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2021年12月8日 05時00分 (12月8日 10時11分更新)
https://www.chunichi.co.jp/amp/article/379763
金沢大ナノ生命科学研究所は、新型コロナウイルスの表面にある突起「スパイクタンパク質」が人の細胞にくっつき、侵入するまでの一連の動きを、ナノレベルで可視化することに世界で初めて成功した。ワクチンや新たな治療薬の開発促進が期待される。(押川恵理子)
スパイクタンパク質は人の細胞膜表面にある酵素「ACE2」にくっついて細胞に侵入する。ワクチン接種で作られる抗体はスパイクタンパク質を標的にして結合し、ウイルスが細胞に侵入し感染するのを防ぐ。
十億分の一メートル単位であるナノレベルで、生体分子を観察できる高速原子間力顕微鏡を使い、スパイクタンパク質とこの酵素が作用し合う仕組みを画像や動画としてとらえた。その結果、酸性とアルカリ性の度合いや温度によってスパイクタンパク質の構造は変わり、酸性になると、細胞によりくっつきやすくなることを突き止めた。
細胞間の情報伝達を担う「細胞外小胞」とスパイクタンパク質の関係性にも注目。この酵素が出ている細胞外小胞はスパイクタンパク質とくっつくことで、ウイルスが細胞に侵入して感染するのを防ぐ「中和薬剤」となり得ることも明らかにした。
新たな変異株オミクロン株のスパイクタンパク質の変異がデルタ株の約十カ所に比べて約三十カ所と多いため、ワクチンが効きにくくなる可能性が指摘されている。
金沢大ナノ生命科学研究所のリチャード・ウォング教授は「今後、オミクロン株などのスパイクタンパク質が人の細胞にどう侵入するかや、ウイルスが肺の正常な機能を抑える仕組みの解明にもつなげたい」と話している。
研究は、中国・武漢市で感染者が確認された二〇一九年十二月に着手した。
金沢大のキイシヤン・リン特任助教や華山力成教授、安藤敏夫特任教授らの共同研究で、研究成果は国際学術誌「Journal of Extracellular Vesicles」のオンライン版に八日掲載された。
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