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「秋の日はつるべ落とし」の株式市場…NYダウの3万ドル割れも?
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/311295
2022/09/14 06:00 日刊ゲンダイ
NY市場は大幅下落(C)ロイター
まさに、「秋の日はつるべ落とし」といった状況ではないか。
NYダウは1月5日に3万6952ドルの史上最高値をつけたあと、6月17日には2万9653ドルの安値まで売り込まれている。それが2カ月後の8月16日には3万4281ドルの戻り高値をつけた。上昇幅は4628ドル、上昇率は15.6%となる。
何があったのか。ファンダメンタルズが改善したのか。いや、そうではない。マーケットは「FRBの利上げペースが緩やかになり、来年には利下げ」と勝手に思い込んだのだ。この判断は完全に誤りである。
パウエルFRB議長はインフレ抑制に向け、「無条件の物価安定(景気、雇用は犠牲にする)、合理的無関心(株式市場、投資家の楽観論)の排除」を訴えている。
FRB高官はインフレを抑え込むためには住宅価格、株価などの下落が必要だと考えている。ミネアポリス連銀のカシュカリ総裁が株価下落に関し、「Happy」と発言。それを端的に語っていると思う。
こうした状況下、NYダウは一転、9月6日には3万1048ドルと急落した。6〜8月の上昇幅の69.9%を消したことになる。短期間に3233ドルの大幅下落である。世界の株式市場はパウエル発言以来、1週間に5兆ドル(約700兆円)の時価総額を失った。
最近はつるべを知らない人が多いが、これは一気に落ちる。もちろん、ウォール街はオーバーキル(金融引き締めが効きすぎて景気が失速すること)、スタグフレーション(不況下のインフレ)のリスクに怯えている面があろう。
すでに、スタグフレーションの先行指標とされる悲惨指数は12.2ポイント(失業率3.7%+消費者物価上昇率8.5%)と、警戒ゾーンにある。
株価は一段安が避けられない。さらに、「ルール・オブ・20」(20-消費者物価指数=PER)によると、現在17.25倍のNYダウのPERは11.5倍が妥当という計算になる。
いや〜これは? PER11.5倍ではNYダウは2万800ドルまで下がる。恐ろしい。まあ、あり得ない水準だが……。むしろ、目先は自律反発のタイミングだろう。
杉村富生 経済評論家
1949年熊本県生まれ。明治大学法学部卒業。軽妙な語り口と、分かりやすい経済・株価分析などに定評がある。ラジオNIKKEI「ザ・マネー」にレギュラー出演。著書は「これから10年 株で『1億』つくる!」(すばる舎)、「株長者が絶対にハズさない『売り』『買い』サインはこれだ!」(ビジネス社)など多数。
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