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米国の中東侵略で発生した難民問題でベラルーシとポーランドの間で軍事的緊張
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202111110001/
2021.11.12 櫻井ジャーナル
ベラルーシとポーランドとの間で緊張が高まっている。今年の夏から数万人がポーランドへ入ろうと試み、それをポーランドの国境警備隊員が阻止、同時にベラルーシに対する非難を強めているのだ。軍事的な衝突もありえると言う人もいる。
問題になっている人びとはイラクをはじめとする中東の出身者が大半で、一部はアフリカから来ている。ベラルーシへはトルコから航空機で来たようだ。難民を受け入れるという立場のEUだが、文化的な摩擦や失業問題などで社会を不安定化させる要因になることから本心では歓迎していないだろう。
しかし、アメリカの手先としてロシアを敵視する政策を進めてきたウクライナやポーランド、あるいはアメリカの好戦派にとって、難民問題はチャンスでもある。ロシアとの国境近くへ軍隊を配備する口実にできるからだ。ウクライナやポーランドは経済的に苦しい状況にあり、軍事的な緊張の高まりは望むところだろう。
2015年9月にも難民問題が人びとの注目を浴びた。アメリカは2003年3月にイラクへの軍事侵略を開始、2011年春にはジハード傭兵を使ってリビアやシリアへの侵略戦争を開始、14年にはダーイッシュ(IS、ISIS、ISIL、イスラム国とも表記)を売り出した。その後、西側の有力メディアはダーイッシュの残虐さを宣伝、アメリカの軍事介入を肯定する雰囲気を作っていく。
アメリカが始めた戦争から逃れるため、多くの人がヨーロッパを目指すが、それを止めたのがトルコ。2015年に入るとトルコとアメリカとの関係が悪化、トルコ政府は難民のヨーロッパ行きを認める。これが引き金になって難民がヨーロッパへ向かい始めた。
2015年にバラク・オバマ大統領はホワイトハウスの陣容を好戦的なものに変える。つまり2月に国防長官をチャック・ヘーゲルからアシュトン・カーターへ交代、9月には統合参謀本部議長がマーチン・デンプシーからジョセフ・ダンフォードへ交代させた。
ヘーゲルは戦争に慎重だったが、カーターは2006年にハーバード大学で朝鮮空爆を主張した人物。デンプシーはサラフィ主義者やムスリム同胞団を危険だと考え、シリア政府と情報を交換していたと言われているが、ダンフォードはロシアをアメリカにとって最大の脅威だと発言していた。
統合参謀本部議長が交代になった直後にロシア軍がシリア政府の要請で介入しなければ、アメリカ主導軍かNATO軍が直接的な軍事侵略を始めた可能性がある。このタイミングでトルコ政府は難民のヨーロッパ行きを認めたわけだ。
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