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「イスラム国」復活の懸念 米、制圧宣言から1年〜新型コロナの混乱で/日経新聞
新型コロナの混乱で
中東・アフリカ 2020/3/23 19:30
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO57111530T20C20A3FF2000/
【ドバイ=飛田雅則】米国のトランプ大統領が過激派組織「イスラム国」(IS)の拠点の完全制圧を宣言して23日で1年を迎えた。だが、2014年にイラクとシリアにまたがる地域を支配し「国家樹立」を宣言した疑似国家の残党は各地に潜伏し今もテロの機会をうかがっている。各国政府は新型コロナウイルスの感染拡大防止を優先しており、ISは混乱に乗じて勢力を盛り返す恐れがある。
「誰を指導者に指名しても、米国はISの打倒に永続的に取り組む」。ポンペオ米国務長官は17日にこう強調し、米大統領令に基づいてISのアミル・マウラ新指導者を「国際テロリスト」に指定した。米軍が昨年10月に殺害した前指導者のバグダディ容疑者の後継者とされ、新指導者は戦闘員にテロを呼びかけている。
昨年3月23日、米軍などが支援したシリアのクルド人勢力主体の民兵組織がシリア東部に残っていたIS最後の拠点を制圧。トランプ氏は「ISは百パーセント敗北した」と勝ち誇った。だが、米軍幹部はIS戦闘員は2万〜3万人潜伏していると指摘するなど根絶できてはいない。
米国によるテロリスト指定の直前の13日、ISは「敗北はしていない。米軍を恐れてはいない」との声明を発表した。支持者に対して、イラクで一般人や治安部隊への攻撃を求めた。
「ISが復活する恐れがある」。ISと戦ったイラクのクルド自治政府のバルザニ首相は今年2月、米メディアに対して警告した。最近、ISによる襲撃は増えており、イラク軍と中部の山岳地帯で共同作戦を展開していた米軍兵士2人が3月上旬、ISの攻撃で死亡した。
ISが猛威を振るったシリアでも復活する懸念がある。昨年末以降、アサド政権軍が北部イドリブ県に立てこもる反体制派への攻撃を強化し、反体制派を支援するトルコ軍との交戦に発展。今月にトルコと、アサド政権を支援するロシアが停戦に合意したが、政権側はイドリブ県を奪還する方針を崩していない。偶発的な衝突が危惧され、ISが混乱を利用して戦闘員の再結集を図る恐れがある。
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