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ワクチン接種後に急死した30歳男性の遺族「原因はワクチンしか考えられない」
https://www.news-postseven.com/archives/20211210_1713120.html?DETAIL
2021.12.10 07:00 NEWSポストセブン
厚労省の発表ではワクチン接種語に死亡した人は1387人にのぼる
12月3日に厚労省が公表した資料「新型コロナワクチン接種後に死亡として報告された事例の概要」によれば、ワクチン接種後の死亡例は1387件(評価済みは1368件)。内訳はファイザーが1331件、モデルナが56件だ。ただし、現在までワクチンとの因果関係が否定できないとする「α」(アルファ)の評価は0件となっている。そんななかで不信の念を訴えるのが、広島県東広島市在住の岡本裕二さん(63)だ。岡本さんは30歳の長男・裕之さんをモデルナ製ワクチンの2回目接種を終えた3日後(8月25日)に亡くしている。
岡本さんが裕之さんに異変が起きた当時の様子を語る。
「2回目接種を終えた翌日(8月23日)に37℃ちょっとの発熱があったのですが、解熱剤で熱は下がったので、その翌日(8月24日)には会社に出勤して、いつも通りに働いていた。長男は車や電気関係のメンテナンスをする出張サービスの仕事をしていました。夜にはいつも通りに家に帰ってきて、普通に夕食を食べて、21時過ぎくらいに自室に入っていった。それが翌朝(8月25日)、7時を過ぎても起きてこないので、私の妻が『会社に遅れるよ』と部屋まで起こしにいったら、うつ伏せになって倒れていたんです」
その朝、岡本さんは目の不自由な高齢の母親の介護をするためすぐ近くにある実家にいた。妻から連絡を受け、急いで自宅に戻るも裕之さんはすでに息を引き取っていた。
「妻から連絡があって、救急車よりも早く駆けつけました。しかし長男はもう体が冷たく、固くなっていて、死斑も出ていた。救急車が到着した時にはもう遅かったんです。長男は生前、酒もタバコもやらなかったし、毎日2kmくらいランニングをしていて、地元のサッカーチームにも入っていた。体は丈夫で、健康そのものでした。突然死の思い当たる原因としては、ワクチンしか考えられないんですよ。
突然死だったので刑事事件のような扱いになり、遺体は警察で司法解剖されたのですが、『死因は不詳』とされました。司法解剖をしているわけだから、たとえば血栓ができていたり、血圧が上昇していたり、呼吸困難だったりしたら、今の医学だったら、ある程度は分かるはずでしょう。それなのに、『不詳』と書かれた紙きれ1枚を渡されただけです。私自身、地元の製薬関係の企業に勤めていますから、薬やワクチンなどに関する知識はある程度持っています。こんな回答で納得できるはずがありません」
裕之さんが亡くなったあと、岡本さんは厚労省に自ら連絡を入れて評価を聞いた。
岡本さんが住む広島県は岸田首相のお膝元だ(写真は19年)
「息子はアレルギーすらなかったのに、『ワクチン接種と死亡との因果関係は評価できない』ということで、厚労省は『γ』(ガンマ)であると結論づけました。“因果関係はあるかもしれないけど、データが十分に揃っていないということなのだろう”と思いました。それで現在は、広島大学で『病理検査』をしてもらっています。長男の遺体は火葬しましたが、細胞は取ってあるんです。しかし、結果が出るまで、ものすごく時間がかかるそうです。警察が窓口になっていて、私は直接、病理検査を担当している医者に話を聞くことは不可能。なので警察を通して2週間に1回くらい『まだですか?』と催促していたのですが、最初は『2〜3か月はかかります』と言われ、そのうち『1年かかる』、『1〜2年かかる』と言われるようになった。いつになったら結果が出るのかは分かりません」
今年2月、田村憲久前厚生労働大臣がワクチン接種の副反応などにより死亡した場合、「国から4420万円の一時金が支払われる」と発表したが、病理検査の結果が出ないことで申請は進んでいないという。
「長男が勤務していた会社から、最新の健康診断書も取り寄せて持って行きました。心電図も含めてどこにも異常はありませんでした。しかし、一時金の申請は市から厚労省に回されるはずなのですが、現在もまだ厚労省に届いておらず、東広島市で止まった状態になっている。市の担当者からは、『この状態で申請しても無理だと思う』『できれば病理検査の結果を待ちたい』というようなことを聞かされました」
最後に岡本さんが「世の中に伝えたい」という切実な想いを語る。
「国は“デメリットよりもメリットのほうが大きい”ということを主張していますが、実際にワクチン接種後に死亡した人はたくさんいる。その事実に目をつむるのはおかしいですよね。推し進めるのであれば、みんなが納得できる『根拠』をしっかり示してほしい。私も元々はワクチン推進派でした。勤めている会社でも、『うちでも職域接種やりましょう』と私が提言したくらいですから。長男にワクチンの接種を勧めたのも私です。
でも今はこんな状況で3回目接種をするのは怖い。もちろん大勢の人たちに対して『ワクチンを打つな』とは言えません。人それぞれの判断ですし、ワクチンがコロナ感染に有効なのは事実でしょう。私は『真実』が知りたい、ただそれだけなんです。岸田文雄首相は同じ広島の人間ですし、期待していたのですが……。もう少しワクチン接種のこと、接種後に苦しむ人たちのケアについても、しっかりやってほしいと思います」
岸田首相は12月6日、所信表明演説で「オミクロン株」への対応のため、3回目のワクチン接種について、「できる限り前倒しする」と表明した。接種については医師と相談の上、それぞれが自ら判断することだが、こうした遺族の声に耳を傾けることも重要ではないか。
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