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銀行員の口車に乗って「老後資金」を失った…70代女性の生活が崩壊したワケ 自分だけは大丈夫だと思っていたが
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/84030
2021.06.11 週刊現代 :現代ビジネス
やけに親身だと思ったら
「若い銀行員さんが週1回は顔を見に来てくれて『ご主人を亡くされて大変でしょう』と悩み相談にも乗ってくれた。まさかその人から騙されることになるとは……」
都内在住の馬場道子さん(78歳・仮名)はこう言って肩を落とす。馬場さんは3年前に夫を亡くし、ひとり暮らしを続けてきた。
「相続の翌年くらいから、夫の口座があった銀行の人が家に来てくれるようになりました。
はじめは世間話をしていくだけでした。
しかしある日、自分の介護費用が不安だと伝えると、『投資信託に回して、少しでも増やしておきませんか?』と勧められたのです」
投資のことなど、まったく分からない馬場さんだったが、決め手となったのは「僕を信じてください」という銀行員の言葉だった。
これだけ親身になってくれるんだから、いい商品を勧めてくれるはず―。
「少しのおカネなら預けてもいいかと思って、まずは200万円を任せたんです。
商品の仕組みはよく分かりませんでしたが『投資信託は分配金が毎月出ますし、失敗してもおカネがもらえます』と言われ信じ込んでしまいました」(馬場さん)
しかし実際には運用成績は散々で、元本を取り崩しながら分配金を出している状況だった。不安に思って銀行員に訊くと「損しているように見えても、続ける方が得」と言い張る。
正月に帰ってきた長男に指摘され、ようやく解約したが、その時には老後資金は底をつきかけていた。
銀行員だけではない
夫を、妻を亡くした後、相続について助言をしてくれる銀行員は、いかにも頼れるように思える。
しかし彼らは、あなたが多額の財産を得たからすり寄ってきているだけだ。
「銀行員は、相続財産や退職金といった財産を手に入れた顧客に営業攻勢をかけるのが常です。
『株も始めませんか』『手数料が無料』などと言われ、多少損失が出ていても『この商品に乗り換えれば取り戻せます』と新しい商品を売りつけられるのです」(ペレグリン・ウェルス・サービシズ代表の山口聰氏)
カネがあるところに群がってくるのは、銀行員だけではない。家族問題評論家の宮本まき子氏が語る。
「80歳近い知人の元には、夫の死後に不動産会社の営業マンがやって来るようになりました。
『都心一戸建てでは貴女亡き後の相続税が高額に』と説得され、税対策でタワマンの最上階に住み替えましたが、先走った終活のためにマンションの一室で孤独に過ごす彼女の晩年は寂しげでした」
ひとりになると寂しさに付け込まれる危険があることを、よく知っておこう。
『週刊現代』2021年6月5日号より
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