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※女性セブン 2022年2月10日号 各紙面、クリック拡大
※紙面抜粋
新型コロナウイルスワクチン 子供の接種は本当に必要なのか
https://www.news-postseven.com/archives/20220128_1722604.html?DETAIL
2022.01.28 19:00 女性セブン NEWSポストセブン
子供のワクチン接種は本当に必要か(写真/PIXTA)
仕事のために、家族のために打ったワクチンで体に異変をきたしてしまった──『女性セブン』2022年2月3日号の「コロナより恐ろしいワクチン後遺症」では当事者たちの苦しみを取り上げたが、それは大人だけの問題ではない。接種後に体調を崩して学校に行けず、苦しむ子供たちとその家族がいる。
元気だったわが子が、ある日を境に健康を害し、学校へ通えなくなってしまったら──子を持つ親なら、その苦しみが痛いほどわかるはずだ。
これまで、新型コロナウイルスワクチンを接種できる年齢は、12才以上とされてきた。だが、1月21日、厚生労働省は専門家による部会で、接種対象を5才以上とすることを承認し、3月中には子供への接種が始まる予定だ。
しかし、幼い子供たちにまで本当にワクチンが必要なのか。本誌・女性セブン2022年2月3日号でもレポートした通り、接種後、後遺症に苦しむ人が存在し、それは10代の子供も例外ではない。先に接種をした子供に何が起きているのか、親だけでなく、未来に責任を持つ大人すべてが知っておくべきだろう。ジャーナリスト・鳥集徹氏と女性セブン取材班がレポートする。
教科書の内容が頭に入ってこない
関東地方に住むHくん(13才)は、毎日元気に登校して、部活にも励む健康そのものの中学生だった。ところが、昨年9月中旬の接種以降、まったく学校へ通えなくなった。Hくんの両親に話を聞いた。
「コロナの後遺症で苦しむ子供がいるとテレビのニュースで見ていたので、怖いなと思って接種させたんです。近くの病院で打った後、帰りの車で珍しく眠ったくらいで、ほかは普段と変わりなく、夕食も普通に食べていました。
翌日、微熱が出て横になっていましたが、2日目には熱も下がったので、友達と約束していたサイクリングに出かけたんです。ところが、帰りにこれまで経験したことのないような倦怠感が出たらしく、やっとの思いで自転車をこいで帰ってきました」
すぐに入浴させたが、上がってしばらくすると、大量の汗をかき始めた。体温を測ると38℃近くの発熱。それから4か月経った現在もぐったりしたままだという。
「体温が大きく変動して、35℃台になったかと思うと、いまも夜には決まって37.5℃前後の熱が出るんです。食事のとき以外は、ほとんど横になっています。勉強が遅れるのが心配なので、『教科書だけでも読んだら?』と言ったこともありますが、集中力が続かず、頭に入ってこないと言います。スマホの操作もおぼつかないようで、ただぼーっと画面を眺めているような感じで……」(両親・以下同)
異変はそれだけではない。
「もともとハンバーグやステーキ、焼き肉が大好きでしたが、体調を崩してからは『食べたくない』と言って、野菜や鶏のささ身をだしで煮たようなあっさりしたものしか受けつけなくなってしまいました。運動をしていないせいか、食欲がわかないようで、食べられるのは少量です。
それから、音や痛みにすごく敏感になりました。名前を呼ぶだけでびくつくこともあります。どうして?と聞いたら、『常に頭がぼーっとしているから、急に呼びかけられたように感じる』と言うんです。充分に体を動かすことができないから、ほぐすためにマッサージをしようとして、ポンポンと背中を軽く叩くだけでも、すごく痛がります」
中学生を対象とした集団接種。12〜19才の接種率は74%にのぼる(時事通信フォト)
登校した日もあったが、授業にまったく集中できず、ぐったりして帰ってきた。何とか外に連れ出そうと、犬の散歩をしてみるが、30分もすると帰ってきて、「疲れた」と横になってしまう。
