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オイルショックならぬ『ウッドショック』
聞きなれない言葉ですよね?
あまり報道などされておりませんが、
今、住宅業界では深刻な木材不足に直面しています。
取引先のプレカット業者からも、”過去に経験のない事態”とのこと。
原因は1つではないですが、やはりコロナの影響が大きいでしょうね。
特に世界の木材は、米国と中国この2か国に集中しています。
■米国の住宅ブーム
米国では今、空前の住宅ブームが到来しています。
コロナの影響で、2020年4月にそれまで120万件前後だった
住宅着工数は80万件台まで落ち込みました。
しかし、それからV字回復をみせるのと同時に、
コロナで在宅ワークが浸透し、
郊外への移住→住宅建築の流れが現在の住宅ブームとなっているようです。
直近の2012年3月の着工件数は170万件ともいわれています。
倍以上の着工件数です。
その影響を受けて、北米での木材価格は過去最高値を大きく更新しています。
また、北米に負けまいと木材の輸入を大きく拡大しているのが中国です。
■中国の木材輸入拡大
中国ではここ数年の旺盛な経済成長により、
丸太・製材の需要が急速に増加しています。
林野庁が発表する「中国における木材貿易の動向」を見ても
丸太、製材消費量はともに右肩上がり、
特に製材に関しては10年で2.5倍に消費量が拡大。
世界における中国の製材輸入量シェアは、
針葉樹で20%、広葉樹においては48%ものシェアがあり、
ともに世界のトップシェアとなっています。
今や木材のほとんどが米国と中国に流れている状況です。
さらに、2022年には輸出元の1つであるロシアが、
丸太の輸出全面禁止を宣言しています。
木材貿易は先行き不透明な状況です。
■日本の国力の低下
世界的な木材の奪い合いが行われている現状で、
日本は国際競争で完全に競り負けています。
品質には依然厳しい日本は、
たいしてお金もなく、木材を買いたたきます。
高くても買う中国や米国に木材が流れるのも、
当然の話です。
輸入材の調達が難しいのなら、国産はどうなの?
と考えるのが普通の流れですよね。
日本の木材自給率は37.8%(2019年林野庁発表木材需給表より)
実はここ数年、国産材の自給率は徐々に上がってきています。
しかし、急に国産材に切り替えようと思っても、
供給体制は整ってはおらず、
すぐに木材不足を解消できるかと言えばそうでもありません。
これからの影響
ウッドショックの影響がどこまで続くのか?ということは、
私たちにもほとんど分かっていません。
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