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バイデン対串刺し公ヴラド
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2021年6月16日 マスコミに載らない海外記事
Finian Cunningham
2021年6月14日
スプートニクニュース
双方が、アメリカ合州国とロシア間の関係が悲惨な最悪状態にあると認めている。そして双方とも、関係改善を望むと言っている。だが誰が、実際緊張を緩和し、平和に可能性を与える前向きな努力をしているだろう?
ロシア側が、責任を持って、寛大な精神で、両国関係を改善しようと行動している唯一の側なのは明白なはずだ。
ウラジーミル・プーチン大統領は、水曜日、ジュネーブで、二人のサミットのため会合する際、アメリカのジョー・バイデン大統領と個人的情報交換を始めたいと望んでいると述べた。ロシア大統領は、飛躍的進展は、ほとんど期待していないが、にもかかわらず、彼が述べた願いは生産的な緊張緩和だ。
アメリカ側からの慈悲精神のお返しは、わずかか、皆無だ。バイデンと補佐官は、アメリカはロシアとの対立を欲していないと言うかもしれない。だがその修辞的譲歩とは別に、アメリカは攻勢を推進し、ジュネーブ会談を天王山のように表現している。
アメリカ大統領が、プーチンとの私的な話し合いの後、共同記者会見をするのを嫌がっているのは、アメリカの不愉快な態度の顕著な兆候だ。
バイデンが、世界の前でプーチンと一緒に並んでいるの見られるのを望まないのには理由が二つある。
第一に、彼は、プーチンの知的な主張やアメリカ政策への批判に対処できないことだ。ジョー・バイデンの知能は、広く報じられている失言や名前の失念や支離滅裂な演説で、深く疑われている。残酷な言い方をする気はないが、公開討論をすれば、プーチンは、バイデンを破壊するだろう。
バイデンとアメリカの政治的支配体制全体が、「殺人者」から、選挙干渉、サイバー攻撃、アメリカとその同盟諸国の国家安全保障を脅かすことに至るまで、絶えず悪意ある行為で、すべての罪でプーチンとロシアを非難している。
こうした表現はロシア嫌いと偏狭な偏見に基づく空想だ。プーチンが最近のアメリカ・メディアのインタビューで指摘した通りだ。今まで、これらとんでもない乱軽べつ的主張を裏付ける証拠は提示されていない。それは全て証拠がない狂気じみたたわごとだ。
もしプーチンがバイデンと同じ公開討論の場に立てば、虚勢を張り、殊勝ぶっているアメリカのうわべからはウソのベールを引きちぎるのは確実だ。バイデンは、無能なばか者のように震え、しどろもどろになるだけだ。本当に、どんなアメリカ政治家も、全員、自身のプロパガンダで慢心した洗脳されたばか者なのだ。
だから、世界は、アメリカの王様や、全てのNATO手先連中が、ばかばかしいほど裸だという素晴らしい瞬間を見るはずなのだ。
バイデンがプーチンと並んで立つのに耐えられない二番目の理由は、「串刺し公ヴラド」として悪者にしているアメリカ・プロパガンダが混乱するためだ。バイデンと一緒に普通の友好的な環境で、ほほ笑むプーチンのどんな姿であれ、プーチンは悪霊だという物語を傷つけることになる。
それが会談が内密に行われなければならない理由で、その後アメリカは、会談の一部を歪曲し、「人権」や「悪意ある行為」に関する懸念を持ち出したことで、自身を道徳的に優位に聞こえさせられる。バイデンがあえて独善的に振る舞えば、プーチンは、ばかばかしい偽善を巧みに非難するのは確実だ。
だがアメリカにとっては、この出会いを、善人と悪人の天王山として描写することが肝要だ。秘密にされていればこそ、そういう茶番が可能なのだ。
少なくとも過去、ロナルド・レーガンは、1985年、ジュネーブで会合し、画期的軍縮協定を締結した際、ソ連指導者ミハイル・ゴルバチョフと陽気に炉端協議している写真を撮らせた。やはり彼の功績だが、2018年、二人がヘルシンキで会った際、ドナルド・トランプはプーチンと共同記者会見を行ったが、とげとげしさは皆無だった。
だがバイデンは、大半のアメリカ政治家やメディアと同様、プーチンとクレムリンに対する愚かな反感に満ちている。先週、彼は威嚇的に、プーチンに「知っていること」を話すつもりだと警告した。関係を改善したいなら、ロシア大統領が「行動を変える必要がある」とバイデンは語ったのだ。
アメリカ側の物の見方が、それほど虚偽プロパガンダで洗脳されていては、生産的対話は非常に困難だ。
そのような状況下で、プーチンがバイデンと会談することに意味があるのかと疑問を抱くむきもあるだろう。結局、プーチンに会うよう求めたのはバイデンだったのだ。
アメリカの悪意にもかかわらず、進んで付き合おうというロシアの側の意志は、より平和な世界を作ろうという政治的成熟と寛容さの明らかな兆しだ。行動を変え、有害な行為を止める責任はアメリカにこそある。それが本物の課題だ。
Finian Cunninghamは、国際問題について多く書いており、記事は複数言語で刊行されている。彼は農芸化学修士で、ジャーナリズムに進むまで、イギリス、ケンブリッジの英国王立化学協会の科学編集者として勤務した。彼は音楽家で作詞作曲家でもある。20年近く、ミラーやアイリッシュ・タイムズやインデペンデント等の大手マスコミ企業で、編集者、著者として働いた。ジャーナリズムにおける妥協しない誠実さに対するセレナ・シム賞を二度受賞(2020年12月)。
記事で表現される見解や意見は必ずしもSputnikのものを反映しない。
記事原文のurl:https://sputniknews.com/columnists/202106141083147091-biden-vs-vlad-the-impaler/
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