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内部告発者への弾圧を厳しくしている米国で偽内部告発者を賞賛
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202110240000/
2021.10.24 櫻井ジャーナル
1970年代に始まった「規制緩和」によって西側ではメディアが集約化され、プロパガンダ機関化が進んだ。その後、インターネットの発展にともない、シリコンバレーのハイテク企業が私的権力にとって都合の悪い情報を検閲するようになり、新たなソーシャル・メディア・プラットフォームが台頭する引き金になった。
こうした中、フェイスブックのエンジニアだったフランセス・ハウゲンが持ち出した社内文書をウォール・ストリート・ジャーナル紙が掲載、彼女自身は上院の消費者保護小委員会で証言したりCBSの「60ミニッツ」でインタビューを受け、「内部告発者」として褒め称えられている。
彼女が問題にしているのは、フェイスブックが一部のエリートを特別扱いし、フェイスブック系のインスタグラムは十代の女性に悪い影響を与えていると主張、また人身売買、臓器売買、麻薬取引などへの対応が甘く、「COVID-19(2019年-コロナウイルス感染症)ワクチン」を接種させる努力が足りないと批判している。
また、フェイスブックの中に対諜報チーム、情報工作チーム、対テロリズムチームが存在、そのスタッフが少ないとも語っている。そうしたチームのスタッフは国防総省、CIA、NSAなどに所属していた人びと。そのセクションを率いているベン・ニンモはNATOの元宣伝担当者で、イギリスにおける偽情報の専門家だったとも言われている。
フェイスブックを含むシリコンバレーのハイテク企業がアメリカの情報機関と緊密な関係にあることは広く知られているので、こうしたことは驚きでない。フェイスブックの内部で、おそらく最も情報機関と関係の深いセクションを強化しろとハウゲンは言いたいのだろう。現在、彼女の周辺にいる弁護チームも情報機関と関係が深く、ハウゲンにはフェイスブックで検閲作業に参加していた疑いがある。
アメリカではバラク・オバマ政権から内部告発者の弾圧が厳しくなっている。例えば、電子情報機関NSAの不正を明らかにしたウィリアム・ビーニーは家宅捜索を受けた程度で済んだものの、内部告発を支援してきたウィキリークスの象徴的な存在であるジュリアン・アッサンジはイギリス版グアンタナモ刑務所と言われているベルマーシュ刑務所で拘束されている。
CIAなどによる拷問を告発したジャニス・カルピンスキーは准将から大佐へ降格になり、イランへ核兵器に関する資料を渡してイラン侵略の口実を作るというCIAの危険な作戦を組織内部で警告したジェフリー・スターリング、あるいはCIAの拷問を告発したCIAの元分析官ジョン・キリアクは懲役刑。NSAの監視システムに関する情報を明らかにしたエドワード・スノーデンはロシアから出られない状態である。
アメリカの議会や有力メディアがハウゲンに賛辞を贈るのは、彼女が真の内部告発者ではないからにほかならない。エリートが特別扱いされていることは広く知られている話であり、そのほか彼女が主張しているのは検閲を強化し、プロパガンダを推進しろということだ。私的権力にとって目障りな新しいソーシャル・メディア・プラットフォームがターゲットになるだろう。
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