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2022年4月7日 12時03分
https://www.tokyo-np.co.jp/article/170310
ロシア軍によるウクライナ侵攻を、複雑な思いで見つめる人がいる。旧ソ連諸国と日本のビジネス交流を手掛ける会社を営む野口久美子さん(47)=東京都板橋区=は、かつてロシア国営ラジオでアナウンサーを務め、その後もロシアやウクライナと関わってきた。ゆかりの深い国の戦禍に心を痛め、避難民支援に乗り出している。(佐藤航)
連日報じられるウクライナの惨状。「私の人生を形づくった国」というロシアの侵攻に、野口さんは大きな衝撃を受けた。「仮に停戦したとしても領土問題は残る。泥沼化してしまうかもしれない」
野口さんは大学でロシア文学を学び、1998年から2年間、ロシア国営ラジオ「ロシアの声」のハバロフスク支局で働いた。ロシア語の原稿を日本語に訳し、日本向け放送で読み上げる日々。どれも国の主張に沿った内容で、翻訳した原稿には必ず検閲が入った。
今回の侵攻は国際社会から厳しく非難される一方、ロシア国内の支持は高い。理解し難い状況だが、野口さんには思い当たる記憶がある。2000年、大統領に就任したばかりのプーチン氏がハバロフスクを訪れた時のことだ。
当時はまだ、ソ連崩壊(1991年)の影響が政治的、経済的に残っていた。強い国を取り戻してくれる若き指導者として、ロシア人の同僚はこぞって期待を口にした。「これからロシアは変わるんだ」。実際、主要輸出品の原油高を背景にロシア経済は成長。人々の暮らしが上向き、プーチン氏の人気が高まるのを目の当たりにしてきた。
その後もロシア語通訳としてモスクワの日本大使館建設に関わり、2016年の日ロ首脳会談や19年の北方領土のビザなし交流にも携わった。現在もロシア極東のハバロフスクの農家とイチゴ栽培のプロジェクトを進める一方、侵攻を機にウクライナ支援に取り組み始めている。
旧ソ連諸国に詳しい日本人の友人の紹介で、ウクライナや避難先の欧州にいる日本語ができるウクライナ人女性3人と契約。日本語とウクライナ語のそれぞれの翻訳を依頼するなど、仕事を回している。すでに日本語のインターネットサイトのウクライナ語翻訳など、大口の仕事も入ってきている。
「自分の得意なことで仕事がもらえるのは、自信につながると思う」と野口さんは言う。3人のうちの1人で、ウクライナ西部の自宅にとどまる40代女性は、「翻訳を通じて相手の国を深く知る土台づくりに取り組みたい」と話しているという。厳しい状況で、日本の仕事が希望をもたらしている。
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