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ロシアがウクライナ東部2州を併合しそう (田中宇)2月16日にロシア軍が2州に入る(侵攻する)ことになる。これは確定でないが、妄想でもない。
http://www.asyura2.com/21/kokusai31/msg/432.html
投稿者 てんさい(い) 日時 2022 年 2 月 14 日 20:17:06: KqrEdYmDwf7cM gsSC8YKzgqKBaYKigWo
 

https://tanakanews.com/220214ukraine.htm

この記事は「ロシアは正義のためにウクライナに侵攻するかも」の続きです。
https://tanakanews.com/220124ukraine.htm

ロシア軍がウクライナに侵攻しそうだという話で大騒ぎになっている。米政府は
昨年末から繰り返し、露軍がもうすぐウクライナに侵攻しそうだと言い続けてき
た。それらは、露軍がロシア国内で行った軍事演習を侵攻準備だと言い募ったり、
ロシアとベラルーシの軍事交流を侵攻準備と喧伝したりする誇張策で、何日か
たつと「はずれ」とわかるものだった。今回もその手のバイデン流ボケ話だと書
いているメディアもある。だが、今回は様子が違う。

http://www.zerohedge.com/geopolitical/ukraine-nato-hq-agree-threat-russian-invasion-low-us-continues-apocalyptic-rhetoric
Ukraine & NATO Agree Threat of Russian Invasion 'Low' - But US Continues "Apocalyptic" Rhetoric

http://apnews.com/article/coronavirus-pandemic-russia-ukraine-health-europe-national-security-5c4182d83dd8b7585ac49fdbb5f91c45
Looking for evidence? Trust us, Biden administration says

異例さの一つは、米当局が「露軍のウクライナ侵攻は2月16日だ」と、日付まで
指定して予測していることだ。2月11日に米安保担当大統領補佐官のサリバンが
「北京五輪終了(2月20日)より前に露軍がウクライナ侵攻しそうだと述べた後、
同日中にバイデン大統領がEUやNATO諸国の指導者とビデオ会議した時に、露軍
が2月16日に侵攻すると述べた。米諜報界はあちこちで2月16日露軍侵攻説を言い
回っている。開戦日が事前に指定されている戦争話は前代未聞だ。当初、米英だ
けがウクライナの首都キエフから外交官らを避難させていたが、その後は米国が
喧伝する予測に押されるかたちでNATO諸国や日本の外交団などもキエフから避難
し始めている。

https://www.politico.com/newsletters/national-security-daily/2022/02/11/putin-could-attack-ukraine-on-feb-16-biden-told-allies-00008344
Putin could attack Ukraine on Feb. 16, Biden told allies

https://novayagazeta.ru/articles/2022/02/13/tri-dnia-do-16-go
Три дня до 16-го Фактчекинг войны, или следите за бензовозами

戦争だ、戦争だとヒステリックに叫ぶ米政府と裏腹に、戦争当事者のウクライナ
のゼレンスキー大統領は1月末に「露軍が間もなく侵攻してくるという話は事実
でなく、パニックを扇動するものでしかない」と米国側を非難した。ロシア政府
も、露軍侵攻話は米国のでっち上げだと言っている。ウクライナとロシア側を和
解させようとしている独仏など欧州諸国も、戦争パニックを扇動する米政府に迷
惑しているようだ。この状況をどう分析したら良いのだろう。

http://news.antiwar.com/2022/01/28/ukraines-zelensky-slams-west-for-creating-panic-after-biden-call/
Ukraine’s Zelensky Slams West for Creating ‘Panic’ After Biden Call

http://www.zerohedge.com/geopolitical/surreal-plot-twist-ukraines-president-demands-proof-us-over-russian-invasion-claims
In Surreal Plot Twist, Ukraine's President Demands Proof From US Over Alarmist Russian Invasion Claims

私が見るところ、米国が発する2月16日侵攻説は根拠がある。それは、ウクライ
ナ東部のドネツク、ルガンスクの2州が2014年のウクライナ内戦開始時からずっ
と宣言し、ロシアに承認を求めてきた「東部2州のウクライナからの分離独立と
ロシアへの併合」について、ロシア連邦議会下院(デューマ)が2月14日に審議
し、プーチン大統領が東部2州のロシア併合を認めてくれるよう請願する決議を
可決する可能性があることだ。ドネツクとルガンスクはロシア系住民が多く、ウ
クライナの政府と軍から敵視攻撃されてひどい目にあっている。1月の記事で書
いたとおり、ロシアの世論は、2州のロシア併合を認めてやるべきだと強く思っ
ている。ロシアのナショナリズムの流れに沿って、ロシア議会で1月中旬から2州
のロシア併合を認めてやるべきだと話が出ている。

http://www.wsj.com/articles/at-russias-border-with-ukraine-pro-kremlin-separatists-find-support-11644770029
At Russia’s Border with Ukraine, Pro-Kremlin Separatists Find Support

https://tanakanews.com/220124ukraine.htm
ロシアは正義のためにウクライナに侵攻するかも

2月14日の審議は延期されそうだという話もある。だが半面、ロシアのプーチン
大統領は、北京五輪に際して2月4日に訪中して習近平と会談した時に、中国側か
らウクライナ問題に関する明確な支持を得ている。中国がウクライナ問題でロシ
アを支持したのはこれが初めてだ(これまでの中共は米国に気兼ねして中立の立
場だった)。ロシアが東部2州を併合したら、中国が支持してくれる状況になっ
た。対照的に、ウクライナをテコ入れしてロシアを敵視してきた米国の覇権は低
下する一方だ。ロシアがまだ弱かった2014年のウクライナ内戦開始時、プーチン
は欧米からの猛烈な敵視・制裁を受けつつ、軍事的に重要なクリミアをロシアに
併合するのがやっとで、東部2州も併合してロシア系住民を守ってやりたかった
が、そこまでやれなかった。その後8年間、東部2州の住民はひどい目にあい続け
ている。早く併合して、楽にしてやらねばならない。

http://www.reuters.com/world/europe/russian-parliament-mulls-delaying-vote-recognising-eastern-ukraine-2022-02-11/
Russian parliament may delay vote on recognizing eastern Ukraine

http://en.m.wikipedia.org/wiki/Donetsk_People%27s_Republic
Donetsk People's Republic - Wikipedia

