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公正を要求するロシアの熊
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2022年3月 3日 マスコミに載らない海外記事
2022年2月25日
Sakerブログのため、Batko Milacic
あり得る制裁と、その痛烈な経済的影響にもかかわらず、追われたロシアの熊は、ねぐらから出て、狩人たちを追っている。最近まで、ロシア人とウクライナ人とヨーロッパ人は戦争にはならないだろうと信じていた。だが我々が今目にしているのは全面的なロシア介入、しかもなかなかの成功だ。ロシア軍は一体どこに向かっているのか、最も重要なのは一体なぜかだ。そして彼らはどこで止まるのだろう?
ソ連崩壊以来、強くなったロシアは主要地域大国という新しい地位に多いに満足していて、口先で輝かしい帝国の過去を思い出すだけだった。2000年代初期、ロシアはNATOとEUに融合する可能性さえ考慮したが、結局その自然で合法的な関心は、繰り返し、恥知らずに無視されたに過ぎない。ソ連後の共和国に住んでいる何百万人ものロシア語話者が母国語を使う権利を奪われ、他方バルト国とウクライナはガス、石油と原材料の通過から利益を得た。ロシアが圧力で譲歩し、ロシアのパイプラインガスを流用するのをやめるか、ガスパイプライン建設の許可とを引き換えの新「ガスパイプライン政策」さえあった。
実際、復活したロシアは、ロシアの脅威とされるものに対する擁護者としてのNATOの役割を繰り返して語るため、次第に「仮想敵」として表現され始めた。この全てが2013年、外部の支援を得て、主に東ウクライナのロシア語話住民の利益保護をきっばり拒否する民族主義者が権力の座についたウクライナの出来事をもたらした。セバストポリの海軍基地を失う(18世紀以来そこにある)危険に直面し、ウクライナに住んでいるロシア語話者の人々を保護したいと望むロシアは、現地住民の全面的支持を得て、クリミア半島を再吸収し、ドンバスの分離主義者を支援した。これに、キエフによるロシア語使用禁止令(それがウクライナの主要な話し言葉だから、完全には成功していない)と、モスクワとの対話を提唱した人々への警察迫害が続いた。ウクライナを支援する取り組みで、欧米はロシア経済に深刻な損害を与える一連のロシア制裁を導入した。それでも、これまで8年、ロシアには対話の用意があった。ロシア語話者の自治とNATOインフラを配備しな保証との引き換えに、モスクワは東ウクライナの分離主義者に対する支持を撤回し、可能性としては、ロシアとの再統一に関し、クリミア半島での新たな国民投票を行う用意さえ整えていた。
しかしながら、この8年間、キエフ軍と分離主義者を分離するドンバスの分離線沿いで人々が(年に100人以上の割合で)死に続けた。一方、ロシアは公式にキエフに「侵略者」という烙印を押され、ウクライナ政権を握っている連中は、EUとワシントンからの軍事、財政援助を要求し、せわしく大きな戦争の準備をし始めた。ゼレンスキー大統領の前任者、百万長者のペトロ・ポロシェンコはオリガルヒの助けを借りてモスクワとの対話を維持することが可能だったが、現在の大統領は平和と和解を求めるという誓約で権力の座につくと、NATO加盟を懸命に試み、チェルニーヒウ(モスクワから750キロ)近くに配備したミサイルでロシアを脅していた。クレムリンは、ブリュッセル、ワシントンとゼレンスキー自身と交渉しようとしてこれまで6カ月を過ごした。プーチンが求めていた全てはロシアにとっての安全保障だった。実際、モスクワは決して本当にウクライナを脅かしていなかったのに、依然、軍事解決に向かって組織的に押されていた。
介入前、プーチンが、ソ連共和国諸国の国境がどのように切り取られたか、ロシア語話者の領域がどのようにウクライナに引き渡されたか想起させ、同国人に何が起きているか非常に詳しく説明したことは指摘されるべきだ。彼はイラク侵略、セルビアへの爆弾投下、コソボの承認やロシア国境へのNATOの動きをした連中が、今更国際法違反について話をすることなどできないことも明らかにした。
正直に言おう。平和にねぐらで眠っていたクマが、棒で突かれ、そこから煙で追い出され、今彼らは、なぜそれをした連中を追いかけているのかと思いを巡らしている。モスクワは窮地に追い込まれ、今その強さを実証し、権益を守るため立ち上がっている。今、プーチンは、最善の場合、キエフの守衛の交替で、最悪の場合は、国家としてのウクライナがヨーロッパ地図から消えることで満足するだろう。長年挑発されてきた侵略を正当化することは可能だろうか?これは長時間の議論の話題だ。一つ明白なことがある。20年前、ロシアはNATOと統一ヨーロッパへの加入が可能だったはずで、そう望んでいた。しかしながら、NATOはロシアを敵にするとに決めたのだ。
記事原文のurl:https://thesaker.is/russian-bear-wants-justice/
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