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1959年以来、キューバの体制転覆を試みてきた米国が11月にカラー革命を目論む(櫻井ジャーナル)
http://www.asyura2.com/21/kokusai31/msg/181.html
投稿者 赤かぶ 日時 2021 年 11 月 03 日 09:02:05: igsppGRN/E9PQ kNSCqYLU
 

1959年以来、キューバの体制転覆を試みてきた米国が11月にカラー革命を目論む
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202111030000/
2021.11.03 櫻井ジャーナル

 キューバでは11月15日に反政府デモが予定されている。このデモの黒幕がアメリカ政府だということは公然の秘密だが、デモの主催者が起訴されるようなことがあった場合、アメリカ政府はキューバに報復するとフアン・ゴンザレス国防副次官補​​は恫喝した。キューバでも「カラー革命」を行うつもりのようだ。

 世界の経済活動は「COVID-19(2019年-コロナウイルス感染症)対策」のために悪化、特に経済力の弱い国は厳しい状況にある。食糧不足に陥ったスーダンではアメリカに近い軍人によるクーデターがあり、自立の道を模索していたフィリピン政府はアメリカに屈しそうだ。

 1959年の革命以来、歴代アメリカ政府はキューバに対し、さまざまな攻撃を仕掛けてきた。ドワイト・アイゼンハワー政権は1960年、CIAに対して秘密工作を承認、61年にジョン・F・ケネディが大統領に就任した直後、亡命キューバ人を使って軍事侵攻を試みている。侵攻部隊の主力はグアテマラの秘密基地でCIAの訓練を受けていた戦闘員で、ピッグス湾(プラヤ・ギロン)への上陸を試み、失敗した。

 しかし、CIAもアメリカ軍もこの侵攻作戦が成功するとは予想していなったと言われている。ルシアン・バンデンブロックがプリンストン大学で発見した記録によると、アレン・ダレスは作戦が成功する可能性が小さいことを理解、アメリカ軍をキューバへ軍事侵攻させようと目論んでいた。(Lucien S. Vandenbroucke, "The 'Confessions' of Allen Dulles: New Evidence on the Bay of Pigs," Fall 1984)

 侵略作戦の際、チャールズ・キャベルCIA副長官(当時)は航空母艦からアメリカ軍の戦闘機を出撃させようと大統領に進言したが、アメリカ軍が前面に出た侵攻作戦の要求は却下された。これ以降、ケネディ大統領はCIAや軍の好戦派から敵視されるようになる。(L. Fletcher Prouty, "JFK," Citadel Press, 1996)

 キューバ侵攻作戦はソ連や中国に対する先制核攻撃と深く関係していた。ベルリンで緊張が高まっていた1961年7月に開かれたNSC(国家安全保障会議)の会議で、ライマン・レムニッツァー統合参謀本部議長とアレン・ダレスCIA長官はケネディ大統領に対し、1963年に先制核攻撃を実行するという計画を説明している。(Peter Janney, “Mary’s Mosaic,” Skyhorse, 2013)

 この計画を大統領は拒否、1961年11月にダレスCIA長官や彼の側近で秘密工作部門の責任者だったリチャード・ビッセル計画局長を解任、キャベルCIA副長官も62年1月に辞めさせた。

 それでも好戦派はキューバ侵攻を諦めず、レムニッツァー議長は1962年3月に国防長官のオフィスでキューバ軍を装ったテロでアメリカ国民を騙し、戦争を始めるという計画を説明した。「ノースウッズ作戦」である。そのレムニッツァーの再任を大統領は1962年10月に拒否した。そのレムニッツァーを欧州連合軍最高司令官に据えたのはイギリス軍のハロルド・アレグザンダーだ。

 その前、1962年8月にアメリカのスパイ機U2がキューバで8カ所の対空ミサイルSA2の発射施設を、また9月には3カ所の地対空ミサイル発射装置を発見した。この時点でもアメリカの好戦派はキューバへの軍事侵攻を主張していた。この時、すでにキューバへは160発以上の核弾頭が運び込まれ、そのうち約90発は軍事侵略してくるアメリカ軍に対して使われる戦術核だった。

 10月27日にはアメリカ海軍の駆逐艦ビールがソ連の潜水艦をカリブ海で発見、対潜爆雷を投下している。攻撃を受けて潜水艦の副長は参謀へ連絡しようとするが失敗、アメリカとソ連の戦争が始まったと判断した艦長は核魚雷の発射準備に同意するようにふたりの将校に求めた。核魚雷は発射されなかったが、これはたまたま乗り合わせていた旅団参謀が発射の同意を拒否したからだ。

 この核魚雷の威力は広島に落とされた原子爆弾と同程度で、もし発射されていたなら、現場にいたアメリカの艦隊は全滅していた可能性が高い。10月28日にソ連のニキータ・フルシチョフ首相はミサイルの撤去を約束、海上封鎖は解除されて核戦争は避けられた。

 こうした展開に不満を募らせていた好戦派は1963年後半にソ連を核攻撃するという作戦を持っていた。アメリカでICBMの準備が整い、ソ連は準備できていないというタイミングはその時しかないという判断だったようだ。1963年11月22日、核戦争の障害になっていたケネディ大統領は暗殺されたが、キューバやソ連が実行したとするプロパガンダの嘘が明らかにされて開戦できなかった。

 当時、キューバはソ連や中国に対する先制核攻撃を成功させるために必要な場所だった。そこにソ連が核弾頭を搭載した中距離ミサイルを配備していたなら、報復されてしまうからだ。勿論、現在の技術力では反撃のためにキューバを確保する必要はない。
 

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コメント
1. 赤かぶ[154905] kNSCqYLU 2021年11月03日 09:02:34 : DiuQjGfad6 : UTBWZXVVMUNWUkE=[53666] 報告

2. 2021年11月03日 14:44:08 : Nf2PcZ7ZZc : Z2E4eW1QcUxVaFU=[506] 報告
「アラブの春」ならぬ、「カリブの春」って事ですか。
勿論、キューバ国民に不安や不満があり、自由が欲しいと思っている事は事実なんでしょう。
と、同時に、アメリカが今のキューバ政府を転覆して、傀儡政権に取り替えたいと思っている事も事実なんでしょうなぁ。

駐日キューバ大使、米を批判 「デモ参加者に報酬払った」
https://www.jomo-news.co.jp/news/domestic/international/318447
2021年11月3日 14:25:18 - 上毛新聞ニュース

ここに、中国・ロシアが本格的に手を突っ込んできた場合、安全保障的にアメリカは喉元に短刀を突きつけられるようなものですから、やってる方も必死なんでしょう。

他人事とは思えませんなぁ、将来、日本がアメリカを離れざるを得ない状況になった時、同じように相当キツい恫喝を受けるはずですからね。日本国内でも依然として、米国と中国の代理戦争は続いています。

キューバ国内にも恐らくは、中国の資本力が入ってきているのでしょうか。現段階でどの程度なのか、本当の所はわかりませんが。

ニカラグア運河だって、アメリカの力が弱まれば、再び工事再開されるでしょうし、中米から南米にかけての支配をアメリカが完全に失う日も遠くないかも知れませんね。といっても、2024年より早いという事はないと思いますが。

3. 2021年11月07日 17:45:31 : kX3ZwXI2lA : bER6VG5IcFF2My4=[1] 報告
まぁ、無駄だ。

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