「ずっと学校を休んでいるから、外に出て、同級生と道で会うのも嫌みたいなんです。勉強がかなり遅れてしまったことへの焦りもあり、体の不調に加えて気持ちの落ち込みも強いようで……。何とか症状を緩和する手立てがほしいと強く思っています」
接種後に生じた激しい頭痛のために学校に通えなくなった関東地方在住の中学生もいる。年齢や性別を非公開にすることを条件に保護者がメールで取材に応じた。
「去年11月上旬、2回目を接種した直後にひどい頭痛が始まりました。かかりつけ医で処方された鎮痛薬がまったく効かず、1週間経っても治らない。再度受診して、『これはワクチンのせいではないですか』と聞いたのですが、『違います。スマホはほどほどにして、よくレバーを食べて』と言われてしまいました。子供にスマホは持たせていないのですが……」
再診時は別の鎮痛薬が処方されたが、2週間経っても治らない。調剤薬局の薬剤師の助言で、今度は総合病院の脳神経外科を受診した。しかし、ここでもワクチンとは関係ないと診断され、鎮痛薬の処方とともに様子見となった。
「3週間経っても改善しないので、再び脳神経外科を受診し、『こんなに頭痛が続いているのはおかしいので、もっと調べてもらえないか』と頼みました。しかし、そのときも先生に『ワクチンでそんな副作用出るのかなぁ? うちでは同じ鎮痛薬くらいしか出せないよ』と言われ、『ならせめて脳のMRI検査だけでも』と頼み、やっとのことで渋々検査をしてくれました。
結果は異常なし。先生からは、『これ以上できることはない、もしどうしてもワクチンのせいだと言うなら、自分で診てもらえる病院を探して』と突き放されてしまいました」
年末になって、知人の紹介でようやく親身になって診てくれる病院を見つけ、家族は初めて救われた気持ちになったという。しかし、治療は手探り状態で、症状は現在も続く。
「子供は頑張って学校に行っていますが、ひどい頭痛に耐えられずに最後まで授業を受けられず、毎日早退して親が迎えに行っています。先の見えない状況に、時々私たちも押しつぶされそうになりますが、何とか家族で励まし合いながら日々を過ごしています」
受験生を対象に優先接種を行う自治体も少なくなかった(時事通信フォト)
摂取直後の死亡も「因果関係なし」
受験シーズンが到来し、新聞やテレビでは「受験生への優先接種」や「オミクロン株による休校」といったニュースが取りざたされる一方、ワクチン後遺症に苦しむ子供の声はまったく報道されない。しかし彼らのようなケースは決して珍しいものではない。
厚労省は現在、約3週間に一度、「予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会」を開き、医療機関や製薬会社から報告された副反応の疑いがある事例数を公表している。2022年1月21日に公表された最新の数字によると、ワクチン接種後に「重篤」と報告された事例は、10代で387人にものぼる。
厚労省の「重篤」の定義は、「入院を要する場合や死亡又は永続的な機能不全に陥る又は陥るおそれがある場合」とされ、尋常でない状態であることがわかる。しかも、前記の事例でもわかる通り、医師がワクチンとの関連性を認めず、報告されないケースも少なくないと思われる。
接種後に亡くなった事例も、10代は5人報告されている。そのうちの1人は、神奈川県鎌倉市に住む13才の少年だった。2021年10月30日に2回目のワクチンを接種して帰宅し、その2時間半後に食事をして、4時間後の午後8時過ぎに入浴したが、浴槽に沈んでいるところを家族が発見。病院に搬送され、死亡が確認された。しかし、鎌倉市はこの事実を公表しなかった。
接種を推進するばかりでなく、リスクがあることを知ってもらうためにも、接種後に亡くなった10代がいることを市民に公表すべきではないか──11月末の市議会で、松尾崇鎌倉市長にそう迫った長嶋竜弘議員は、12月6日の市議会で、少年の遺族からのメッセージを読み上げた。
