http://www.asyura2.com/21/hasan135/msg/730.html
Tweet |
通貨ルーブルがウクライナ侵攻前の水準に逆戻り “V字回復”は大規模操作か、制裁不発か
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/303472
2022/04/05 日刊ゲンダイ
ルーブル紙幣を数えるロシアの店員(C)ロイター
ルーブルが、V字回復ーー。戦争の長期化と経済制裁により、ロシア経済は大きな打撃を受けている。ところが、一時、急落していたルーブルが、現在、ウクライナ侵攻前の水準に戻っている。どういうことなのか。
侵攻前、ドル=ルーブル相場は、1ドル=84ルーブルだったが、侵攻翌日の2月25日には100ルーブル超に急落。3月7日には1ドル=143ルーブルまで下落した。
ところが、プーチン大統領が3月23日、「非友好国」に対し、天然ガスの支払いをルーブル建てで行うよう求めると、100ルーブルを回復し、足元は84ルーブルまで“ルーブル高”が進んでいる。侵攻前の水準だ。
この“ルーブル高”について、ポーランドのモラウィエツキ首相は2日、「ロシアへの制裁は効果を発揮していない。ルーブル高がその証拠だ」と指摘。一方、ブリンケン米国務長官は3日、「ルーブルの安定はロシア当局の“大規模な操作”によるもので、長続きしない」とバッサリだ。
ルーブル高はどこまで続く?
EUは依存脱却へ向かうが…(ロシアのLNG〈液化天然ガス〉タンカー「ルドルフ・サモイロビッチ」号)/(C)ロイター
金融ジャーナリストの小林佳樹氏が言う。
「両氏とも一理あります。ロシア当局が為替介入しているのは事実ですが、それだけではありません。経済制裁後もロシアの原油や天然ガスの輸出は続いています。天然ガスのルーブル払いを求め、実際にルーブル買いは起きている。要するに、ルーブルは紙クズではなく、きちんと“使える”状態だということです。ルーブルの安定により、ロシア国債の債権者はルーブルでの買い戻しにも応じた。短期的にはプーチン大統領の思惑通り“好循環”が生じていると言えます」
ルーブル高はどこまで続くのか。
「西側は脱ロシア依存を加速させ、この先、ロシア産原油や天然ガスの輸出は減っていくでしょう。莫大な戦費の負担も重くのしかかる。引き続き、デフォルト懸念もあります。目先はルーブル高が進んでも長続きはしない。今後、ロシア経済はマイナス成長が見込まれ、中長期的にはルーブルが侵攻前の水準に戻ることは難しいでしょう」(小林佳樹氏)
ロシアのペスコフ大統領報道官は3日、天然ガス以外の輸出品目についても、外国企業に対し、ルーブル払いを求める見通しを示した。ルーブルの下支えに必死のようだ。うたかたのルーブル高となりそうだ。
▲上へ ★阿修羅♪ > 経世済民135掲示板 次へ 前へ
最新投稿・コメント全文リスト コメント投稿はメルマガで即時配信 スレ建て依頼スレ
▲上へ ★阿修羅♪ > 経世済民135掲示板 次へ 前へ
スパムメールの中から見つけ出すためにメールのタイトルには必ず「阿修羅さんへ」と記述してください。
すべてのページの引用、転載、リンクを許可します。確認メールは不要です。引用元リンクを表示してください。