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(回答先: リニア工事トンネル落盤事故 川勝知事 再発防止を求める(初めての死者、そして...?!) 投稿者 戦争とはこういう物 日時 2021 年 10 月 29 日 01:44:18)
予想されていたこととはいえ、遂に死者が出てしまった事で地デジ等大マスゴミ各社も取り上げられた「リニア新幹線トンネル」問題。国家放送協会は詳しく報じながらも「名古屋まで40分」などの効果期待も強調していた。
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【詳細】リニア トンネル工事事故 何が起きたのか?原因は?
2021年10月28日 19時18分
*https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211028/K10013325241_2110281546_2110281713_01_02.jpg
27日夜、岐阜県中津川市にあるリニア中央新幹線のトンネルの工事現場で崩落が発生し、作業員2人が死傷した事故。JRによる会見などから、事故の詳しい経緯が見えてきました。どこで、何が起きたのか、詳しくまとめました。
1.事故はどこで
*https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211028/K10013325241_2110281633_2110281702_01_02.jpg
事故が起きたのは、岐阜県中津川市瀬戸にある「瀬戸トンネル」の工事現場です。
JR東海によりますと、「瀬戸トンネル」は、長野県と岐阜県に建設予定の駅の間に位置し、計画では全長4.4キロメートルです。2019年1月に着工しましたが、本線の工事はまだ始まっていないということです。
*https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211028/K10013325241_2110281338_2110281535_01_02.jpg
現在は、本線につながるおよそ600メートルの「非常口用のトンネル」を掘る工事が進められていて、事故はこのトンネルの入り口からおよそ70メートルのところで起きたということです。
*https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211028/K10013325241_2110281852_2110281854_01_05.jpg
2.どんな工事
*https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211028/K10013325241_2110281414_2110281535_01_03.jpg
JR東海によりますと、工事は一般的なトンネル工事と同じ「NATM工法」と呼ばれる方法で行われていました。
この工法は、主に山岳部でのトンネル工事で採用されていて、掘り進めたい場所に爆薬を設置して爆発させ、重機などで土砂をかき出してから、壁をコンクリートやボルトで固めます。
*https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211028/K10013325241_2110281630_2110281637_01_06.jpg
9月に、JR東海が撮影した現場の写真には、高さ7メートル、幅9メートルほどのトンネルの内部で、壁に爆薬を入れるための穴を開ける「ドリルジャンボ」という重機を使って工事を進めている様子が写されています。
掘削が完了したトンネルの内側の壁はコンクリ―トで固められているのが確認できます。
3.何が起きたのか
28日午後、会見を開いたJR東海によりますと、27日夜7時20分ごろ、非常口用のトンネルを掘る作業中、爆薬を爆発させたあと、トンネル内で地盤が崩れました。
この事故で、福井県美浜町の小板孝幸さん(44)が死亡し、愛知県長久手市の52歳の男性も足の骨を折るなどの大けがをしました。
*https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211028/K10013325241_2110281637_2110281823_01_08.jpg
爆薬を使った爆発のあと、5人の作業員が不発の爆薬が残っていないか点検していたところ、トンネル上部の表面がはがれ落ちる小規模な崩落が起きて、小板さんの足が埋まったということです。
*https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211028/K10013325241_2110281648_2110281648_01_07.jpg
近くにいた作業員が助け出そうとしたところ、さらに天井近くの岩が縦2メートル、横1メートル厚さ50センチほどにわたって崩落し2人が巻き込まれたということです。
リニア中央新幹線の工事で死亡事故が起きたのは初めてで、警察は業務上過失致死傷の疑いもあるとみて、安全管理などについて現場を詳しく調べています。
4.トンネル工学の専門家は
トンネル工学が専門の大阪大学の谷本親伯名誉教授は、JR東海が公開している地表の断面図を見たうえで「事故のあった非常口は、固い地盤の上にさまざまな堆積物が重なっている場所で、固い地盤に至る手前の壊れやすい強度の弱い層で工事を行っていた可能性がある」と指摘しました。
*https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211028/K10013325241_2110281750_2110281823_01_10.jpg
さらに「発破作業を行ったあとは、トンネルの壁に発生した亀裂などから表面が落下する『肌落ち』が起きやすく、トンネル工事で一番危険な状態だと言える。表面で落ちやすくなった箇所を意図的に落とすなどの危険をなくす作業の中で事故が起きたとみられる」と分析しました。
そのうえで「この作業はトンネル工事の常識的な作業なので、現場の監督がしっかり行われ、熟練した作業員が工事を行っていれば、ほとんど起こらない事故だと考えられる。このような事故がリニアの工事で起きたことを受け止め、原因を分析したうえで別の工事現場でも共有しなければならない」と話していました。
5.過去にも土砂崩れが
リニア中央新幹線の工事は各地で進んでいますが、これまでにもトンネル工事の現場周辺で土砂崩れが発生しています。
*https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211028/K10013325241_2110281822_2110281823_01_11.jpg
おととし、岐阜県中津川市で、「中央アルプストンネル」の工事のための作業用トンネルやトンネルの上の雑木林の土砂が崩れました。
現場の地盤に適さない工法が用いられていたことが原因とみられ、JR東海はトンネルの支えを強化する工法に見直すほか、必要に応じて地質の専門家に判断を求めるなどとする再発防止策を示しています。
6.工期に影響は
リニア中央新幹線は、2027年に品川・名古屋間の開業を目指しています。
*https://www3.nhk.or.jp/news/html/20211028/K10013325241_2110281423_2110281535_01_04.jpg
およそ286キロの区間のうち、86%に当たる246キロ余りがトンネルで、▽山間部では「NATM」工法で掘削したり、▽首都圏や愛知県の都市部では「大深度地下」と呼ばれる地下40メートル以上の場所を大型の機械で掘り進めたりする工事が予定されています。
しかし、大井川をはじめとする水資源への影響などを懸念する静岡県が県内のトンネル工事の着工を認めておらず、協議が難航していることから、計画どおりの開業は難しくなっています。
こうした中で、今回の事故は起きました。
事故によるリニア中央新幹線の計画への影響について、JR東海の新美憲一執行役員は、28日夕方の記者会見で、「プロジェクトへの大きな影響はないと考えている」と述べました。
ただ、おととし岐阜県中津川市で発生したトンネル工事に伴う土砂崩れでは安全対策などのため、岐阜県と長野県を結ぶ4.7キロの区間で、およそ7か月間、中止されています。
今回は、リニア中央新幹線の工事では初めての死亡事故で、原因の究明と安全対策の強化が一層求められることから、工期への影響も懸念されそうです。
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