《コロナワクチン接種後死亡した10代の件を取り上げ、警鐘を鳴らしていただき、ありがとうございます。私の大切な大切な子供は、ワクチン接種数時間後、あまりにも突然変わり果てた姿となり、旅立ってしまいました。あれから何もかも信頼できず、他人の声も入ってこず、悲しく、苦しく、もがき続けながら日々を生きています。
子供の生きた証を少しでも意味のあるものにしたい。ようやくそんな気持ちを持ち始めましたが、どうすればよいのか、何が正しいのかわかりません。どうか正しい情報を広く発信し、せめて未来ある若者の命、健康な体を守ってください》
厚労省の副反応検討部会の報告書に掲載されたこの少年の事例を見ると、搬送先の医療機関はワクチンと「関連あり」としたが、解剖医療機関は「評価不能」と判定している。
一方、同部会の専門家による1月21日時点での評価は、「突然発症していることより、致死的な不整脈の発生を考えるが、トロポニン(※心筋梗塞や心筋炎の検査のこと)の結果から心筋障害の可能性は低いと考える」との記載があり、「情報不足等によりワクチンと死亡との因果関係が評価できない」と結論づけられている。
しかし、接種当日に亡くなった事例を「因果関係不明」で済ませていいのだろうか。白血病など小児がんの研究・治療に携わり、コロナワクチンと類似の技術を応用した遺伝子治療の開発にも携わってきた名古屋大学名誉教授(小児科)の小島勢二医師が話す。
「ワクチンは基本的に、それまで普通に生活できていた健康な人を対象にしたものです。にもかかわらず、接種した当日に亡くなったら、ご遺族がワクチンと関係があるのではないかと思うのは当然です。
さまざまな検査をして異常が見つからなくても、ほかに要因が考えられなければ、『これが原因だ』と判断するのが臨床の基本です。今回のケースも、ワクチンと無関係とは言えないはずです。私の外来にも、接種後に倦怠感が出て、2週間学校を休んでいるという子供が訪れています」
ファイザーとモデルナが提供する新型コロナウイルスのワクチンは、ウイルスのたんぱく質の遺伝子の一部を脂質の膜で包んだものが主成分となっている。体内に注入することで脂質に包まれた遺伝子が人体の細胞に取り込まれ、その細胞が新型コロナウイルスの表面に存在する突起状の「スパイクたんぱく」を作り出すようになる。それを免疫細胞が認識することで、体内にウイルスに対抗する抗体ができるとされている。
『女性セブン』2022年2月3日号でも、このスパイクたんぱくがワクチン後遺症の引き金になっているのではないかという免疫学の専門家と医師のコメントを紹介したが、小島医師も、その可能性があると指摘する。
「新型コロナに感染すると、免疫細胞から分泌される物質によって炎症が促進され、臓器が傷害される『サイトカインストーム』という現象が重症化に関与することが知られています。まだ全貌は明らかになっていませんが、ワクチンによって作られたスパイクたんぱくによっても、サイトカインストームが引き起こされ、それが倦怠感などの要因になっている可能性があるのではないでしょうか。国内外の研究報告などから、私はそう考えています」
小島医師はこうした現状を前に、少なくとも子供への接種においては、メリットよりもリスクが上回るのではないかと警鐘を鳴らす。
「そもそも、子供たちはコロナに感染しても、ほとんどが無症状か軽症ですんでしまいます。実際に愛知県で今年1月20日の時点で陽性と判定された2万人を超える10才未満、10代のうち重症となった人はゼロでした。一方で、接種後に死亡したり、後遺症に苦しむ10代が少なからずいる」
日本全国の事例に照らし合わせても、コロナへの感染によって命を落とした10代の人数は4人。現時点では接種後に死亡したと報告されている人数を下回っている。自分で判断することが難しい幼い年齢の子供たちに、本当に接種が必要なのか。真剣に冷静に考える必要がある。
レポート/ジャーナリスト・鳥集徹と本誌取材班
※女性セブン2022年2月10日号
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