ロシア議会が2州のロシア併合を要請し、プーチンがそれを受けて併合を正式に
認めると、2州はロシアの法律上、国内の地域になる。2州の住民が外国から攻撃
されて危険な目にあっていたら、ロシア軍が2州に行って住民を守り、外国勢力
を追い払うことが「軍の任務」になる。2州はロシア国内になるのだから、ロシ
ア軍が2州に行くことはロシアの法律上「外国への侵攻」でなく「国内移動」に
なる。ロシアが2州を併合しても、ウクライナはそれを認めない。たとえウクラ
イナ政府軍が自重して2州から撤退しても、CIAなど米諜報界が軍事支援して傀儡
化してきたウクライナ民兵団が2州のロシア系民兵団を攻撃して戦争を再燃させ
るので、ロシア軍の2州への国内移動(米欧ウクライナから見ると「侵攻」)は
避けられない。2月14日にロシア議会が2州の併合をプーチンに要請し、
2月15日にプーチンが2州の併合を決めて署名すると、2月16日にロシア軍が
2州に入る(侵攻する)ことになる。これは確定でないが、妄想でもない。

http://www.politico.eu/article/ukraine-russia-european-union-diplomats-leave/
US warns war could be ‘imminent’ in Ukraine

http://www.debka.com/cia-intercepts-russian-message-to-generals-to-invade-ukraine-on-wednesday/
CIA intercepts Russian message to generals to invade Ukraine on Wednesday

ロシア軍が2州に入ると、露軍より劣勢なウクライナの政府軍と民兵団は戦闘に
負けて新しい国境線の向こう側まで退却し、2州のロシアへの併合過程が完了す
る。この過程で、もし米軍がウクライナ政府の求めに応じて東部2州に入ってロ
シア軍と戦闘開始すると、第三次世界大戦になる。しかし、多分それはない。バ
イデン大統領は「露軍がウクライナに侵攻したら、ロシアに対し、これまで見た
ことのないようなすごい経済制裁をしてやる」と何度も言っているが、彼が強調
するのはいつも経済制裁に偏重しており、ウクライナに米軍を入れる話は全くし
ていない。国連のP5どうしは戦争しない。

http://nationalinterest.org/print/feature/what-putin-xi-olympic-meeting-means-america-200396
What the Putin-Xi Olympic Meeting Means for America

http://www.aljazeera.com/news/2022/2/6/ukraine-says-dont-believe-apocalyptic-predictions-over-russia
Ukraine says don’t believe ‘apocalyptic predictions’ over Russia

ウクライナがすでにNATOに入っているなら、2州をウクライナからもぎ取ろうと
するロシアと戦争する法的義務が米国に生じるが、ウクライナはまだNATOに入っ
ていない。ロシアが2州を併合する前にNATOがウクライナを加盟させると、ロシ
アは世界大戦を覚悟しない限り2州を併合できなくなる。だからプーチンは、昨
年秋から「ウクライナをNATOに入れたら承知しないぞ」と米欧側を脅しつつ、先
日の2年ぶりの中国訪問をこなして習近平をウクライナ問題で味方につけた上で、
これからの2州併合へと向かおうとしている。

http://www.zerohedge.com/geopolitical/china-will-play-major-role-russia-ukraine-conflict-experts
China Will Play Major Role In Russia-Ukraine Conflict: Experts

http://original.antiwar.com/Ted_Snider/2022/02/06/the-us-response-to-russia-cuban-missile-crisis-and-historical-parallels/
The US Response to Russia: Cuban Missile Crisis and Historical Parallels

2州をロシアに取られたら、ウクライナはもうNATOに加盟できない。NATO側はロ
シアの2州併合を認めず、今後も「ロシアは2州をウクライナに返すべきだ」と言
い続けるが、この状態でウクライナをNATOに入れると、その瞬間にNATOがロシア
と戦争せねばならなくなる。NATOへの新規加盟は、既存のすべての加盟国の賛成
が必要だ。米英ポーランド、バルト三国など「ヒステリ反露(MI6傀儡)諸国」
以外の多くの加盟国が、ウクライナの加盟に反対するようになる。NATOやEUは、
内部で、ヒステリ反露諸国と対露現実主義諸国(ドイツ筆頭)との対立がひどく
なり、内部分裂して弱くなる。

http://balkaninsight.com/2022/01/26/croatian-pm-apologises-for-presidents-outburst-on-ukraine/
Croatian PM Apologises for President’s Outburst on Ukraine

http://www.usnews.com/news/world/articles/2022-02-10/eu-delivers-collective-reply-to-russian-security-proposals
EU Delivers Collective Reply to Russian Security Proposals

米欧など「国際社会(笑)」はロシアへの経済制裁を強める。ドルなどの銀行間
国際決済のシステムであるSWIFTからロシア勢を除名し、ロシアがドルを使えな
いようにする制裁もたぶん行われる。だがロシアは、何年も前から中国やイラン
など非米諸国と組み、ドルでなく相互の自国通貨で決済して国際取引を続ける新
システムを導入し、拡大してきた。欧米のロシア制裁は以前なら、欧州に石油ガ
スを売れなくなってロシアが収入を失って困窮する流れだったが、近年はロシア
の石油ガスの全量を中国が買ってくれる。そのためのパイプラインの送付先変更
も準備ができている。ロシアは、米国から何年も敵視されている間に準備完了し
た。あとは、実際に欧米からの制裁が強化された後、これまで欧州に送っていた
石油ガスを中国に送るよう、シベリアやウラルにあるいくつかのバルブを開閉す
るだけだ。困るのはロシアでなく欧州だ。

http://infobrics.org/post/35123/
US Expert Warns France And Germany Will "Throw The Americans Under The Bus"

http://www.zerohedge.com/political/no-swift-no-gas-russia-responds-western-threats-us-tries-orchestrate-workaround
No SWIFT, No Gas: Russia Responds To Western Threats As US Tries To Orchestrate Workaround

昨夏に完成した、ロシアからドイツ(などEU全土)に天然ガスを送るパイプライ
ン「ノルドストリーム2」は、米国がロシア敵視の一環としてドイツに加圧して
稼働を止めているので、使われていない。ロシアが2州を併合したら、その後も
ずっと使われないままになる。欧州が、ロシアから買えなくなった天然ガスを米
国から買う構想があったが、最近、米民主党がインフレ対策の一環として米国内
の天然ガスを外国に売ることを制限し始めているので売ってもらえなくなる傾向
だ。米国は欧州に対し、どこまでも意地悪だ。なのに対米従属を続ける間抜けな
欧州。凍死しても自業自得だ。

http://www.zerohedge.com/political/does-biden-think-hes-king-europe-watch-his-nord-stream-2-botch-hell
Does Biden Think He's King of Europe? Watch His Nord Stream 2 'Botch From Hell'

https://oilprice.com/Energy/Natural-Gas/Democrat-Senators-Are-Trying-To-Limit-US-LNG-Exports-For-All-The-Wrong-Reasons.html
Democrat Senators Are Trying To Limit US LNG Exports For All The Wrong Reasons

