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米銀破綻の余波でEV業界が大ピンチ ドイツが推す新エネルギー「イーフューエル」台頭も逆風 経済ニュース 深読み・先取り
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/320340
2023/03/21 日刊ゲンダイ
経営破たんした米シリコンバレーバンク(SVB)/(C)ロイター
米銀行の金融破綻が世界の金融市場を揺らしています。米シリコンバレーバンク(SVB)、米シグネチャー・バンクが相次いで破綻。米金融当局は預金の全額保護などを打ち出しましたが、危機は欧州に飛び火し、クレディ・スイスの経営不安が一気に広がりました。
株価は暴落。NY市場に続き、日本も大ダメージを受け、先週の日経平均は一時2万7000円台を割り込み、2万6632円まで落ち込んでいます。
この先、金融市場の不安は払拭されるのか。大きなテーマになりそうですが、米銀の破綻に大慌てなのがEV(電気自動車)業界です。SVBは、行名にある通り、米西海岸のシリコンバレーで急成長しました。この地にはベンチャーキャピタル(VC)の支援を受けた企業が多く存在します。実際、SVBによるとVCが投資するテック企業やヘルスケア関連の約半数と取引があったようです。スタートアップの中核的な役割を果たしていたのがSVBだったのです。
預金者にはシリコンバレーの新興企業や起業家など大口顧客が目立ちます。EV関連のベンチャーもたくさん抱えていたはずです。後ろ盾を失ったEVベンチャーには逆風といえそうです。
新しい燃料、イーフューエルも台頭
EVへの逆風はそれだけではありません。ドイツ政府が欧州連合(EU)に対して、2035年以降、EU域内で「e-fuel(イーフューエル)」を搭載した新車販売を認めるよう要望しました。
イーフューエル? 耳慣れない単語かもしれません。これは水の電解(electric)から得られた水素(H2)を用いた合成燃料で、ガソリンや軽油の代わりとして期待される脱炭素燃料です。再生可能エネルギーのひとつといえます。
EV一辺倒だった自動車に、イーフューエルの波が押し寄せるかもしれません。EV業界を席巻してきた米テスラは、ライバル社の台頭で勢いが鈍化しています。中国BYDは低価格EVで世界に浸透してきました。
EVは電池分野でも懸念が残ります。現在、EV用の電池は中国への依存度が高まっています。中国・韓国で世界の9割を占めるとの統計もあります。米国を中心に、生産依存度の偏りに警戒感を強めているようです。
そして何より、自動車産業は裾野が広く、雇用への影響は計り知れません。日本にしても基幹産業であることに変わりはなく、性急なEV化計画の弊害は少なくありません。
さらに、政府のEV補助金(支援)は自国民に還元されるべきで、海外メーカーが主に恩恵を受けるのは避けなければなりません。やはり政府が補助金を出し支援した太陽電池は中国メーカーに押され、日本メーカーは壊滅状態になりました。その愚策を忘れてはなりません。
(IMSアセットマネジメント代表・清水秀和)
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