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携帯電話をハッキングするソフトを売る会社と仕事をしていたバイデンの顧問
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202107200000/
2021.07.20 櫻井ジャーナル
イスラエルを拠点にするNSOグループが開発した「ペガサス」というソフトウェアは携帯電話の情報、例えば通話、電子メール、写真、GPSデータ、アプリ関係の情報などを盗み出すことができる。この情報は2016年に発覚したが、ここにきて具体的な使われ方が判明してきた。
ソフトウェアは少なからぬ政府に売られ、そのターゲットには少なくとも65名の会社重役、85名の人権活動家、189名の記者、600名以上の政治家や政府高官が含まれているという。携帯電話に搭載されたカメラやマイクを外部から操作することもできるようだ。
2018年10月にイスタンブールのサウジアラビア領事館で殺害されたと言われているジャマル・カショーギが親しくしていた女性ふたりの携帯電話もペガサスで監視されていたと言われている。これはNSAの内部告発者であるエドワード・スノーデンが2018年11月に語っていた。
NSOの創設者はイスラエルの電子情報機関8200部隊(ISNU)の「出身」だが、情報機関と関係が切れていないだろう。つまりNSOは8200部隊のフロント企業である可能性が高い。8200部隊はアメリカとイギリスの電子情報機か、つまりNSAやGCHQと緊密な関係にある。
NSAとGCHQはUKUSA(つまりUKとUSA)という連合体を編成、協力して地球上の全通信を傍受、記録、分析していることは本ブログでも繰り返し書いてきた。その下部機関としてカナダ、オーストラリア、ニュージーランドの情報機関が存在、この3機関は自国の政府を監視する役割も負っている。このUKUSAによって築かれた通信傍受システムがECHELON。その存在は1988年、ダンカン・キャンベルによって明かされた。(Duncan Campbell, 'Somebody's listerning,' New Statesman, 12 August 1988)
ハッキングの問題で苦境に立ったNSOは一時期、SKDニッカーボッカーというコンサルティング会社を雇っていたことがある。会社のイメージを良くするためだったというが、このSKDの創設メンバーで、重役を務めていたアニタ・ダンはジョー・バイデン大統領の上級顧問だ。
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