ウクライナが東部2州をロシアに取られたくなければ、ミンスク合意に沿って、
東部2州に自治を再付与することを目標に、ウクライナ政府が東部2州の政府と交
渉を開始すれば良い。ミンスク合意は、ウクライナ内戦の解決策として2014年か
らウクライナ政府と東部2州政府、ロシア、独仏などOSCEが集まって交渉してき
た枠組みだ。合意が達成されれば、東部2州の人々は自治を再付与され、再び安
心して暮らせるようになる。ロシアは、東部2州のロシア系住民を併合によって
守ってやれない代わりに、罪滅ぼし的にミンスク合意を推進してきた。しかしウ
クライナ政府はこの8年間、東部2州との交渉を拒否し続け、全く進めていない。
ウクライナの世論は米英のプロパガンダ策によって極度のロシア敵視に陥った
ままで、ミンスク合意は「ロシアの悪だくみ」として毛嫌いされ、ウクライナ政
府が東部2州と話し合いをすることは不可能になっている。ウクライナ政府が東
部2州と話し合いをするには、東部2州の内戦が停戦していることが必要だが、話
し合いの雰囲気が醸成されるそうになると米諜報界の傀儡であるウクライナ民兵
団が東部2州で戦闘を激化させて潰してきた。

http://www.nytimes.com/2022/02/10/world/europe/ukraine-nationalism-russia-invasion.html
Armed Nationalists in Ukraine Pose a Threat Not Just to Russia

http://original.antiwar.com/daniel-mcadams/2022/02/04/bidens-insane-russia-false-flag-conspiracy-debunked/
Biden’s Insane ‘Russia False Flag’ Conspiracy Debunked

ミンスク合意は履行不能だ。ロシアと欧州の首脳や外交官たちは、こういう状況
を知りつつ、ずっとミンスク合意に拘泥してきた。欧州は、対米従属が国是であ
る以上、米国傀儡なウクライナに味方せざるを得ないが、ロシアとの決定的な敵
対もエネルギーや安保上の理由から避けねばならない。そのため欧州は、時間稼
ぎとしてミンスク合意への拘泥を続けてきた。ゼレンスキー政権などウクライナ
政府は、この時間稼ぎの構図のもとで、欧米から経済軍事の支援を受けて延命し
てきた。国際的な力量が足りなくて2州を併合してやれなかったロシアは、この
時間稼ぎの体制下で、国際的な力量を増加させようと努力してきた。その一方で
ロシアはこの間、2州の住民がロシア旅券をとれるようにしてやり(人口200万
人の2州で60万冊の露旅券を発給)、2州の身分証明書や自動車のナンバープレ
ートなどをロシアの公文書として認めてやり、ルーブルを2州の通貨にし、ロシ
アと隣接する2州の製品が自由にロシアで売れるようにして、経済的な2州の併
合を「ミンスク合意が達成されるまでの暫定措置」の建前で進めてきた。

http://www.theglobeandmail.com/world/article-minsk-protocol-seen-as-peaceful-path-to-resolve-the-crisis-in-ukraine/
Minsk Protocol seen by some as peaceful path to resolve Ukraine crisis, but as a Russian trap by others

http://tass.com/world/1401885
Normandy meeting in Berlin shows Kiev doesn’t recognize Minsk Agreements ― politician

こうして、あとはいつロシア(プーチン)が、自国が国際的に十分な力量をつけ
たと判断して公式な2州の併合に踏み切るか、という段階になっていた。ここで
プーチンは昨年末から、ウクライナのゼレンスキー大統領に、ミンスク合意を履
行する最後のチャンスを与えることにした。ウクライナ政府が、これまでずっと
拒否してきた東部2州との話し合いに入るなら、ロシアはその間、2州を併合し
ない、という話だ。そもそもウクライナ政界のロシア敵視・2州敵視の状況から
して、ゼレンスキーが東部2州と話し合うのは無理だったが、ロシアは最後通牒
としてこの話を出した。これはゼレンスキーにとって最後の時間稼ぎの好機だった。

http://news.antiwar.com/2022/02/11/russia-ukraine-fail-to-make-progress-on-donbas-conflict-in-latest-talks/
Russia, Ukraine Fail to Make Progress on Donbas Conflict in Latest Talks

http://en-volve.com/2022/01/31/russian-politician-says-peace-with-usa-isnt-possible-unless-new-world-order-is-established-and-america-becomes-weaker/
Russian Politician Says Peace With USA Isn’t Possible Unless ‘New World Order’ is Established And America Becomes ‘Weaker’

しかし、その時間稼ぎを破壊する感じで、バイデンの米国が昨年末から「もうす
ぐロシアがウクライナに侵攻する」と繰り返し騒ぎ出した。米国が騒ぐほど、ウ
クライナの民兵団など米傀儡勢力がロシア敵視を扇動され、好戦的に動いて東部
2州の戦闘を激化し、ゼレンスキーは2州と交渉を開始するふりすらできなくな
った。ゼレンスキーがバイデンに「(時間稼ぎができなくなるので)露軍の侵攻
を煽るのはやめてくれ」と苦情を発したのはこの流れの中だった。

http://www.voanews.com/a/can-the-minsk-accords-be-implemented-/6436806.html
Can the Minsk Accords be Implemented?

https://original.antiwar.com/David_Stockman/2022/01/28/ukraine-pushes-back-against-american-hawks/
"This Goes Way Beyond Wag-The-Dog 2.0" As Ukraine Pushes Back Against American Hawks

欧州の首脳や外交官たちも、バイデンの露軍侵攻扇動に迷惑していた。欧州
(OSCE)の外交官や安保要員たちは、ミンスク合意体制の一環として、ウクライナ
東部の停戦を監督し、内戦を止める働きをしていた。米国が露軍侵攻を扇動し、
東部の内戦が再燃すると、当初は米英の要員が退避しても、欧州の要員は停戦監
視のためにウクライナに残ろうとしていたのが困難になり、2月11日に米政府の
侵攻扇動が強まるとともに、欧州の要員も停戦監視をやめて退避せざるを得なく
なった。停戦監視団がいなくなると、東部2州での内戦を止める勢力がいなくな
り、内戦がさらに激化して和平不能になり、ロシアが2州併合に踏み切らざるを
得なくなる。米諜報界の隠れ多極主義者たちが、バイデンを動かし、ロシアが
2州を併合して中露と欧米の分裂を加速して多極化が早く進むように策謀している。

https://buchanan.org/blog/putin-wants-his-own-monroe-doctrine-159059
Buchanan: Putin Wants His Own Monroe Doctrine

http://www.rt.com/russia/549044-putins-ultimatum-demand-ukraine/
Ukraine replies to Russian demands

ロシア議会で2州併合案が最初に出されたのは1月19日だった。プーチンの与党
「統一ロシア」でなく、共産党と公正ロシアという2つの野党が併合案を提出した。
プーチンは野党に併合案を出させ、ロシアナショナリズムの勃興に沿って併合策
が遠くからしだいにやってくる感じを演出している。プーチンの電話一本で議
会は動く。ウクライナ政府が2州と交渉開始するなら併合案を進めないけど、い
つまでも時間稼ぎできるものではないよ、というウクライナ側への警告だ。

http://www.csis.org/analysis/will-russia-recognize-self-declared-separatist-republics-eastern-ukraine
Will Russia Recognize the Self-Declared Separatist Republics in Eastern Ukraine?

