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反トランプ工作に絡んでヒラリー・クリントンに近い弁護士を連邦大陪審が起訴
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202109280000/
2021.09.28 櫻井ジャーナル
2016年のアメリカ大統領選挙で司法省、FBI、CIAが民主党や有力メディアと手を組み、ドナルド・トランプがロシアと不適切な関係にあるかのような話を広めていた。いわゆる「ロシアゲート」だ。
しかし、今ではこの話が嘘だということが明確になっている。この反トランプ工作にFBIが関与していたかどうかをジョン・ダラムが特別検察官として調査中で、すでに元、あるいは現役のFBI幹部からも事情聴取している。そして連邦大陪審は9月16日にマイケル・サスマンという弁護士を起訴した。
この人物はヒラリー・クリントンの選挙対策本部で弁護士として働いていた人物で、その事実を隠してFBIに間違った情報を伝えたとされている。
本ブログでは繰り返し書いてきたが、2015年の時点で欧米有力者の間では次期大統領をヒラリー・クリントンにすることで内定していたと言われている。この年の6月にオーストリアで開かれたビルダーバーグ・グループの会合へジム・メッシナという彼女の旧友が出席していたからだ。
その流れが2016年2月10日に変わったとする噂が流れた。ヘンリー・キッシンジャーがロシアを訪問してウラジミル・プーチン大統領と会談し、22日にはシリアでの停戦の合意が成立したからだ。
バラク・オバマ政権は2014年2月にウクライナでネオ・ナチを使ったクーデターを成功させ、9月から12月にかけて香港で「佔領行動(雨傘運動)」と呼ばれる反中国政府の運動を展開している。
ウクライナのクーデターはロシアの隣に自分たちの従属国を作り、ロシアとEUを分断して双方を疲弊させ、香港の工作は中国政府を揺さぶることが目的だったのだろうが、実際にはロシアと中国を急接近させることになり、両国は「戦略的同盟関係」に入ってしまう。ネオコンのやり方に危機感を感じる人が出てきたのだろう。
そうした中、2016年3月16日にウィキリークスはヒラリー・クリントンに関連した電子メールを公表する。7月にウィキリークスのジュリアン・アッサンジはヒラリーを起訴するに十分な証拠を公表していくと発言、実際に発表していく。
そうしたメールの中にバーニー・サンダースが同党の大統領候補になることを妨害するよう民主党の幹部に求めるものがあり、また民主党幹部たちが2015年5月26日の時点でヒラリー・クリントンを候補者にすると決めていたことを示唆する電子メールも含まれていた。当然、サンダース支持者を怒る。
それに対し、民主党や有力メディアはトランプを勝たせるためにロシア政府が民主党のサーバーをハッキングしたとするキャンペーンを始めた。民主党はサーバーをGuccifer 2.0がハッキング、その黒幕はロシアの情報機関で、入手した電子メールをウィキリークスに公表させたというシナリオだ。
しかし、DNC(民主党全国委員会)のサーバーに保管されていた電子メールがハッキングで流出したのでないことは技術分析で明らかになっている。これも本ブログで繰り返し書いてきたが、コンピュータの専門家でIBMのプログラム・マネージャーだったスキップ・フォルデンは転送速度など技術的な分析からインターネットを通じたハッキングではないという結論に達している。
また、アメリカの電子情報機関NSAの技術部長を務めた内部告発者で情報機関で通信傍受システムの開発を主導したウィリアム・ビニーが指摘しているように、NSAはすべての通信を傍受、保管している。もしロシアゲートが事実なら、FBIは必要な証拠をすべてNSAから入手できるのだ。
そして7月10日、DNCのスタッフだったセス・リッチが射殺された。警察は強盗に遭ったと発表するが、それに納得できないリッチの両親は元殺人課刑事の私立探偵リッチ・ウィーラーを雇って調査を始める。
この探偵によると、セスはウィキリークスと連絡を取り合い、DNC幹部の間で2015年1月から16年5月までの期間に遣り取りされた4万4053通の電子メールと1万7761通の添付ファイルをウィキリークスへ渡したという。この発言はウィーラーが雇い主に無断で行ったことから問題になり、その後、探偵から情報は出なくなった。
結局、選挙ではサンダース支持者の一部がヒラリーを拒絶し、ドナルド・トランプが勝利した。そのトランプに対する攻撃は大統領に就任する前から激しくなるが、2017年3月にはアダム・シッフ下院議員が下院情報委員会で「ロシアゲート」の開幕を宣言する。2016年の大統領選挙にロシアが介入したとする声明を出したのだが、証拠は何も示していない。そして、同年5月にマラーが特別検察官に任命された。
シッフはMI6(イギリスの対外情報機関)のオフィサーだったクリストファー・スティールが作成した報告書を根拠にしたが、説得力がないことはスティール自身も認めている。トランプを排除する工作ではFBIのほか、CIAやMI6も暗躍している。
スティールに調査を依頼したのはフュージョンなる会社で、その会社を雇ったマーク・エリアス弁護士はヒラリー・クリントン陣営や民主党全国委員会の法律顧問を務めていた。
フュージョンを創設したひとりのグレン・シンプソンによると、同社は2016年秋にネリー・オーなる人物にドナルド・トランプの調査と分析を依頼している。ネリーの夫であるブルース・オーは司法省の幹部で、このオーとシンプソンは2016年11月に会っている。その直後にブルースは司法省のポストを失い、フュージョンはスティールに調査を依頼することになったのだ。
ウィキリークスは2017年3月にCIAがハッキングに使っている「ボルト7」に関する資料を公開した。アップルのiPhoneやグーグルのアンドロイド、サムソンのスマートTV、またウィンドウズ、OSx、LinuxなどのOS、あるいはルーターに侵入して情報を入手することができることを明館したのだ。
その後、CIAはアッサンジを監視するだけでなく、彼やウィキリークス幹部の誘拐、引き渡し、暗殺なども検討したと報道された。アッサンジを起訴するうえで重要な証言は捏造だということも再確認されている。
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