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「もう同じように再建するのは難しい」 輪島の総持寺祖院 07年の地震から完全復興宣言したのに、また被災(東京新聞)
2024年1月10日 10時15分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/301764
能登半島地震では、石川県輪島市門前町を象徴する総持寺祖院の建物が甚大な被害を受けた。2007年3月の地震の被災から歳月をかけて再建し、21年に「完全復興宣言」を成し遂げたばかりだった。寺とともに栄えてきた町中心部も変わり果て、「もう同じように再建するのは難しい」との声が漏れる。(武藤周吉)
参道入り口の灯籠は倒れ、石畳がめくれ上がる。戦国武将前田利家の妻まつを祭る芳春院は、見る影もない。山門から左右に延びる回廊は正面右手が崩れ落ちていた。座禅堂の屋根の瓦もはがれ落ちている。
副監院の高島弘成さん(50)によると、今回の地震で国の登録有形文化財17棟全てが被災し、全壊や半壊状態の建物が相次いでいる。境内では地盤沈下も確認され、残った建物も余震の影響でいつ崩れ落ちるか分からない状態だという。
07年の地震でも大きな被害を受けたが、寄付などで40億円を集め、14年の歳月をかけて再建した。21年4月には市とともに復興を宣言。開創700年を迎え、観光誘客も順調に進んでいた。高島さんは「再び歩みだそうという時の地震で、愕然(がくぜん)とした気持ちだ。復興に費やした年月や費用を考えると、もう一度同じことをするのは難しいのではないか」と語る。
総持寺祖院とともに古い歴史がある総持寺通り商店街も30軒近い商店のほぼ全てが被災し、全壊状態の店舗が相次いでいる。
江戸時代末期から続く「沢田陶器店」は07年の地震被害から再建した建物真下の地盤に亀裂が入り、全体が傾いた状態だ。5代目店主の沢田由紀子さん(74)は「70歳を超えてやり直す元気はない」。薬局を営む商店街最年長の五十嵐義憲さん(76)も「復興を遂げ、新しい店舗ができるなど良い流れだったのだが…。これだけの被害に遭って、今後どれだけの数の店が残るのか」と肩を落とした。
商店街の中心に位置する興禅寺の住職市堀玉宗さん(68)は「復興は10年、20年の長い道のりになる。高齢者が多い地域でこれからどうなるのか分からない」と話す。自分自身に言い聞かせるように、寺の正面の掲示板に自らしたためた書を掲げた。「負けてたまるか‼」
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