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「プーチン暗殺クーデター」計画をウクライナ政府機関がFB投稿 露エリートと側近結託の信憑性
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/302957
2022/03/25 日刊ゲンダイ
同じKGB出身の側近(プーチン大統領とボルトニコフFSB長官=右)/(C)ロイター=共同
〈毒殺、突然の病気、事故ーーロシアのエリートがプーチン追放の可能性を検討〉。ショッキングな見出しが躍ったのは、ウクライナ国防省情報総局の公式フェイスブックだ。20日の投稿で〈ロシアの財界と政治エリートの間でプーチン大統領に反対する影響力のある人々のグループが形成されつつある〉と指摘。プーチン大統領暗殺をもくろみ、後継候補も既に決めているというのだが……。
◇ ◇ ◇
投稿文によると、エリート層の目標はプーチン大統領をできるだけ早く権力の座から排除し、ウクライナ戦争によって破壊された欧米との経済的な絆を回復することだ。そしてプーチン大統領を権力の座から引きずり降ろすため、さまざまな選択肢を検討しているとし、〈特に毒殺、急病、その他の「偶然」は除外されていない〉と暗殺計画をほのめかすのだ。
政治エリートたちがプーチン大統領の後継者と見なすのは、KGBの後継組織FSB(ロシア連邦保安局)のボルトニコフ長官だという。彼はプーチン大統領と同世代で同じKGBレニングラード支局に長く勤務。KGB出身者で固めたプーチン大統領の側近集団「シロビキ」の一員である。
投稿文は〈ボルトニコフが最近、ロシアの独裁者からの寵愛を失ったことは注目に値する〉と主張。ボルトニコフ率いるFSBは、侵攻前にウクライナの世論やウクライナ軍の能力の分析を担当。戦況が思うように進まないことから、プーチン大統領に責任を負わされたとロシアの独立系メディアは報じていたが、投稿文も〈長官の恥辱の公式な理由は、対ウクライナ戦争における致命的な誤算〉と触れている。
プーチン大統領に侵攻失敗の責任をなすりつけられた側近が、政財界のエリート層と手を組み、プーチン大統領追放を目指しているーー。以上がウクライナ国防省情報総局にもたらされた「クーデター計画」だが、投稿文には〈情報はロシア側から来た〉とあるのみ。計画を裏付ける具体的な証拠は、ほとんど示されていない。どこまで信憑性のある情報なのか。
「さすがに暗殺計画は話を膨らませている印象がありますが、そこを差し引いても側近同士が内部対立を起こしているのは間違いないでしょう」と分析するのは、国際ジャーナリストの春名幹男氏だ。こう続ける。
「ウクライナに関する諜報活動の責任者だったFSBの幹部らが大量に粛清されたとの情報もあり、『オリガルヒ』と呼ばれる財閥も決して一枚岩ではない。中にはエリツィン元大統領時代の民主化で財を築き上げ、プーチン氏の恐怖支配に渋々従っている者もいます。ボルトニコフ氏自身も、プーチン氏の盟友で安全保障会議のトップとして核戦略も統括するパトルシェフ書記に頭を押さえられている立場です。2人はKGB出身で同世代でありながら、力関係は常にパトルシェフ氏が上。今のポストも、前任者のパトルシェフ氏から引き継いだものです。ボルトニコフ氏がプーチン氏とたもとを分かち、本来エリツィン派だった財閥や政治エリートと結託する可能性はあり得ます」
それにしても、政府の公的機関がSNS上にセンセーショナルな文章を投稿するとは、この戦争の異常さを物語る。
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