（独自）オミクロン株は弱毒性なのに、死人が多いのはなぜかＡＮ

（独自）オミクロン株は弱毒性なのに、死人が多いのはなぜか
http://www.asyura2.com/21/iryo8/msg/684.html
投稿者ＡＮ日時 2022 年 3 月 09 日 13:00:24: /YP.3B0UurBCM　gmCCbQ

２月中旬に、[医療崩壊8] に、
＞新コロ感染者・死亡者の世界情勢2022年２月15日（第103週）
＞http://www.asyura2.com/21/iryo8/msg/546.html
という記事を書き、その中で「第６波は３月上旬に極小となり、そこから第７波が始まります」と予想しました。
　これはほぼアタリだった（まだ確定してないけど）のですが、
「（第６波またはオミクロン株では）”感染者”の割りには”死亡者”は少なく、”タダのカゼ化”するでしょう」
と予測したのは、数字だけ見れば完全に外しました^^;

　それは添付の表を見ていただければ一目瞭然で、第６波はまだ終わってはいませんが、現時点（３月８日）での死亡者は6,670人で、第３波の7,615人に次いで多く、数日中に第３波を抜いてトップに躍り出る可能性があります^^;
　（ただし”見掛けの致死率”は過去最低。）

　しかし諸外国の大部分の国では、オミクロン株による死亡者は、感染者数が断然多いにも関わらず、いままでの波による死亡者よりも少なくなっています。
＞[医療崩壊8] 新コロ感染者・死亡者の世界情勢2022年３月８日（第106週）
＞http://www.asyura2.com/21/iryo8/msg/678.html
にあるグラフを参照してください。

　種々考察した結果、小生の「オミクロン株は普通感冒ウイルスである」という主張には変わりはなく、死亡者の増加の原因は行政と医療体制の不備によることを説明します。
　（グラフアップの都合上、以下はコメントに続くます。）　

1. ＡＮ[2292] gmCCbQ 2022年3月09日 13:05:06 : 7MnTY0kXGk : WnV6NThHb3NRa0E=[430] 報告

▲△▽▼

このグラフは「東京都の入院者（左側）と重症者（右側）」を示します（東京都ＨＰより引用）。

　最初に、第５波と第６波の入院者数のピーク値がほぼ同じであることに注目してください。
　スレトップの表で、第６波の”感染者数”は、第５波の約４倍である（3,706,887対940,923）ことを示しましたが、なぜか”入院者数”は、第５波も第６波も非常に似た山になっています。
　こんな”法的に”有り得ない、ことがなぜ起きたのでしょう？

　理由は簡単、”飽和した”から。
　東京都の「入院確保数」は6,815 床しかなく、実際には4000を越えたあたりで”飽和”してしまうんです。（ある程度の空きは”回転”させるために必要だし、オミ病院みたいに「患者を取らないように努力している」ところがあるため。）
　（重症患者用は471 床あるので、第６波のピーク時87ならば余裕です。）

　次に、右側の重症者数に注目すると、第６波の重症者数が過去の波に比べて少ないのが目を引きます。
　数は数えていませんが、第５波＞第３波＞第４波≒第６波、って感じです。
　「重症者数 ÷ 感染者数」を「重症化率」と考えると、第６波の重症化率は（第３波以降で）最低です。
　重症化率を「毒性」のバロメーターの一つと考えると、第６波（主にオミクロン株）は、諸外国と同様に、日本人に対しても毒性が低いと考えられます。

2. ＡＮ[2293] gmCCbQ 2022年3月09日 13:11:26 : 7MnTY0kXGk : WnV6NThHb3NRa0E=[431] 報告

▲△▽▼

最後のグラフは、東京都の入院者数（緑）に重症者数（赤）と死亡者数（黒線、これのみグーグルから引用）を重ねたもの。
　重症者は２０倍、死亡者は３０倍に拡大してあるので注意！

　グラフについて説明する前に、まずこのニュースに注目です；
＞死者の９割が「重症」に該当せず　感染で持病悪化など…新型コロナ第６波　大阪府調査
＞読売新聞オンライン　2022/03/06 06:00
＞https://www.yomiuri.co.jp/local/kansai/news/20220306-OYO1T50001/

　「新型コロナウイルスの第６波では、コロナの「重症者」の基準には該当しないまま亡くなった人が死者の約９割に上る。」

　その理由として書いてあるのは、「高齢者は、体が弱っていたり、基礎疾患を抱えていたりすることが多く、感染をきっかけに、容体が悪化して亡くなることがある。本人や家族が積極的な治療を望まないケースも少なくない。」
　一見、ナルホドですよね。

　また次のブログにも似たことが書かれています；
＞院長の偏屈コラム
＞https://www.shin-toku.com/blog/director/
＞Vol.242　重症者が少ないのに死者が多くなる理由

　「オミクロン株は、デルタ株より重症化率が低いだけでなく、重症者数も減少しています。死者が増えるのであれば、その前段階である重症者も増えるのが普通ではないでしょうか。しかし、２月25日現在、宮崎・大分・山形・青森の4県では昨年11月以降重症者がゼロにも関わらず、今年1月以降に４県合計で86人が死亡しています。また、北海道では重症者はのべ13人ですが、死者は215人もいます。（中略）
　東京都の死亡例を見ると、2月中旬では死亡日の当日と翌日に陽性であることが判明した人が全体の約半数を占めています。」

　これでも、その”原因”については、「交通事故死でも癌死でも、死亡時点でPCR検査が陽性であれば、「コロナ死」に計上され」ることなどを挙げているのですが、一つ上のコメントを思い出してください、”ＰＣＲ陽性”になっても、入院できるチャンスはわずかしかないんです！
　大多数は自宅待機か、アパホテル辺りに収容されます。
　そして、医療体制がマトモならば、しっかりケアされるべき、軽症者・無症状者が放置され、死に至っているだろうことがはっきりと見えてきませんか？

　東京都だけでも、１月末からずっと（今でも）１日に１万人以上の「新規感染者」が見つかっているわけですけど、「入院している」数がわずか３～4000人なわけで、毎日少なく見積もっても6000人、多ければ9000人以上がアブレているわけですね。　……いったい最高時に何人が入院できずにいたのか？　これは統計情報が無いわけで分かりませんが、恐ろしい数（6000×10日間として６万人！）が自宅やホテル待機だったわけです。
　確保病床＝6,815 床なんて、ゴミみたいな数字。
　２年間も放置した、国、自治体の責任は重い。

　最も死亡者が多い大阪府が一番悪質で、東京都はまだデータをしっかり公開しているだけマシ……だと思っていたんですけど、入院しないで死ぬ人が多いことを教えた大阪府の誰かは偉かったと思います。

　以上を踏まえて、グラフの解説をちょこっと。
　感染のピークと死亡のピークには経験的に約３週間のラグ（時差）があるわけですが、入院患者数がキャパの約半分の3000を越えた１月２６日の３週後（２月１６日）では１日の死亡者は（平均）１２名だったものが、ピークで２９人まで増えたわけで、もし入院者数の飽和が無かったら、死亡者数は半数～３分の１に抑えることが出来たんじゃなかろか。