http://www.asyura2.com/21/iryo8/msg/679.html
Tweet |
※女性セブン 2022年3月17日号 紙面クリック拡大
第6波が終わろうとするなか、ワクチンを打つ必要はあるのか 年齢で異なる事情
https://www.news-postseven.com/archives/20220304_1731136.html?DETAIL
2022.03.04 19:00 女性セブン NEWSポストセブン
ファイザー製ワクチンを接種する女児(共同通信社)
ワクチンの3回目接種や子供への接種が各地で急かされている。接種券を握りしめる前にいま一度冷静になるべきだ。「第6波」が終わりかけているのに、急いで接種する必要があるのか──。
東京や神奈川、愛知、大阪などで、3月6日が期限だった「まん延防止等重点措置」が延長される見込みだ。それでも、新型コロナの新規感染者数は2月上旬にピークアウトしており、街からは「もう日常生活に戻ろう」との声が聞こえてくる。
岸田文雄首相も2月24日、「第6波の出口に向かって段階的に準備を進める」と宣言。もう少しがまんすれば「まん防」が解除され、アフター・コロナが始まるだろう。
一方、ワクチン接種政策は相変わらずだ。岸田首相は1日100万回の接種目標を掲げ、堀内詔子ワクチン接種推進担当相は「どんどん打っていただきたい」と国民に促す。
だが、そうした状況に都内在住の30代主婦は疑問を投げかける。
「国が“打て打て”というから4月に3回目接種の予約を入れたけど、感染者が減っているなか、ワクチンを打っても意味があるのでしょうか。2回目は副反応が強かったので、なるべくなら3回目は打ちたくないのだけど……」
全国各地で5〜11才の子供へのワクチン接種も始まった。すでに3月の予約枠が埋まった自治体もある。だが、子供を持つ親の心境は複雑だ。小学3年生の娘がいる都内在住の40代女性が打ち明ける。
「テレビで、“子供が大人にうつす”と大騒ぎしているから打った方がいいのかなと思うけど、副反応もあるみたいで怖いです。感染者が減るなかで娘に接種させるべきか、正直悩んでいます」
子供は打つべきか、打たざるべきか―多くの親が悩みを抱えるが、みやざわクリニック院長の宮澤大輔さんは、「子供へのワクチン効果は不明です」と指摘する。
「今回承認された子供のワクチンの発症予防効果は90・7%であると厚生労働省やマスコミは強調しますが、実はこれはデルタ株におけるデータです。変異が進んで感染力が強くなったオミクロン株はワクチンが効きにくく、発症予防効果はデルタ株より低い。
その正確なデータがないので、子供への効果はまだ不明であるというのが本当のところです。だから、子供への接種は『努力義務』から外されています」(宮澤さん)
さらに新潟大学名誉教授で医師の岡田正彦さんは、「子供のワクチン接種は意味がない」と断言する。
「アメリカでは新型コロナに感染した5〜11才の子供が97人亡くなっていますが、日本の10才未満の死亡者はゼロです。たとえ感染しても、重篤な症状となる可能性は極めて低く、ほとんど発熱もしないとされます。
また過去2年間の膨大なデータから、無症状の場合は体内のウイルス量が少なく、他人にうつすリスクも低いことがわかっています。現時点では、感染しても無症状が多い子供がワクチンを打つメリットがほとんどない一方、接種後に将来的にみて重篤な副反応が出るリスクはまだ検証できていません」(岡田さん)
国が推奨する3回目接種の是非はどうか。
厚労省のデータから年代ごとの重症者数や死亡者数を推計しまとめた
厚労省のデータから、2021年12月29日〜2022年2月22日の年代ごとの重症者数や死亡者数を推計し、別掲表にまとめた【※】。それを見ると、重症者は70代、死亡者は80才以上が多い半面、10代の死亡者はわずかで、20〜30代も死亡や重症化のリスクは極めて低い。
【※全国の重症者数の合計は毎日公表されるが、「1日に発生した重症者数」は不明。そこで重症者が完治するか死亡するまでの日数を平均7日とし、その期間中の重症者総数を7で割った数を「1日に発生した重症者数」とした。同様に年代別重症者数も公表されている自治体で算出】
「オミクロン株の場合、12〜64才でワクチンを2回接種した感染者としていない感染者を比べると、中等症以上の割合に差がみられません。つまりワクチンの重症化予防効果は期待できないことが示唆されます。
そもそもオミクロン株は感染者の中で中等症以上になる患者の割合がデルタ株に比べて数分の1で、ワクチンでの感染予防効果や二次感染予防効果も期待できないことを考え合わせると、健康な64才以下が3回目を接種するメリットは少ないと思います。
特にほぼ重症化しない健康な20代以下の3回目接種にはメリットがほぼないと思います」(宮澤さん)
ワクチンに重症化予防効果が期待できないことに加えて、若い世代ほど副反応というリスクが増していく。
「若年層はワクチンを打つと、心筋炎になるリスクが高齢者より大きい。若い世代にとって3回目接種はハイリスク・ノーリターンなのです。WHOも推奨していません」(宮澤さん)
一方で3回目を接種した方がいい人もいる。
「65才以上は2回以上接種ありとなしで、感染者に占める中等症以上の割合に差があります。その年代にはワクチンの重症化予防効果があるとみられるので、3回目を接種するメリットがあります。また重症化しやすい基礎疾患のある人も接種していいでしょう」(宮澤さん)
若さと健康から遠ざかるほど接種が必要となるようだ。
海外で流行したら接種すればいい
では、ワクチンを打つタイミングはどうか。
インフルエンザの場合、流行シーズンに入る前のタイミングで接種する。現在、新型コロナはピークアウトして感染者が減少しているが、そのタイミングで3回目を接種することは適切なのだろうか。
「そもそも打つ必要はありません」と指摘するのは岡田さんだ。
「第6波は収束傾向にあり、このまま緩やかに感染者が減っていくと考えられます。イスラエルの研究によれば抗体が効果を持つのはおよそ2か月で、それが過ぎると急激に効果が減っていく。日本では3回目接種の間隔が6か月か8か月かが議論されましたが、それはワクチンの供給が間に合うかどうかの話だけで、ワクチンの効果がどれほど続くのかという話とは関係ありません。感染者が減る現状で、2か月しか効果が持たないワクチンを慌てて打つ必要はないです」(岡田さん)
考えておきたいのは、接種の適切なタイミングだ。
世界の感染者グラフを見ると、日本は世界で新変異株が猛威をふるってから、1〜2か月遅れてピークが訪れるサイクルだ。具体的には、昨年1月、5月、8〜9月、今年1月にピークが来た。つまり、これからは欧米で流行し始めてからワクチンを接種すればいいといえるだろう。たとえば5月頃にイギリスでピークが来たとしたら、そのタイミングで接種を申し込めばちょうどいい。
宮澤さんは「65才未満で接種を急ぐ必要がない人は次の変異株用ワクチンの登場を待ってからでも遅くないのでは」と言う。
「次の変異株はオミクロン株より変異が進むと考えられるので、既存のワクチン効果はさらに低くなるはず。なのでより新しい変異株用ワクチンを接種する方が望ましい。少なくとも現在開発中のオミクロン株用ワクチンの方が現在のワクチンより効果が望めるので、65才未満の人はオミクロン株用ワクチンが完成するまで待つべきです」(宮澤さん)
国に言われて打つのではなく、次の波のタイミングを見極めることが、自分と大切な人を守ることにつながる。
※女性セブン2022年3月17日号
最新投稿・コメント全文リスト コメント投稿はメルマガで即時配信 スレ建て依頼スレ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。