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「タリバンとロシア プーチン大統領はどう動く」(ここに注目!)石川 一洋・nhk
2021年09月06日 (月)
石川 一洋 解説委員
https://www.nhk.or.jp/kaisetsu-blog/300/453718.html
ロシアのプーチン大統領はアフガニスタンで権力を掌握したタリバンに接近する動きを見せています。石川解説委員に聞きます。
Q1 プーチン大統領は剣とパンを持っていますね
A テロへの警戒として剣を持ちつつ、復興に協力する用意があるという意味でタリバンにパンを出して、アメリカと一線を画しています。
ただアフガニスタンはロシアにとっても鬼門、ソビエト時代、侵攻して多大の犠牲をだして撤退に追い込まれた苦い経験があります。
Q2 パンと剣、どちらが本心ですか?
A どちらかといえばパンに傾いています。タリバンはロシア国内では法律に基づき「禁止されたテロ組織」です。同時多発テロ事件のあと、プーチン大統領は、テロとの戦いのために、アメリカのタリバン攻撃に協力しました。しかし今は実質的にはタリバンへの評価をアフガニスタンに根付いた主要な伝統的なイスラム保守勢力と大きく変えて、モスクワにタリバンの代表を公式に招くなど関係を深めてきました。プーチン大統領は、ロシアを正教など保守伝統的な価値観を大切にする国と位置付けています。タリバンとはお互いの価値観が異なっても協力は可能と考えています。
Q3 ロシアの思惑は?
A 米軍が撤退し、タリバンのもとでアフガニスタンが安定することはロシアの利益となると考えています。両者の共通の敵は過激派組織ISイスラミック・ステートで、タリバンの力で抑え込みたいとの思惑もあります。一方タリバンも外国には干渉はしないと約束しています。ただ懐柔策にはタリバンの言葉を信じるのは楽観的過ぎるとの批判も強いです。
Q4 その理由は
A 中央アジアとアフガニスタンの国境は昔からロシアの柔らかいわき腹といわれてきました。タジキスタン国境にはロシア軍も配備されています。結局タリバンのもとでアフガニスタンは混乱し、その混乱とロシアは対峙することになるという批判です。
ただプーチン大統領は過去の苦い経験から軍事介入する事態は避けたい考えです。
タリバンよるアフガン安定を模索するプーチン流の懐柔策が吉と出るのか、まだ分かりません。
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