアルメニア国民に対して使用された」と批判したのだ。
さらに、カザフスタンはもともと西側諸国と近く、ベラルーシのルカシェンコ大統領も今月上旬に「侵攻が想定より長引いている」と批判とも取れる発言を展開していた。結束どころか仲間割れ。バラバラではないか。
「侵攻にかかわりたくない」
「ルカシェンコ大統領以外の4首脳は『ウクライナ』という単語に一切言及しませんでした。『侵攻に関わりたくない』という意思の表れです。今後は、タイミングを見てプーチン批判を始める首脳も出てくるでしょう。プーチン失脚後、『私はいち早く批判していた』とアピールできるからです。“得点稼ぎ”を狙っている首脳もいるのではないか」(中村逸郎氏)
孤立状態のプーチンは四面楚歌だ。
最新投稿・コメント全文リスト コメント投稿はメルマガで即時配信 スレ建て依頼スレ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。