http://halturnerradioshow.com/index.php/en/news-page/world/russian-duma-to-consider-appeal-from-luhansk-donetsk-oblasts-for-recognition-as-independent-states
Russian Duma To Consider Appeal from Luhansk & Donetsk Oblasts for Recognition as "Independent States"

この話を書いている間に、ウクライナ政府がミンスク合意の枠組みで急いでロシ
ア政府と話し合いたいと言い出したという報道が流れてきた。ドイツの首相も、
ロシアとウクライナを歴訪するらしい(これは以前からの予定みたいだが)。新
たな外交の盛り上がりによって、ロシアが2州併合を延期するのかどうか。これ
までの時間稼ぎ型とは違う、進展する話し合いをやれるのか。この事態が続くほ
ど世界のエネルギー価格が上がり、インフレが欧米経済を潰していく。どうなる
のか。まだ分析したいことはあるが、いったんここで配信する。

https://thecradle.co/Article/columns/6612
Escobar: Erdogan In Kiev, Putin In Beijing: Can Neo-Ottomanism Fit Into Greater Eurasia?

http://tass.com/world/1399083
Washington recognizes Japan's sovereignty over four islands in southern Kurils

http://www.zerohedge.com/markets/rabobank-russia-prepared-declare-economic-war-west-inflicting-huge-economic-pain
Russia Is Prepared To Declare Economic War On The West, Inflicting "Huge Economic Pain"

http://www.axios.com/activist-republicans-oppose-helping-ukraine-7311d46f-49fc-47b5-af46-f365c4e7809d.html
Tucker Carlson-fueled Republicans drop tough-on-Russia stance


この記事はウェブサイトにも載せました。
https://tanakanews.com/220214ukraine.htm  

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コメント
1. 2022年2月15日 09:35:54 : FkXboMc13s : VDBjL3REMy92b00=[16] 報告
ウクライナとロシアには、既にクリミア問題があるから、
筆者の理論からすると、ウクライナがNATOに加盟した場合、
NATOとロシアは必然的に戦争をしなければならなくなる。
それ以外は、説得力のある内容だと思われる。

2. 2022年2月16日 10:08:15 : VTH59AY6XQ : WWk1VDA0bXVWVGM=[2038] 報告
中途半端な知識で書くけど
ウクライナは日本の山口県だ
安倍がウクライナに経済支援に行ったのは、そういうことだろ

世界を支配する寄生虫は、
ざっくり言って、バイカル湖の西側に(偽)ユダヤ人、東側に朝鮮族(満州族)だ

古代にユーラシア・ステップ帯で遊牧民をやっていた連中だが
今は各地に国を作って人間を家畜として遊牧している
奴らは労働できない体なので、そういう生き方しかできないのだろう

白人国家を支配する寄生虫ユダヤ人のルーツはウクライナあたりである
大正時代、日本はロシアに大量の軍隊を侵入させ、6年間に渡って強姦・殺戮・放火をやった
それでソビエト赤軍が勝利して、ソ連となり、ロシア国民は地獄の苦しみを味わった

そのソビエト赤軍の正体がユダヤ人だったというのだから、ウクライナの連中に違いない
つまり、明治維新で寄生虫朝鮮人に乗っ取られた日本が、
寄生虫ユダヤ人がロシアを乗っ取るのを援護したというわけだ

日本は、それを中国でもやった
初期の中国共産党は満州族だったのだ
日本軍は国民党を倒して共産党を勝利させ、毛沢東に感謝されている


そして、プーチンが寄生虫からロシアを取り戻し、習近平が寄生虫から中国をとり戻した
だから在日米軍が去ったら、ロシア・中国の日本への干渉は必ずある
寄生虫天皇は追い出されるだろう
期待しよう

で、話は戻って、プーチンがウクライナの東の州を併合しようとしている?
そこにはロシア人が住んでいるから救出だな

3. 2022年2月16日 10:13:13 : LY52bYZiZQ : aXZHNXJYTVV4YVE=[12585] 報告
速報 ウクライナ情勢 米大統領「外交的解決目指す」(2022年2月16日)
2022/02/16
テレ東BIZ
https://www.youtube.com/watch?v=WNnLbw4m-zg
4. 2022年2月16日 20:20:15 : O4pUfLwvsA : T1BlbkkwdDkuVEk=[1688] 報告
 なんだかわからない情報が飛び交っているようです。

ロシアの軍人がウクライナへのロシアの「やりかた」には反対だ、
プーチンの辞職がロシア軍全体の考えだ、と言っているとの情報
がある。

 あまりにも突拍子もない話なので驚いた。
ロシア内部でプーチンと軍部が対立しているとの情報は出てきて
いない。
(米国ではとっくの昔にバイデンは米国軍から見捨てられているが。)

 今現在までの知りうる情報からは米国やNATOのやり方が身勝手
だという以外に解釈できる情報はない。
したがってロシアの軍人がプーチンに反対するというなら、軍人
らのそのような考え方がわからない。

記事によれば、ロシア軍人は「ウクライナには自国の政策を決定する権利がある」と言っているとのこと。
しかし、この論調はNatoと米国の論調であり、かつて一度もロシアからこういう意見は聞こえてこなかった。

 「自国の政策を自国が決定できる」という夢のような理想国家群がこの地球上に存在したことがありますか?
ありゃしませんよ。
あったらこんな戦争だらけの地球の歴史なんかなかったでしょうよ。

自国の政策を自国が決定できる国がこの地球上にありますか?
一種類だけ、ある。
金力、軍事力、嘘力、恫喝力、無慈悲力をかね備えた集団すなわち
かつての米国かつての英国かつての西欧諸国、これである。


ロシアの軍人がかつての米国かつての英国かつての西欧諸国と同じ
ことを言い出しているのかどうか、知らん。

馬鹿バイデンと馬鹿NaToは死にもの狂いだから「あり得ない情報」
であろうとも世界に流す可能性がある。
あり得ない嘘を山ほど流しまくってきた連中だから何だってやる。
あきれるようなことをやる。
信じられないようなことをやる。
人間にはできないと思われることをやる。


ま、ここ日本の最下層最貧民の我々納税者などにはわかんないことばっかりですわナ。

5. 2022年2月16日 21:02:46 : LY52bYZiZQ : aXZHNXJYTVV4YVE=[12591] 報告
ウクライナをロシア側に戻す?
2022年2月16日   田中 宇
この記事は「ロシアがウクライナ東部2州を併合しそう」の続きです。

