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バイデン最初の記者会見に関する欧米メディアの見方
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2021年4月 6日 マスコミに載らない海外記事
2021年3月31日
ウラジーミル・ダニーロフ
New Eastern Outlook
予想通り、バイデンが恥ずかしくウラジーミル・プーチンが提案したライブ討論を恥ずかしくも逃げた後、新大統領のイメージを修復しようとするホワイトハウスの試みは、国際メディアによれば完全な大失敗となった。新たに選出されたアメリカ大統領の本格的記者会見の代わりに、我々はやらせ茶番、しかも安物版を見せられたと言えるかもしれない。
記者会見直前、バイデンの調子がおかしくなり、側近たちは早急に部屋から報道陣を退出させるよう強いられた。だが大規模検閲にもかかわらず、フォックス・ニュースチャンネルは、バイデンの混乱と完全な見当識障害を公にするのに成功した。78歳のアメリカ大統領は、彼がどこから来たのか、誰とやりとりするべきか完全に忘れているように見えた。「…ロン、私はこれを誰に引き渡すのしか?」とジョー・バイデンが言った後、ロン・クレイン首席補佐官が、即座にジャーナリスト全員を会議室から追い出し、事件をもみ消すため素早く対応しなければならなかった。この時、バイデン自身は混乱していて、彼の周りに生じた動きや騒音を理解していないように見えた。
フォックスニュースが強調したように、彼初の公式記者会見の際、バイデン大統領は、10人以下のジャーナリストの質問にしか答えず、アメリカ国民に関心がある非常に多くの重要な話題について論じることを控えた。学校再開や、国民にワクチン接種を受けるよう説得するのを含め、コロナ流行に関連する問題や、ニューヨークの民主党知事アンドリュー・クオモを巡る多数のスキャンダルや、アメリカで増大する反アジア感情についてコメントすることや、数ボールダー市で人の人々を殺した射撃者の正体や動機に簡単に触れること含め議論する「残り時間」がなかったのだ。
民主党は常にそれについて話しているにもかかわらず、現職アメリカ大統領は、中国と北朝鮮について語り、ロシアには触れず、ひと握りの外交政策質問に答えただけだった。バイデンはアフガニスタン問題を詳述しようとしたが、彼はただ「戦術的理由」から、計画通りの5月初め前に、この国から軍隊を撤退させるのは「困難」なことを明らかにした。同時に、彼は今のところ、アメリカ軍部隊を来年までそこに配備しておく計画はないことを指摘した。「我々は長くは駐留しない」と、バイデンは唯一の疑問は、アメリカ軍を、いつ撤退させるべきかだと付け加えた。これが実際、いつ起きるだろうかと、はっきりさせる質問に答えて、アメリカ大統領は認めて言った。その国には、彼よりずっと良く知っている他の人々がいることを明らかにして「私は知らない」。
ニューヨーク・ポストは、記者会見の際、アメリカ大統領が繰り返し、指名すべき記者の写真と名前が載ったカンニング・ペーパーを確認する事を強調している。されるはずだった全ての質問への回答が彼の前においてあるにもかかわらず、バイデンは、インフラに関して、アメリカは、世界で85番目に位置すると言うミスをした。待望された会見の参加者数は記者25人に制限されていたが、バイデンが、彼のカンニング・ペーパーに、番号を振られた、ひと握りの選ばれた記者やメディアの質問にだけ答えるのは明白だった、と記事は主張している。ニューヨーク・ポストは、記者会見の始め、大統領が終始何を言おうとしているのか分からなくなるように見え、質問を忘れ、記者に詳細な答えを望んでいるかどうか尋ね、しばしば事前準備されたノートを調べていた事実に注目している。
カーブボール質問で彼を困らせようとしたメディアに、しつこく悩まされた彼の前任者と異なり、バイデンは、メディアが現職大統領とソフトボールする状態で、明らかに理想的な状態を享受していた。NBC記者のジェフ・ベネットが明らかにしたように、バイデン・スタッフは、記者会見に出席するのを認められる記者人数を最小にするためコロナウイルス流行に関連する制約につけこみ、いわゆる友好的なマスコミ人士だけに質問を許していた。だから、ほとんど無名な新聞の地元記者がジョー・バイデンに難しい、あるいは心地悪い質問をする機会はなかった。だが、バイデンは、記者たちがすると知っていた質問に完全に答えることができない理由がわからず、出席許可された連中さえ困惑しているように見えた。
78歳のバイデンが最初の記者会見の際、カンニング・ペーパーに頼っており、何を言おうとしているのか分からなくなるように見えた事実を、常に明らかにワシントンに友好的だったデイリー・メイルが強調した。
デア・シュピーゲルは、バイデンが初記者会見を行うのに正当化できないほど長時間をかけた事実、就任式から65日も過ぎたことに注目した。この新聞は、現職アメリカ大統領と、彼の前任者の間で、それ以上の相違はあり得ないと指摘している。トランプは、常に報道機関と話し、彼のばかばかしい発言で世界に衝撃を与えるのを好んでいたが、バイデンは反対のことをして、彼はそれほどしばしば人前に現れず、過度の報道を避け、常に少し疲れ切っていて、遅いように思われる。
フォックスニュース視聴者はこう言っている。こうした公開の催しで、典型的に期待するものは答えなのに、バイデン記者会見は、答える代わりに余りに多くの質問を残した。それで視聴者は困惑している。それは一体何が目的だったのだろう?
ロシア外務省報道官マリア・ザハロワは、アメリカのジョー・バイデン大統領の初記者会見は、やらせだったと指摘し、アメリカ大統領が記者とやり取りするのに使うツールを懸念すると付け加えた。彼女は、ワシントンが常に言論の自由の重要性と、メディアとの関係で「どんな不誠実な表明も」避ける必要を語っていたことを指摘した。この事実ゆえに、アメリカが典型的に批判している特徴の全てが、アメリカの公的代表者の行動に自明なのを見るのは奇妙だ。記者会見参加者が選ばれた記者の小集団だったのが明確だったので、報道官は、ホワイトハウスは、ロシア人記者を差別するのを許したが、同じ偏見が、他の外国人記者に適用されたと付け加えた。
要するに、問題の催しは、通常ワシントンから独立した記者なら、通常「失敗」で「遺憾」と表現する代物なのだ。アメリカ自身を含めて世界が、アメリカの新しい王様は「裸で」、ごく短時間でさえ目下の仕事に集中できないのを目撃したのだ。この点に関し、デア・シュピーゲルが書いているように、彼の状態と、どちらかと言うと、ばかばかしい質問に対する彼の答えには明確な食い違いがあった。トランプが既に現時点で決定しているように、2024年、大統領に立候補するかどうか、彼が既に決断しているかどうかだ。バイデンは、確かに、そのような計画があると答えたのだ。
バイデンはこの記者会見後の気候問題協議に、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と中国の習近平国家主席を招待して、彼の年齢は次の大統領選挙戦に相応しくないというトランプのほのめかしと、既にありふれたものとなった「眠そうなジョー」というレッテルを貼りに、明らかに反論しようとしていた。同時に、3月26日、イギリスのボリス・ジョンソン首相との電話会話で、彼は「民主主義諸国」は中国の世界的構想「一帯一路」に代わる選択肢を作り出せると述べた。
だが、そうした「構想」は、新アメリカ大統領に対する一般大衆の感情を変えるほど十分良いものだろうか?
ウラジーミル・ダニーロフは政治評論家、オンライン誌「New Eastern Outlook」独占記事。
記事原文のurl:https://journal-neo.org/2021/03/31/western-medias-take-on-bidens-first-press-conference/
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