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プーチン大統領は余命数カ月?「血液のがん」説浮上とロシア側「憶測無視せよ」通達の深刻度
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/305225
2022/05/16 日刊ゲンダイ
無理をしているのか?(ロシアのプーチン大統領)/(C)ロイター
プーチン大統領が「血液のがん」にむしばまれている可能性が浮上している。近々、手術を受けるとの情報も流れている。マッチョなイメージを売りにしてきたプーチン大統領に一体、何が起きているのか。
複数の欧米メディアによると、プーチン政権に近い「オリガルヒ」(新興財閥)の男性が投資家と交わした会話の中で、プーチン氏の体調について「血液のがんを患い重病」と指摘。病気やクーデターによってプーチン氏が亡くなることを「我々は皆、願っている」と発言し、「問題は彼の頭だ。1人の狂った男が世界をひっくり返すこともできる」と批判したという。一笑に付せられないのは、英タイムズなど一流紙が報じていることだ。
プーチン大統領の体調を巡っては、以前から甲状腺がんに侵されている可能性が取りざたされてきた。がん治療を目的に、鹿の角から集めた血の風呂に漬かる民間療法にプーチン氏が頼っているとの話まで出ている。
ロシア連邦保安局は「臆測は無視するように」と通達
マッチョなイメージを売りにしてきたが…(C)ロイター/Sputnik/Kremlin
軍事侵攻前に背中の手術を受けたとも言われており、健康不安は一向に消える気配がない。血液のがんだとすれば、どんな治療が必要なのか。元WHO専門委員の医学博士・左門新氏がこう言う。
「『血液がん』は主に白血病や悪性リンパ腫などです。がん化した血液細胞を消滅させる薬を投与する化学療法が一般的で、手術が必要というわけではありません。ただ、薬でもがん細胞の増殖を抑えられなかったり、再発したりした場合は、より強力な薬を用いることになるので、その薬の影響でなくなってしまう正常な骨髄細胞を補充するために、骨髄移植を行う場合があります。高齢者の血液がんは悪性リンパ腫が多い傾向です」
英調査報道グループ「べリングキャット」の調査員であるクリスト・グロゼフ氏によると、ロシア連邦保安局(FSB)は地方長官に「大統領が余命数カ月であるとの臆測は無視するように」と通達したという。こんなお達しを出すということは、想像以上にプーチン氏の病状が深刻な可能性がある。実際、プーチン氏の出先には3人の医師が随行し、うち1人はがん専門医だという。
「5年生存率は白血病が8〜9割、悪性リンパ腫が6〜8割と言われています。がん専門医を連れているとすれば、外出先で化学療法剤を投与していることも考えられます」(左門新氏)
もし、本当に余命が短いとすれば、破れかぶれになる恐れがあるだけに厄介だ。
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