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ロシアや中国への恫喝に失敗したバイデン大統領はプーチン大統領と会談
https://plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/202106060000/
2021.06.06 櫻井ジャーナル
ウラジミル・プーチン露大統領とジョー・バイデン米大統領は6月16日にスイスのジュネーブで会談する予定だ。大統領に就任して以来、バイデンはロシアや中国を恫喝、屈服させようとして失敗、話し合いへ切り替えたのかもしれないが、ロシアのセルゲイ・リャブコフ外務副大臣は会談でアメリカはロシアから愉快でないシグナルを受け取るという前提で準備してくるべきだと語っている。
バイデンは大統領に就任して以来、好戦的な政策を打ち出してきた。バイデンが副大統領を務めていたバラク・オバマ政権は国際問題をネオコンに任せ、そのネオコンはロシアと中国を軍事的に揺さぶろうとしたが、同じことを繰り返そうとしているようだ。バイデン大統領はオバマ政権の好戦派を引き入れている。
東アジアでは3月8日から久しぶりに大規模な米韓軍事演習を実施、12日にはアメリカ、日本、インド、オーストラリアの4カ国の首脳がオンライン会議を開いた。この4カ国は「クワッド」と呼ばれ、アジア版のNATOを創設しようとしていると中国は見ている。
そして、3月15日にアントニー・ブリンケン国務長官とロイド・オースチン国防長官は日本を訪問、茂木敏充外相や岸信夫防衛相と会談、その際にブリンケン国務長官は中国の「威圧的で攻撃的な姿勢」を批判した。オースチン国防長官は3月18日に、アメリカ軍は朝鮮を「今夜にでも攻撃する準備ができている」と威嚇している。
そして3月18日と19日にはアメリカと中国の外交責任者がアンカレッジで会談。アメリカからはブリンケン国務長官と国家安全保障補佐官のジェイク・サリバンが、また中国からは中央外事活動委員会弁公室の楊潔篪主任と王毅外交部長がそれぞれ出席した。席上、アメリカは中国を威圧しようとしたのだが、中国から強い反撃にあっている。
3月10日にウクライナ南部のオデッサへNATO加盟国の軍艦4隻が入港したと伝えられているが、これはバイデン政権の意思だろう。3月14日には少なくとも2機のC-17A輸送機がトルコからウクライナへ空輸、それ以外にカタール空軍が5機の輸送機を使い、トルコを経由で物資を運んでいると伝えられている。そして3月16日、バイデン大統領はABCニュースの司会者からウラジミル・「プーチンは人殺しだと思うか?」と問われ、「その通り」と答えている。チンピラ的な恫喝だ。
トルコ政府は4月上旬、「モントルー条約」(ボスポラス海峡、マルマラ海、ダーダネルス海峡の通航制度を定めた条約)の締結国に対し、アメリカの軍艦2隻が4月14日か15日に地中海から黒海へ入り、5月4日か5日まで留まると通告。
また、アメリカ空軍は4月に入ると1週間の間に少なくとも3度、物資を空輸していると伝えられている。ドイツのラムシュタイン空軍基地からC-130輸送機とC-17輸送機がキエフへ飛来したほか、アメリカからリビウへC-17、そしてポーランドのポズナンからイギリスのBae 146-200がキエフへそれぞれ来ているという。
5月3日から14日までアメリカ軍は軍事演習「トロイの足跡21」を黒海周辺の国々、つまりブルガリア、ジョージア、モンテネグロ、北マケドニア、そしてルーマニアで実施、その演習にはアメリカの海軍特殊部隊、陸軍、空軍、イギリス軍、ドイツ軍、スペイン軍、ウクライナ軍、そして演習の舞台になる5カ国の軍隊が参加した。
こうしたアメリカの軍事的な恫喝に対し、ロシアに噛みつこうとする外国勢力の歯をへし折るとプーチン大統領は警告、セルゲイ・ショイグ国防大臣は5月31日、ロシア西部地域の軍事的な緊張に対処するため、新たに20戦闘単位を組織すると発表した。経済面ではアメリカが基軸通貨であるドルを発行する権利を使い、他国を攻撃しているとプーチンは非難、ロシア政府はドル離れをさらに進める意思を示している。
それに対し、バイデン大統領はロシアからEUヘ天然ガスを運ぶために建設している「ノード・ストリーム2」の完成を妨害しないと示唆、ポーランドが怒りの声を上げるという展開になった。
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