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「世界銀行 国別ビジネスランキング操作の波紋」(ここに注目!)/解説委員・nhk
2021年09月30日 (木)
櫻井 玲子 解説委員
https://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/300/454916.html
世界銀行が毎年公表してきた、各国のビジネス環境評価ランキング。
かつての首脳陣がこのランキングを不正に操作していたという発表がされ、波紋を呼んでいます。櫻井解説委員です。
Q こちらのイラスト、世界銀行が、中国の順位を入れ替えていますね。
Aはい。問題となったのは、2018年版のランキングです。
中国から「順位がもっと上でもいいはずだ」と何度も不満を訴えられ、当時のキム総裁やその側近が現場に圧力をかけた。
順位が本来なら前の年より7ランク下がって85位になるところ、前の年と同じ78位に引き上げていた。
という第三者による調査結果が発表されたんです。
このため、世界銀行はランキングそのものを廃止することを、決めました。
ただ、日本を含む各国の中には、海外からの投資を呼び込むため、このランキングの順位を上げることを、政府の目標として掲げる国も多かっただけに、ショックが広がっています。
Q なぜ、そんな不正が行われたんですか?
A 世界銀行は各国の経済発展を支えるための国際機関で、加盟国からの出資金で運営されていますが、その増額をお願いする時期と重なったため、重要な拠出国である中国に配慮したとみられています。
特に注目を集めているのが、当時のCEOで、現在はIMF=国際通貨基金のトップをつとめるゲオルギエワ氏の動きです。
報告書によると、ゲオルギエワ氏は公表前の資料を、スタッフの自宅に取りに行く、といった不自然な行動をとっていたとされ、IMFのトップとしての資質を問う声もあがっています。
これに対し、本人は「圧力をかけた事実はない」と関与を否定し、今はIMFで、調査が続いています。
Q いずれにせよ、国際機関は公平・公正であってほしいですよね。
A はい、世界銀行もIMFも今、コロナ禍で苦しむ途上国への支援など、これまで以上の役割が期待されています。
それだけに、トップが各国からの圧力に屈しないこと。
そして現場が不当な介入に忖度しなくてもすむしくみ、をつくることが大事です。
国際機関への信頼を守るために、内部の改革を、確実にすすめてほしいと思います。
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