バイデン米政権が、ロシア軍ウクライナ侵攻日として指定した2月16日の前日である2月15日、ロシア軍がウクライナ国境近くのロシア領内での軍事演習を終え、国境から遠くの常駐基地に向けて帰還し始めたと、露国防省が戦車部隊を貨車に積む帰還風景の動画もつけて発表した。ロシアのこの発表は、米政府を嘲笑するためのものだろう。緊張が緩和され、金相場が下落し、米国などの株が(実は無関係なQE残存資金の流入で)急騰した。バイデン大統領は「露軍が本当に国境から退却したのかどうか確認できず、まだ露軍が侵攻する可能性は大きい」という趣旨を述べた。バイデン政権やマスコミの信用失墜が加速している。 (Amid Skepticism, Russia Publishes Video Of Tanks Leaving Ukrainian Border) (Russia's Shoigu Says Some Military Drills Have Ended, Others Close to Completion)

ロシア議会は2月15日、前回記事で紹介したウクライナのロシア系が多い東部2州(ドネツクとルガンスク。2つ合わせてドンバス地方)をウクライナから分離した独立国として認める決議を、おおむね予定通りに可決した。土壇場の段階で、似たような決議案がもう一つ出された。最初の決議案は、2州の分離独立(とロシアへの併合)をブーチンに直接に具申するもので、2つ目の決議案は露外務省などロシア政府内で検討してもらってからプーチンに具申する案だ。後者の方が2州の併合までの時間が長くかかるので、ウクライナ側の時間稼ぎに付き合ってやる感じだ。どちらが可決されたのか、2種類の報道が流れているのでわかりにくいが、ロシアが2州を併合する手続きが動き出したのは確かだ。議会が決議しても、プーチンが大統領令を出さなければ2州の併合は起きない。 (Russian Duma steps back from declaring Donbas independent) (Russian lawmakers gave Putin another way to escalate tensions with Ukraine)

ウクライナでも新たな大きな動きが始まっている。最大のものは、バイデン政権の米国が2月16日露軍侵攻説に固執するあまり、ウクライナの首都キエフの米国大使館を完全に閉め、ウクライナにいる米国人全員に即時撤退・出国を要請したことだ。最低限の連絡要員はキエフからポーランド国境近くのリボフに移ってウクライナ国内にいるが、その他のすべての米当局者はウクライナから出国した。キエフの米大使館は、機密文書をすべて持ち出すか破壊・焼却し、大使館の通信施設やコンピューター類もすべて取り外して出国もしくは破壊した。米政府は、キエフの米大使館の機能を壊してウクライナから総撤退した。 (US Embassy In Kiev Shutters Operations, Relocates & Initiates Rapid Removal Of Documents)

これは、ロシア軍がキエフに侵攻してきたら米大使館も占拠され米政府の大事な機密が仇敵ロシアの手に渡ってしまうので、それを阻止する目的で行われたが、実のところ、もしロシア軍がウクライナに侵攻したとしても、露軍が占領するのはロシア系住民がいて分離独立した東部2州だけだ。ロシアがウクライナを侵攻する場合の目的は「併合してロシア領内になった2州に住むロシア人を守る邦人保護」だ。東部2州はロシア国境から100キロ以内で、ウクライナのごくわずかな辺境部分でしかない。2州から首都キエフまでは500キロ以上離れている。露軍がキエフまで進軍してきて占領することはあり得ない。それなのに米政府は、キエフなど東部2州以外のウクライナにも露軍が侵攻してくるかのような大間違いを喧伝してきた。バイデンは、ウクライナに残る米国民は助けてやれなくなると述べた。 (Biden: No Americans In Ukraine Will Be Saved)

露軍が侵攻する場合の目的は「邦人保護」だ。それなのに米欧日のマスコミはそう書かず、露軍が米欧NATOに対抗する帝国主義を発揮する目的でウクライナ全土を軍事占領しそうだと「解説」している。この話は米当局・諜報界が流している意図的な大間違いであり、この大間違いに沿って米政府がキエフの大使館の機能をすべて壊し、米国の当局者・諜報員・国民のすべてをウクライナから出国させようとしている。米国は、キエフの大使館のカギだけ閉めて出て行ったのでなく、大使館としての機能を全て破壊して出て行った。米政府は、ありえない露軍キエフ占領を勝手に妄想し、その妄想に基づいて全く不必要な総撤退を敢行した。ゼレンスキーがバイデンに「気は確かか?」と電話したのは当然だった。いったん破壊した大使館の機能は、短期間で元に戻せない。米国がウクライナに戻るとしても、復旧に何か月もかかる。今回の米国のウクライナ撤退は、昨秋のアフガニスタン撤退とか、ベトナム戦争末期のサイゴン陥落に似ている。もう二度と戻ってこない感じの撤退だ。今回の総撤退から感じ取れる「次に米大使館がウクライナに戻ってくる時期」は、今から数週間後とかでなく、早くて数カ月後、遅ければ数年後だ。そういうイメージの撤退ぶりだ。 (‘It is past time to leave Ukraine’: western diplomats flee Kyiv)

この件はとても重要だ。なぜなら、2014年の「カラー革命(マイダン革命)」による政権転覆後のウクライナ政府は、米大使館を拠点にする米当局・諜報界の司令のもとに動いてきたからだ。カラー革命の首謀者は米諜報界であり、キエフの米大使館は革命(政権転覆)の司令塔だった。その後にできたポロシェンコや今のゼレンスキーの政権も、米大使館の司令で動いてきた。米諜報界(米軍やCIAなど)は米大使館を拠点に、ウクライナのナショナリストたち(主に右派)を扇動・組織・支援・訓練してロシア敵視の民兵団や政治活動家集団に育て、東部2州に送り込んでロシア系住民と内戦させてきた。米諜報界はウクライナに自律的な組織網を作っていると考えられ、その組織は短期間なら米国側からの支援なしに活動できる。だが、支援が何か月も絶たれると、もともと米傀儡の組織だっただけに弱くなってしまう。いったん弱体化した傀儡組織の再建には時間がかかる。 (OSCE Monitoring Mission Staff Pull Out From Eastern Ukraine)

米政府が米国民に総撤退を要請しても、実際に出国するのは表の要員と一般市民だけで、諜報界につながる裏の要員たちはウクライナに残る。しかし彼らとて、表の司令塔であるキエフの米大使館が閉鎖されて何か月かたつと、力を失って死に体になる。今回のように米国がウクライナから総撤退することは、2014年のカラー革命以来、米国がウクライナを支配してロシア敵視の内戦をやらせてきたすべて構造を放棄することにつながる。だから米傀儡のゼレンスキーは米国に「ロシアは攻めてこないのに何してんだ??。出て行かないでくれ」と叫んでいる。 (Zelensky Addresses Nation As Ukraine Officials Say "No Full-Scale Attack" Expected In "Coming Days")

