http://www.asyura2.com/21/hasan135/msg/825.html
Tweet |
日本経済の行方「不確実性」がますます高まる…年金生活者には厳しい年の瀬 プロはこう見る 経済ニュースの核心
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/314907
2022/11/25 日刊ゲンダイ
世界に類を見ないといわれる高齢化社会になった(写真はイメージ)/(C)日刊ゲンダイ
昨年11月、ウクライナ・ロシア戦争は起きていなかったが、日本では新型コロナウイルスの「第6波」到来が警戒されていた。コロナ禍で停滞した景気を浮揚するためもあり、先進国の中央銀行は大規模な金融緩和を実施、その低利で調達された資金が市場に流入。過剰流動性相場で商品市況が上昇し、インフレの萌芽を起こしていた。
それから1年。コロナ禍も3年目に突入し、マスク着用、消毒液の頻繁な使用、「3密回避」などの方策にもかかわらず感染者数は増加に転じ、「第8波」到来が現実味を帯びている。その感染者数のピークは1月14日とも試算されている。基礎体力、免疫力ともに低下した高齢者の感染不安、生活不安は大きいと思われる。
2万円のマイナポイント狙い? 申請窓口は大混雑
平日の昼間、地元の市役所に行くとマイナンバーカード申請窓口が混雑していた。先月は、年末の宝くじ売り場のような長蛇の列だったから、多少は緩和されていたが、相変わらず高齢の申請者が中心となっていた。
市役所には、臨時の仮設窓口が増設され、マイナンバーカード用の写真撮影ブースまで用意されていた。シルバー人材センターから派遣だろうか、窓口案内に増員された職員も高齢者が目立った。
高齢者には難しい申請手続きのせいか、子供夫婦などと一緒の高齢者を散見した。なにしろ2万円分のマイナポイントがもらえる。物価上昇で生活が苦しくなる年金生活者、その子供夫婦などには魅力だろう。孫にクリスマスのプレゼントも購入できよう。
この様子を見ていると本当に、日本は「不景気なんだな」と実感する。10月の全国消費者物価指数(生鮮食品を除く)は、前年同月比3.6%上昇と1982年2月以来、40年8カ月ぶりの伸び率となり、上昇は12カ月連続となっていた。物価高騰が続くなか、「インフレ手当」を支給する企業が増えていると報じられているが、年金生活者には無縁である。
日本のインフレ率が、ほぼマイナス成長となった「失われた30年」のデフレ時代以降の高齢者数を見ると、1990年の約1492万人から、2000年に約2204万人、そして22年9月には3627万人とこの間に約2100万人も増加した。
また、日本の65歳以上の人口は82年に1135万人、人口構成比9.6%に過ぎなかったが、21年には同28.8%と世界に類を見ないといわれる高齢化社会になった。
まして、日本の経済成長率は81年4.2%、82年3.3%、83年3.5%。82年前後は好景気の物価上昇、ドル円レート(年間平均)は1ドル=220円、249円、237円と年間で見るとほぼ横ばいだった。現在は、ゼロ成長、円安の物価上昇と全く状況は異なる。戦争、コロナ禍など「不確実性」の高まる23年初頭に向けて高齢者、その家族の「生活防衛」で「節約志向」は高まろう。
中西文行 「ロータス投資研究所」代表
法政大学卒業後、岡三証券入社。システム開発部などを経て、岡三経済研究所チャーチスト、企業アナリスト業務に従事。岡三インターナショナル出向。東京大学先端技術研究所社会人聴講生、インド政府ITプロジェクト委員。SMBCフレンド証券投資情報部長を経て13年に独立。現在は「ロータス投資研究所」代表。
▲上へ ★阿修羅♪ > 経世済民135掲示板 次へ 前へ
最新投稿・コメント全文リスト コメント投稿はメルマガで即時配信 スレ建て依頼スレ
▲上へ ★阿修羅♪ > 経世済民135掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。