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ロシアや中国に対する恫喝に失敗した米大統領が中国の国家主席とバーチャル会談
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202111190000/
2021.11.19 櫻井ジャーナル
ジョー・バイデン米大統領は11月15日にインターネットを通じて中国の習近平国家主席と会談した。アメリカ側の要請で行われたのだが、なかなか実現できなかったと言われている。バーチャル会談の翌日、バイデン大統領は台湾の独立を後押ししないと語ったが、そうした発言をしなければならない立場になっているということだろう。大統領に就任した後、バイデンは中国やロシアを恫喝するが、効果はなかった。それどころか反撃にあい、無様なことになっている。
中国を脅すために設定した会談がアンカレッジで開かれたのは3月18日のこと。アメリカからアントニー・ブリンケン国務長官とジェイク・サリバン国家安全保障補佐官が、また中国からは中央外事活動委員会弁公室の楊潔篪主任と王毅外交部長がそれぞれ出席した。
アメリカ側は中国の「人権侵害」を批判したというが、中国側は「馬鹿馬鹿しく、全く事実に基づかない主張だと」反論、主権や安全保障に関してアメリカに妥協する意思がないことを明確にし、国土を守る中国の決意を過小評価するなと警告したと伝えられている。
実際、アメリカ側の主張は事実に基づいていない。これは本ブログでも指摘してきた。西側でのプロパガンダとしては有効だろうが、中国政府に対しては何の効果もない。アンカレッジの会談は西側の人びとにアピールすることが目的だったのかもしれない。
7月26日にはウェンディ・シャーマン国務副長官が北京でなく天津で謝鋒外務次官や王毅国務委員兼外相と会談した。中国の外交分野におけるトップである中央外事活動委員会弁公室の楊潔篪主任には会えていない。訪問した目的のひとつは首脳会談の実現にあったのだろうが、期待したような成果はなかったようだ。
バイデンと習が電話で「気候」について話をしたのは9月9日になってから。10月30日から31日にかけてイタリアのローマでG20の会議が開かれたが、その際にブリンケン国務長官と王外交部長が会談、中国側はアメリカ政府の台湾政策を批判したようだ。今回の米中首脳会談を実現するため、アメリカ側はかなり苦労したことだろう。
バイデン政権は黒海や南シナ海で軍事的な威嚇行為を続けてきた。ウクライナや台湾はアメリカ軍の力を頼りにしているのだろうが、いずれの海域でもアメリカの空母を中心とする水上の艦隊はロシア軍や中国軍に対抗できない。すでに航空母艦の時代は去った。ロシアの電子戦システム「クラスハ」は強力であり、アメリカの艦隊は対艦ミサイルで短時間に壊滅させられるだろう。
オーストラリアがアメリカとイギリスの技術を使って原子力潜水艦を建造するのはアメリカの事情を考えると必然のように思えるが、オーストラリアの利益にはならない。そのオーストラリアはイギリスやアメリカと軍事同盟「AUKUSA」を組織、この3カ国は日本とインドを含めた5カ国で「クワド」と呼ばれる軍事同盟を結んだ。日本は中国を恫喝する動きを見せているが、インドは腰が引けている。
ネオコンなどアメリカの好戦派はロシアや中国に対する恫喝をエスカレートさせようとしているが、そうしたことを続けていると軍事衝突に発展し、核戦争になる可能性がある。
そうした事態を避けるため、アメリカのマーク・ミリー統合参謀本部議長は中国側に対し、大統領が中国を軍事攻撃することを許さないと伝えたとドナルド・トランプや共和党の議員は主張、怒って見せた。好戦的な「文民」は危険な存在だ。
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