米政府は自国勢だけでなく、英国やカナダ豪州といった英国系勢力(アングロサクソン諸国)に対し、ウクライナから総撤退するよう要請(事実上の命令)している。英国系勢力はこれまで、米国が構築した諜報網に乗っかって、ときに自滅的(隠れ多極主義的)な米国勢がしでかしたことを復旧する覇権延命の作業をしてきた。今回、米国だけが撤退して英国系の大使館などがウクライナに残っていると、米国が残置した地下的な諜報網を英国系が延命させ、英国系がウクライナのロシア敵視勢力を動かし続ける展開になりかねない。米国はそれを阻止するため、アングロサクソンやNATO諸国の全体をウクライナから撤退させた。 (In Surreal Plot Twist, Ukraine's President Demands Proof From US Over Alarmist Russian Invasion Claims)

2014年以来ウクライナを支配してきた米国と英国系の諜報勢力が総撤退すると、その後のウクライナに何が残るか。大混乱と内戦激化か??。前回は私もそういうシナリオを感じていた。だが、よく考えるとそうでない。ウクライナには2014年よりはるかに前からあった、もう一つの支配筋があるからだ。それは、ロシアからの支配筋、親露勢力のネットワークだ。ウクライナはもともとソ連の一部であり、ロシアの支配下だった。ソ連崩壊後、ロシアが劇的に弱くなり、その空白を埋める形で米英が入ってきてウクライナのロシア敵視を扇動した。だがその後、テロ戦争やリーマン危機などの愚策で米国が自滅し、プーチンがロシアを再台頭させていく中で、米国側が先制的に挙行したウクライナ傀儡化策が2014年のカラー革命だった。革命前のウクライナは親露的なヤヌコビッチ政権だった。 (危うい米国のウクライナ地政学火遊び)

あれから8年、米国側はコロナなどでさらに自滅し続け、中国との同盟関係を強化したプーチンのロシアがウクライナの東部2州を自国に併合するか、それともウクライナへの加圧を強めてミンスク合意を履行させるか、と思っていた矢先に、バイデンの米国が稚拙なロシア敵視を強めた挙げ句、勝手にウクライナから外交団を総撤退し、カラー革命以来の傀儡構造を自壊して出ていった。カラー革命後、ウクライナの親露勢力は反逆罪などをかけられて弾圧されているが、何とか生き残っている。プーチンやその傘下のロシア諜報界は、米英がいなくなって米英傀儡筋が弱体化していきそうな中、ウクライナの親露勢力を全力でテコ入れし始めているはずだ。近年は、ウクライナ国民の4割が親欧米派で3割が親露派の感じだった。 (Russia Alone Did Not Destabilize Ukraine)

英諜報界は、ロシアがウクライナの親露政治家のうちエウヘン・ムラエフ(Yevhen Murayev)を新たな指導者にして、反露的なゼレンスキー政権を転覆させる逆カラー革命をやろうとしていると英米マスコミに書かせている(ということはつまり、事実でないかもしれないが 笑)。米バイデン政権は、露軍キエフ占領の妄想に基づいてウクライナから政府要員を総撤退し、カラー革命以来ウクライナで構築した政治諜報の資産を自滅させ、その空白を埋める形でロシアがウクライナを再支配していく新たな逆カラー革命の流れを作ってしまった。バイデン政権は、米国を自滅させてロシアを台頭させる隠れ多極主義策をやっている。米英勢がいない状態が1-2年も続けば、ウクライナ政界の多数派はロシア側に戻る。そうなったら、今の米覇権の低下ぶりから考えて米英による奪還は不可能だ。 ('Potential Candidate' For Russia-Installed Leader In Kyiv? What Britain Says And What Murayev Has Said) (The Difficulty In Untangling Ukraine Propaganda Means We Have More Of It )

上記のシナリオでは、ウクライナの親露政治家たちが、反露的なゼレンスキー政権を選挙などで潰し、ウクライナを親米反露から親露側に再転換させる流れだが、それとは違うシナリオもあり得る。それは、ゼレンスキー自身が保身のために反露から親露に転向する可能性だ。これまでゼレンスキーを支えてきた米英諜報界は、今回の総撤退でウクライナから出ていってしまった。取り残されたゼレンスキーは、座して死を待つのか?。そうとは限らない。うまく転向してロシアの傀儡になれれば、ゼレンスキーは権力を持ち続けられる。米英側や、ウクライナ政界でまだ強いロシア敵視派をごまかしつつ、ゼレンスキーは目立たないようにロシアの要求を受け入れていく道を模索しているふしがある。プーチンは最近、周辺国の敵方の傀儡指導者を自分の側に転向させる策略をカザフスタンでもやっている。 (Ukraine president’s ratings fall as crisis with Russia brews) (カザフスタン暴動の深層)

ゼレンスキーの転向の試みと思えるものは、たとえば2月14日、ウクライナの駐英大使(Vadym Prystaiko)がBBC放送などに対し「ロシアがものすごく嫌がって圧力をかけてくるので、ウクライナはNATO加盟の希望を引っ込め、代わりに(欧州諸国などと)2国間の安全保障協定を個別に結んでいく道を模索するかも」という趣旨の発言をしたことだ。これはまさにプーチンが求めている方向だ。ウクライナがこの道を公式に採用したら、米露対立の理由の何割かが消える。しかし、駐英大使のこの発言後、米英からウクライナ政府に対し、その方向性の採用をやめさせようとする強い圧力がかけられたらしく、ウクライナ政府は同日「NATO加盟がウクライナの正式な希望です」と宣言し、駐英大使の発言を打ち消した。駐英大使の発言は、ゼレンスキーが打ち上げた政治的な観測気球だった可能性がある。 (Controversy Erupts After Ambassador Says Ukraine 'Flexible' On Joining NATO) (Ukraine Reaffirms That It Wants to Join NATO After Envoy Comments)

東部2州との話し合いについても今後進展があり得る。ウクライナ政府が2州と話し合って自治を再付与するのが、内戦の外交解決策として2014年に締結されたミンスク合意の中心だ。ウクライナは2州との話し合いや自治付与をずっと拒否してきた。ゼレンスキーは2019年の選挙で「私が当選したら東部2州と話し合って内戦を終わらせる」と公約し、内戦が膠着して人気が低下していた現職のポロシェンコを破って当選した。だがゼレンスキーも就任後は、政界で強い好戦的な米英傀儡勢力の反対に阻まれ、これまで2州との交渉できなかった。バイデン政権が起こしている最近の敵対扇動で東部での内戦が再燃し、それへの対策としてゼレンスキー政権は、2月11日にベルリンで行われた最新の交渉で「OSCEを経由して東部2州と間接交渉する形なら開始しても良い」と言い出し、少し譲歩した。 (Zelensky Addresses Nation As Ukraine Officials Say "No Full-Scale Attack" Expected In "Coming Days")

