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彼らを溺死させろ。凍死させろ。ともかく締め出せ!
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2021年12月10日 マスコミに載らない海外記事
Brian Cloughley
2021年12月3日
カウンターパンチ
世界には多くの危機があり、おそらく最も悲痛なのは自宅からの退去を強いられた絶望的に惨めな難民だ。国連難民高等弁務官事務所UNHCRは聖人のような組織で、それが対処できる人々の世話をするために最善を尽くしている。その最近の報告は、現在、紛争や、野蛮な迫害や気候変化の惨事によって家を追われた8400万人以上の人々がいることを示している。
11月11日、国連難民高等弁務官フィリッポ・グランディは「国際社会は平和の為の努力を強化しなくてはならず、同時に自国から退去させられた人々の共同体と、彼らの受け入れ国にとって資源が入手可能なよう保証しなくてはならない」と言う豊かな国々からのより多くの支援金要請を発表した。不幸にも、最近、難民の多くを撃退したポーランド当局と同じぐらい残酷で薄情な大統領のベラルーシからポーランドに入ろうと試みる何千人もの難民に対する非人道的扱いのような心が痛む出来事への対応でも明らかなように、国際社会の大部分は、難民に全く何の関心もない。
BBCは難民が「即座にポーランドから撃退され、ベラルーシが彼らが戻るのを許すのを拒否するため、人々はポーランドの森林で立ち往生し、凍えるような寒さの中にいると指摘した。何人かが低体温症で死んだ。」だが誰が気にかけるだろう?確実に、11月8日、夜通しで「数百人の人々の集団に繰り返される我々の国境に対する攻撃」を予想すると言ったポーランドのパヴェウ・ソロフ国家安全保障局長官のような当局者ではない。「攻撃」?品位と理解と支援だけを望んでいる、非武装の凍えた、必死の、痛ましい亡命者によって?
凍るように冷たい荒れ模様のイギリス海峡の水域でも、よく似たひどく醜いドラマがあるが、そこではフランスからイギリスに移動しようとしているボートが転覆して17人の男性、7人の女性と3人の若者、少年2人と少女1人が亡くなり、女性の1人は妊娠していた。
この数字は荒涼な思いを引き起こすが、(そのため当時の首相テリーザ・メイに国際開発大臣辞任を強いられた)証明済みのウソつきで、部下に対するパワハラ(「大臣規範担当首相参与アレックス・アラン卿が、パテル女史が閣僚行動の管理規約に違反したことを発見したが、ボリス・ジョンソン首相が、彼女に「全幅の信頼」を置いており、パテル女史がパワハラとは思わないと言って、彼の見解を拒絶した」)難民問題に責任があるイギリス内務大臣、不快極まるプリティ・パテルのような人物の心には通じない。
パテルの思いやりの欠如は11月初旬の「不法入国」に関して、新生活を始めようと努める難民は、大半詐欺師だと宣言する彼女の文書で実証された。彼女は前年、小さいボートに乗っている個人の70%が独身男性で、実質的に経済移民だと主張した。彼らは本物の亡命者ではない。」もちろん、極めて象徴的に皮肉なのは、ウガンダから「1960年代に、彼女の両親がイギリスに移住した」ことだ。そして2012年10月のメディア・インタビューでパテルは「人が迫害される国から来たことは、人が一生懸命働いて、最後に到着した社会に貢献したいとを望んでいることを意味すると発言した。人は新しい国を自分の家にするから、愛国的になる、結果として、人はその価値観で生きて、活動する。」もっともだ。だが無情なパテルは、もう誰にもそうする機会を与える用意がないように思われる。
パテルの策略の1つは、海岸に彼らを拘留して、難民を罰し、次に彼らが「震え、浸され、トラウマとなるショックを与え...スコットランド移住拘置所へのバスに詰め込まれて、ほぼ500マイル−8から9時間の旅で送られる」ようにすることだ。
