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「卵不況」到来で列島大打撃! 販売休止続々、ダメージは「白い恋人」や来冬のおでん商品まで
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/319121
2023/02/22 日刊ゲンダイ
日高屋は天津飯と温泉卵を販売休止(C)日刊ゲンダイ
「品薄が牽引しているところがある」──。今年の値上げ要因をそう分析するのは東京商工リサーチ(TSR)情報本部の二木章吉氏だ。エネルギー高騰や円安が反映された昨年にはみられなかった特徴だという。
最も深刻なのは卵の品薄だ。今季の鳥インフルエンザ禍は過去最悪。養鶏の殺処分は2020年度の987万羽を大きく上回り、1500万羽に迫る。採卵鶏の大量処分に飼料価格高騰も加わり、鶏卵の卸売価格はグングン上昇。「JA全農たまご」が21日に公表した東京の卸値(Mサイズ1キロあたり)は前年比1.86倍の335円で、過去最高値水準が続く。
TSRが主要食品メーカー200社に行った調査によると、23年1月以降の出荷・納品分の値上げ品目は1万5000を超えた。マヨネーズや練り物など原材料の卵不足を理由に挙げる企業が6社あった。
「卵は用途のすそ野が広く、家庭、企業とも影響は計り知れない。深刻なのは価格高騰にとどまらず、数量不足から卵を使った商品の生産や出荷が制限されていることです。モノが入らないとビジネスは成り立たない」(二木章吉氏)
野村農相は異例の“ざんげ”
「先を見通す力がなかった」と異例の“ざんげ”(野村農水相)/(C)日刊ゲンダイ
丸亀製麺はとろ玉うどん、日高屋は天津飯の販売を一時停止。石屋製菓(札幌市)の人気土産「白い恋人」は原料の卵白不足により生産を縮小し、オンライン販売を休止した。これらはホンの序の口。練り物商品を扱う企業は卵不足の長期化を懸念し、「来冬シーズンのおでん商品の減産を検討している」という。
「多くの業者から卵は代わりが利かないとの声を聞きます。大手はともかく、卵不足が長引けば中小・零細は死活問題。例えば、卵が不可欠なケーキ屋は廃業に追い込まれる恐れがあります」(二木章吉氏)
企業を苦しめる鳥インフル感染拡大はいつ収束するのか──。野村農相は17日、「1月になればだんだん落ち着き、(鶏卵価格)も下がってくると申し上げたが、完全な私の間違いというか、先を見通す力がなかった」と異例の“ざんげ”に追い込まれた。改めて、農水省に聞くと「海外からの渡り鳥が北へ帰る3〜5月まで警戒を強める必要がある。では、5月ごろに収束するかといえば何とも言えない」(動物衛生課)と答えた。収束時期の明言は避けたが、5月まで続く可能性は十分あるということだ。
卵は輸入も難しい。生鮮品で殻が壊れやすく、長時間の輸送に向かないからだ。実際、卵の自給率は97%(重量ベース)である。
鳥インフルが早期収束せず、卵の品薄が長期化すれば、日本経済全体が「たまご不況」に陥りかねない。
生産・販売休止が続々
しかも、品薄は卵だけではない。サバは今季、記録的な不漁に見舞われ、「極洋」はサバ缶28品を販売停止、マルハニチロは21日、サバ缶26品を4月1日から約11〜23%値上げすると発表。霧島酒造は原料サツマイモの病気の影響で黒霧島など一部商品の販売を休止している。
意外なのがコンタクトレンズ。行動制限の緩和に伴う需要拡大に供給が追いつかず、一部入手しづらくなっているという。
品薄は企業活動を停滞させ、それに伴う価格高騰は消費の減退を招く。昨年以上に暮らしにくくなり、この国の経済は悪材料ばかりだ。
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