そしてバイデンが2月16日露軍侵攻説を言い出してキエフの米大使館を自壊的に閉鎖し、ゼレンスキーが米国の後ろ盾を失っていく道が突然見え始めた後、急いでミンスク合意の交渉を再開したいとゼレンスキーが言い出した(それまで、ミンスク合意の次回の交渉予定は3月だった)。表向きは、露軍がウクライナを本当に侵攻するのかどうかロシアに問いただす会合をゼレンスキーが要請したことになっているが、予定されている会合の本質はそうでなく、ロシアが2州を併合するのを避けるためと、自分の政権を維持するため、ゼレンスキーがロシアが望む2州との交渉を開始する流れについてロシア側と話し合うことになっている可能性がある。このへんは確定的でない。何も起こらないかもしれない。 (Ukraine seeks meeting with Russia within 48 hours to discuss build-up)

これらの新事態は、バイデン政権が米国や英国系をウクライナから総撤退した結果として起きているが、米国や英国系が今後もずっとウクライナから総撤退した状態を続けるかどうか、難しい点もある。このままロシアが東部2州を併合せず、よって露軍がウクライナに侵攻しなければ、ウクライナ周辺の緊張が再び緩和されていき、バイデン政権が勝手に妄想してウクライナから西側外交官を総撤退させる「大間違い」をやったことが確定し、米国は大使館や諜報要員たちをキエフに戻さねばならなくなる。英国系もウクライナに戻っていく。そうなると、米英が自滅的にウクライナから出ていきロシアがウクライナを親露側に再転覆し、2州に自治が再付与されて問題が解決するという隠れ多極主義的な展開が進まなくなる。 (Ukraine says ready to speak with Donbass only via OSCE)

ウクライナをめぐる緊張が極限状態で維持されないと、米英勢がウクライナから出ていった現状が維持されない。そのため、バイデン政権は今後もウクライナをめぐる米露の緊張を高め続け、今にも露軍がウクライナに侵攻しそうな状況を維持するのでないか。また、近いうちにプーチンが2州のウクライナからの独立を承認し、2州か望むロシアへの併合に同意する大統領令を出し、邦人保護のために露軍が2州に移動(侵攻)する可能性も依然として強い。露軍が2州(米欧から見るとウクライナ東部)を占領したら、バイデンら米国は露軍キエフ侵攻説を叫び続けられ、米英の外交官や諜報要員を永久にウクライナから撤退させておける。ロシアはSWIFTから追放されて非米諸国経済の非ドル化が急進し、中露の結束が格段に強まり、多極化が加速する。これはプーチンにとって好都合だ。米露は裏で組んで敵対を扇動している。私は、昨日今日の緊張緩和を見ても依然として、近いうちにプーチンが2州併合に踏み切るのでないかと邪推している。 (ロシアは正義のためにウクライナに侵攻するかも)

米政府は2月15日、ウクライナだけでなくベラルーシからもすべての米国人を出国させることにした。ベラルーシの当局が、米国人に言いがかりをつけて不当に逮捕拘束する可能性が強まっているからだという。ベラルーシの独裁的なルカシェンコ大統領は親露派であり、以前から米英諜報界がベラルーシの野党など反政府勢力をテコ入れして政権転覆させようとして失敗してきた。米国勢が総撤退すると、米傀儡勢力である野党や反政府勢力が弱まり、ベラルーシがロシアの傘下に入る傾向が強まる。ロシアの台頭が加速する。 (US Advises All Americans To Depart Belarus Immediately )
https://tanakanews.com/220216ukraine.htm

6. 2022年2月17日 09:37:34 : VTH59AY6XQ : WWk1VDA0bXVWVGM=[2042] 報告
ロシアは各地で大規模な演習をやっていて
それを西側陣営が「ウクライナに攻め込む気だな」と盛んに言ってる
演習は終わりつつあり撤収しているとロシアは言う
7. 2022年2月17日 12:47:52 : O4pUfLwvsA : T1BlbkkwdDkuVEk=[1689] 報告
ロシアの軍人がプーチン辞任を求めているとの情報について、動画上にその「ロシア軍人」がどういう集まりなのかの情報が出ました。

 主導した人物は2000年代初頭にプーチンに対抗して
大統領選に立候補しようとした男、とのこと。

それで了解。
印象操作。

8. 英語文字起こしインフォ[53] iXCM6pW2jpqLToKxgrWDQ4OTg3SDSA 2022年2月17日 13:04:37 : 8wueEQ4oWE : S2Q5bDFTL3U5OTI=[494] 報告
パンデミック物語は、煙のようにはかなく消えた。
彼らが言っていたこと全てが嘘だった。彼等は世界に嘘をついた。
だから、彼らは今ロシアに圧力をかけている。
人びとの目をパンデミックから反らすためだ。

私達アメリカ人は、16年計画を知っています。(オバマの8年+ヒラリーの8年。だが
2016年のトランプ大統領就任で8年で中断)

その16年計画の全体は戦争をすること。

何故 カバーストーリーがGR(great reset)になっているのか?
これだと、破壊と死の後で、我々を容易に新しい経済システムに誘発でき、世界の人口削減にもつながるからです。

パンデミックは旨く行かなかったようだ。グローバル経済のシャットダウンも旨くいかなかったようだ。
そこで、彼らは今、ウクライナを利用して戦争を始めようとしている。
北朝鮮が突然、我々の前に現れたのも、別に驚いていない。
「北朝鮮はミサイルを発射、それはアメリカ本土に到達できる」と発表された。
これは北朝鮮ではなく、諜報機関がやっていることだ。
彼らはただフォローして、16年計画に戻っているだけ。
だが、これら全てはうまくいかないだろう。

何故なら、人々は、もはや政府の言うことを信じないからだ。
実際、一部のレポーターたちが質問をし始めている。
「証拠を見せていただけますか」
政府側は証拠書類がないから答えられない。
「証拠がない」、これがプロパガンダなのだ。
 
レポーター:“今言ったことを提示して下さい。もしできなければ、私達は信じません。”
政府のスポークスマン:“これは情報源が匿名の国家機密です。”
これは文書化された実際の証拠でなければならない。
そうすれば、レポーターも追跡調査が可能になる。
でも、彼らは、パンデミック、ウクライナ、北朝鮮他に関しては証拠を提示できないだろう。

基本的に、政府側(米国務省のスポークスマン)は、「ロシアが偽旗作戦を作成している」と言って、自らが偽旗作戦を作成しているのだ。

面白いことに、ウライナ大統領のゼレンスキーは、”ロシアとの差し迫った戦争に関する情報はない“と、何度も繰り返し述べている。
バイデンやサキ報道官や国務省は、“ロシアとの戦争が差し迫っている。それを証明する書類がある、戦争は始まる”と言うが、その都度レジンスキーは「証拠は全くない」といい続けている。

