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米国のドローンを使った暗殺作戦の実態を内部告発した兵士に懲役45カ月
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202107290000/
2021.07.29 櫻井ジャーナル
アメリカが行ってきたドローン(無人機)による暗殺作戦の実態を内部告発したダニエル・ヘイル元米空軍情報分析官に懲役45カ月の判決が7月27日に言い渡された。ヘイルは2019年に極秘文書を記者に渡したという。
2009年1月からアメリカ大統領を務めたバラク・オバマは翌年8月、ムスリム同胞団を主力とする体制転覆プロジェクトを決めた。そして出されたのがPSD-11。そして始まったのが「アラブの春」だ。そこにサラフィ主義者(ワッハーブ派、タクフィール主義者)が加わるのだが、その前、2009年の段階でオバマ大統領はジョージ・W・ブッシュ大統領が始めたドローンを使った暗殺をスケールアップさせている。
暗殺のターゲットにはアメリカ市民も含まれ、そのひとりがイスラムの聖職者、アンワール・アル・アウラキだった。オバマ大統領は裁判を経ずに自国民を処刑する命令を出したことになる。アル・アウラキは2011年9月30日に暗殺され、その2週間後には彼の16歳になる息子も無人機のミサイルで殺されている。
2012年4月にはCIA長官だったジョン・ブレナンがドローンを使った攻撃をパキスタン、イエメン、ソマリア、リビア、アフガニスタンを含むあらゆる場所で展開してことを認めたが、その暗殺作戦で相当数の市民が死傷している。「法の支配」という考え方は全く無視している。
2011年の初めにはウィキリークスのジュリアン・アッサンジをアメリカ司法省は秘密裏に起訴している。彼が起訴された直接的な原因はイラクやアフガニスタンにおける戦争の実態を明らかにしたからだと見られている。
そうした情報の中でも2010年4月に公開されたアメリカ軍のAH-64アパッチ・ヘリコプターによる非武装の一団に対する銃撃の映像は大きな要素だろう。この銃撃は2007年7月にバグダッドで引き起こされたのだが、その際にロイターの特派員2名を含む非武装の十数名が殺されている。
アッサンジはエクアドルから亡命が認められ、ロンドンにある同国の大使館へ逃げ込んだが、2019年4月11日に大使館へ踏み込んだロンドン警視庁の捜査官によって逮捕され、現在はイギリス版グアンタナモ刑務所と言われているベルマーシュ刑務所で拘束されている。
アメリカ政府はアッサンジの引き渡しを求めているが、もしイギリスの裁判所がアサンジのアメリカへの引き渡しを認めた場合、懲役175年が言い渡されるかもしれない。
内部告発、つまり権力を握っている人びとが秘密にしている悪事を暴く行為は厳罰に処されるようになった。自分たちに都合の悪い話を知られたくないということだが、「リベラル」を自称する人の少なからぬ部分も内部告発を嫌がっているようだ。気づかないふりをしている。支配システムに従属しつつ「リベラル」を装うとするなら、内部告発は迷惑だろう。
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