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2021年9月12日 06時00分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/130377
東京都内では、若い世代の死者が増えているほか、自宅療養中の死者も相次いでいる。自宅療養者の往診をしている医療法人社団「悠翔会」(東京都港区)の佐々木淳理事長は「特に内臓脂肪型の肥満、糖尿、高血圧などリスクのある人は、中等症I以下(呼吸困難など)でも急激な病状悪化の可能性がある」と警鐘を鳴らす。
◆酸素投与必要な患者の95%以上が肥満体形の男性
8月中旬以降、都内各地の保健所などから、多い日には40件以上の依頼がある。往診する中等症2(酸素投与が必要)以上の患者の95%以上が、肥満体形の男性という。
都によると、自宅療養中の死者は、家族の希望によるみとりも含めて9月11日までに累計80人。このうち第5波の8月以降で35人と4割強を占めている。軽症と判断されながら急変したケースも少なくなく、10日に報告があった事例は、軽症だった肥満の60代女性が倒れているのを家族が見つけ、救急搬送後に死亡が確認された。
◆リスクある患者は血中酸素濃度をこまめにチェック
佐々木理事長は「適切な経過観察」が重要と指摘。「特にリスク要因のある患者は、こまめに血中酸素濃度を測り、低下傾向があれば早めに酸素投与し、重症化防止の治療を始めないといけない」と語る。
ただ「医師1人が患者の家を回るのは1日10軒が精いっぱい」とし、経過観察を効率化するために「医療避難所のような施設」の開設を提案。「体育館にベッド100個を並べ患者を収容すれば、午前と午後に100人を2回診察できる」という。
「病院の体裁にこだわる必要はなく、家で放っておくよりはいい。医療職不足を理由に思考停止せず、必要なタイミングでやらなければ、在宅で亡くなる人が出る」と訴えている。(宮本隆康、原昌志)
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https://www.tokyo-np.co.jp/article/130369
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