最近のバイデンは、追求されて、”戦争が差し迫っているのではなく、十分に差し迫っているということだ”に表現を変えた。(全然、筋が通っていない)
ロシアと国境を接するウクライナが、「ここには何も起きていない、戦争はない、証拠もない」と言い続けているのに。

レジンスキーはバイドンとの会談でロシアの侵略を否定した。
彼は、その直後突然フェイスブックで、「ウクライナは2月16日までにロシアに攻撃されます」と発表。
論理的に考えて、攻撃する相手に攻撃日を言いますか?
ノー。
だが、DSならやりかねない。
彼らは何でも電報するのが大好きだから。

ゼレンスキーは真面目で言っていると思いますか。
彼は冗談で言っていたのです。
彼はコメディアンだから。
ウクライナの政府高官は、大統領が文字通りの意味で言ったことを否定、皮肉で言ったと説明している。

ゼレンスキー:“私はバイデンに何も起こらないと何度も言っている。“
何も起こっていない、ロシア軍もいない、何であれ、ロシアによる侵略はない、ロシアは何の電報を打っていない”。

プーチンは、”ウクライナには侵略しない、我々は何もしていない。君たちが何について言っているのか分からない”と、言い切っている。 

DS(闇の政府)は、ウクライナを利用して、混乱を起こそうとしている。
だが、多くの情報が次次と出てくるので、新しい説明や見解を投入する必要に迫られている。そして、それら操作しなければならない。(最後には失敗するだろう)

(Ptakのツイッター)
ジャーナリズムの美点:
テレビ局がウクライナ国境の検問所に姿を現した。
ジャーナリストは防弾チョッキにヘルメット姿。
カメラマンは、彼から2,3メートル前に無防備の装いで立っている。
実際に彼らの居る場所は、検問所から何kmか離れている。
周りには人っ子一人いない。
だが、これで視聴者に危機感を与える設定だ。
これがフェイクニュースの正体である。
                           
DSは、何でもいいから、ウクライナに圧力をかけたい。
バイデンは、ウクライナを押しまくって、あたかもロシアが侵略しているように見せかけたい。

ウクライナの周りで今起きていることは何でも、ウクライナ政権が交代したオバマ時代に戻って考えなければならない。

当時のウクライナの担当者は副大統領バイデン。
バイデンや腐敗政治家らの息子達は、ウクライナの多くのエネルギー会社の理事に就任した。彼らは、ウクライナで数えきれないほどの犯罪を犯した。
現ウクライナ政権は、それらの情報を全て保持している。

ロシアの防衛大臣:“ウクライナ国境近くでの訓練が終了したので、いくつかの設備を撤去します”。

ゼレンスキー:”国境のロシア軍隊の数は去年と同じ数だ。大量の軍隊が配備されたわけではない”。

もし、ロシアがウクライナを侵略したら、ウクライナは戦争すると思いますか?
ウクライナは独立国、アメリカはそれに関わる理由があるの?
全ての話が完全に壊れている。
米国民はプロパガンダを通して見ています。
我々アメリカ人は、戦争に行きたくない。

ウクライナは、CNNを名指して「起こっていないことを起こっていると報道している」と非難した。(例は省略)
これで、DS(闇政府)の嘘がバレた。

モスクワがウクライナ侵略を準備中だという懸念は、西側諸国とキエブで日ごとに高まっている。クレムリンのスポークスマンのぺスコブは、「これらの報道は、空虚で根拠のない緊張を拡大するだけだ。ロシアは誰にも脅威を与えない」と酷評。
だが、彼はこのような申立てを正当化する可能性があることを否定しなかった。そして、「ウクライナ扮装を力で解決しようとするのは非常に危険で深刻な結果を招くことになる」と警告した。

余談:
2月7日、フランスの大統領マクロンは、ロシアの空港で「ロシアのコロナ・ワクチンの接種」を拒否した。マクロンはワクチン接種をしていなかった証拠。自国フランスではワクチンパスポート接種反対デモが激化しているのに。ロシアでは全国民にワクチン接種が義務化。

そうして、プーチンが会談に用意したのは豪華できらびやかな長さ6メートルのテーブル。二人はその長いテーブルの端に向かい合って座った(6メートル離れて)。
その写真が米国メディアに公開された。一瞬見て誰もがビックリする。ジョークではと疑うほど目を見張る光景だ。

それでも会談は5時間以上続いた。
マクロン曰く:”プーチンはウクライナ危機をエスカレートすることはしない。先制攻撃はしない”と約束した“。

共同声明では、プーチンはマクロンを無視して、自分のスピーチが終わるとすぐ退場。マクロンはプーチンに軽蔑された形だ。
ニューヨークタイムズ)は、このプーチンの態度を西側への挑戦だと書いている。

ロシアの政治家ポリアンスキー:”分別ある人達は、アメリカ発の(ウクライナ)ヒステリーが徐々に衰えていくことを願っている“。

9. 2022年2月18日 20:47:14 : LY52bYZiZQ : aXZHNXJYTVV4YVE=[12611] 報告
ウクライナ侵攻なければ・・・来週後半に米露外相会談か(2022年2月18日)
2022/02/18
テレ東BIZ
https://www.youtube.com/watch?v=V-Vzg7CgjPE
10. 2022年2月18日 21:41:52 : E6SRfCLd1A : VkdtODJ2SG1SS1U=[250] 報告
逆にアメリカは東ヨーロッパの幾つかの国に軍を送ろうとしているくせにロシアが警戒態勢を構築した事に文句を言うなんて、おこがましいにも程が在る!!
嘗て徳川家康氏が豊臣秀頼氏に対して城の堀を埋めさせた事と同じような事をさせようと望んでいたのか?!
11. 2022年2月19日 18:45:41 : zxwgdn1rZI : azB0emtRQ0pvZEE=[130] 報告
プーチンが世界から孤立する自滅の道を選択する。それもありだ。

時代遅れの領土獲得戦争をするくらい愚かな人物はプーチンだ。

石油資源のないロシア依存の国々は戦う前から敗北しているので、プーチンは愚かさを正当化できる。

12. 2022年2月26日 16:21:42 : E6SRfCLd1A : VkdtODJ2SG1SS1U=[279] 報告
領土獲得(取巻き獲得?)の方法の違いだな。
英米等のアングロサクソンは標的にした国の近くで暮らす(身寄りのない)人をアメリカとかイギリスで仕込んで標的にした国で政変を起こさせて、逆に政変を起こされるような事が無いようにNGO等を装わせて新しい政権を監視させる(そして少しでもアングロサクソンに逆らうようなそぶりを見せたらまた政変を起こさせて入れ替えさせる)ものだ。
つまり「ロシア等の悪口を言う資格は、英米とその取巻き連中には無い」と言う事。

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