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「バイデン大統領の厳しい年の瀬」(ここに注目!)/橋 祐介・nhk
2021年12月27日 (月)
橋 祐介 解説委員
https://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/300/459066.html
12月も最終週に入りました。アメリカのバイデン大統領は、どのような年の瀬を迎えようとしているでしょうか?橋解説委員とお伝えします。
Q1)
けさのイラストは、大統領執務室でクリスマスの後片付け?
A1)
先週末は、エルヴィス・プレスリーも歌った歌の文句に喩えれば、“あなたがいないブルー・クリスマス”。バイデン大統領は当初、育児支援や気候変動対策など看板政策を盛り込んだ総額200兆円規模の歳出法案を年内に成立させようと、自ら調整に乗り出しました。ところが、与野党の勢力が伯仲する議会上院で、いわば身内にあたる民主党のマンチン議員の説得に失敗し、結局実現を阻まれました。夏以降、低迷してきた大統領の支持率は、現在43%。不支持が支持を上まわっている状態です。しかも当面の“3つの重要課題”への対策は、いずれも逆風にさらされているのです。
Q2)
“3つの重要課題”って何ですか?
A2)
ひとつはコロナ対策です。オミクロン株の急速な拡大で、アメリカ国内の新規感染者は、1週間平均で1日あたり20万人を再び超えています。物価対策でも、記録的な上昇率が、政権への不満や批判につながっています。不法移民対策は、自らの後継候補のひとりと目されたハリス副大統領に対応を任せましたが、目立った成果を挙げていません。
このままでは、来年11月の中間選挙で、民主党は大敗を喫し、議会上下両院で多数派の座を失いかねない。そうした見方が次第に現実味を帯びつつあるのです。
Q3)
バイデン大統領は難局を乗り切れる?
A3)
政権浮揚に“特効薬”はなく、こうした対策に地道に取り組んでいくしかなさそうです。そのために必要となるのは、共和党との党派対立を少しでも和らげることでしょう。現に先日は、トランプ前大統領がワクチンの追加接種を受けたことを珍しく褒め称えて見せました。バイデン氏は就任以来、自らが目指す“偉大な大統領”として、フランクリン・ルーズベルトの肖像画を執務室に掲げています。しかし、現実は求心力の維持に四苦八苦したまま、厳しい年の瀬を迎えようとしています。
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