イギリス政府の難民に関する不寛容と悪意と無能力の組み合わせは恐ろしいが、決して新しいものではない。最近アフガン難民アッバス・ナザリが出版したAfter the Tampaという本は、打ちひしがれた無力な人々に対するオーストラリア政府による一層ひどい扱いについて我々に多くを語ってくれる。11月26日、オーストラリア放送協会が、こう報じた。「2001年、タリバーンが彼らの権力の絶頂だった時、アッバス・ナザリの両親は一つの選択に直面した。彼らの故国に留まって迫害に直面するか、どこかほかのところで彼らの幼い子供のための安全を求めるか。家族はアフガニスタンの山から、400人以上の他の亡命者で満員の小さな漁船でインド洋への痛ましい旅を始めた。ボートが沈み始めたとき、彼らは貨物船タンパ号に救われた。だが、オーストラリアがこれら亡命者にその戸口を閉ざして、近代史で最大の海上救出の一つは、即座に国際対立に変わった。」
オーストラリア政府の行動は、国際法と国連憲章に違反しただけでなく、彼らはうんざりするほど超道徳的で、当時の代表ジョン・ハワードの下で、自由党が、差し迫った国政選挙に勝つ目標を持っており、卑屈で卑劣な彼の追随者連中の行為は深い軽蔑に値する。もし地獄が本当にあるなら彼らは永遠にその炎に値する。シドニー・モーニング・ヘラルドが報じたように、ノルウェー貨物船タンパ号の船長アルネ・リナン(小指に、これら政治屋連中が彼らの全身に持っているより、遙かに大きな道義的、身体的勇気を持った人物)は「彼らの多くに切迫した医療の必要性があった救助された433人の難民を乗せた船に、オーストラリア水域を避けろというキャンベラの命令を拒絶して、ジャワの下のごく小さなオーストラリア領クリスマス島に向かって進んだ。重武装したSAS部隊が、操船を掌握し、ジョン・ハワードが、状況や結果にかかわらず、彼の政府に将来タンパ号や同様に歓迎されないあらゆる船を排除する権限を与える遡及法を導入して、終わった。」
頭のてっぺんから、つま先まで黒ずくめの武装特殊部隊による船襲撃のナザリの記述は背筋が寒くなるようだ。惨めな難民は確実に何も持っていなかったのだから、この連中が武器を所持する必要性は全くなかった。これら威張って歩く軍の武骨者はタリバンの野蛮で怯えていた子供たちに死の恐怖を与えた。ハワード首相の身勝手な再選策略によって難民の精神衛生がどの程度まで打撃を与えられたか評価する方法が我々にはないが、影響を受けていない一人は、拘留条件が恐ろしい、オーストラリアの3000マイル北東、オーストラリアが運営するナウル島の難民強制収容所には入れられずに、七歳で、彼の家族とニュージーランドに受け入れられるほど幸運だったアッバス・ナザリだった。( あるアムネスティー・インターナショナル代表は「過去15年にわたり世界の紛争地域の大半で働いて、私は苦しみや不正と絶望については十分学んだと思っていた。だが私がナウルで見て、聞いたことは私に永久につきまとうだろう。」と述べた。)
フルブライト奨学生に選ばれたことを含め、生まれつきの知性と、全くの努力を通して達成されたナザリの個人的成功は、驚くべきで、最も喜ばしいが、彼女が「経済移民」だと断言して難民の亡命を否定する決意が強いイギリスのプリティ・パテルが注意を向けるべき業績だ。
さらにもう一つのパテルの皮肉は、ノーベル賞や他の受賞者をイギリスに定住して、経済に貢献するよう引きつけるイギリス政府計画が、彼女の「点数を基準にする」入国管理規則が「彼らがどこから来たかではなく、彼らが持っている技能と才能に基づいて最も優秀で才能のある人々を引き付ける」よう意図されているというパテルの宣言にもかかわらず、一人の志願者も申し出ず、完全に失敗していたのが11月23日判明したことだ。
パテルやオーストラリア、ベラルーシやポーランド(そして実に多数の他の国々の)彼女の最も優秀で才能のある同僚は、故国から追い出された何千万人もの貧窮し絶望している難民のために深い思いやりのかけらもないのだ。
2017年5月、パテルがテリーザ首相に辞任を強いられた際、彼女は自分の行動が「大臣に期待される高い標準以下だった」ことを認めた。一度だけ彼女を信じることができたが、彼女やジョンソン首相など、世界中の他の実に多くの、冷酷で、よこしまな、権力狂のいじめっ子連中のおかげで、品位や道徳や人間性さえ欠いた連中が率いる政府の政策を次世代が受け入れる危険が高まっている.
Brian Cloughleyは外交政策と軍事について書いている。彼はフランスのVoutenay sur Cureに住んでいる。
記事原文のurl:https://www.counterpunch.org/2021/12/03/let-them-drown-let-them-freeze-to-death-just-keep-them-out/
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