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久美子氏が創業者を排除するためにつくった“裏取締役会” 孤独な「家具や姫」大塚久美子の蹉跌
https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/money/285355
2021/02/18 日刊ゲンダイ
一貫性に欠けた(大塚久美子氏)/(C)日刊ゲンダイ
2009年3月に社長に就任した久美子氏は、実権の掌握に向けて動き出した。社長になったからといって、代表取締役会長の勝久氏が存在感を発揮している限り、思うような経営ができないからだ。
「社長に就任した久美子さんは、勝久さんを無視するようになりました。典型的なのが、勝久さん抜きで招集される“裏取締役会”です。必要なことは、事前にそこで決められました。勝久さんも参加する取締役会はお飾りで、提出された議案について久美子さんが『賛成ですか』と問いかければ、役員が『賛成です』と答え、シャンシャンで終わらせていた。勝久さんが『これはいったい、どういうことなんだ』と言っても、もう後の祭りです。久美子さんは『今、決議をとりました。賛成者は過半数となりましたので次の議題に移りたいと思います』と、勝久さんを無視して議事を進めていってしまうわけです」(元社員)
それにしても、なぜ、絶対的な力を保持していたはずの創業経営者が、これほどいとも簡単に無視されるようになってしまったのか。
「大塚家具というのは勝久さんが一代で創業した会社ですから、普通のサラリーマン社長とは違い、あらゆる権限が社長に集中していました。これは久美子さんに社長交代をするときも見直されなかった。社長の職務権限規定は、そのまま継承されたのです」(同)
社長と会長の職務のすみ分けも明確ではなく、代表取締役会長に就任した勝久氏の存在は宙に浮いてしまった。その結果、すべての権限を久美子社長が握ってしまったというわけだ。
だからといって、これまでカリスマ経営をやってきた勝久氏の発言力を封じ込めることなどできない。そこで社長として取締役会を掌握するなど、法的権限を最大限に活用して勝久氏の封じ込めを図ったのだ。
久美子氏は「“大塚勝久の商店”から“企業”に変える」ことを標榜していた。前任者の影響力を封じ込め、新しい経営ビジョンに従って改革を進めていくというのは、決して間違いではないだろう。ただし問題なのは、そのビジョンが本当に大塚家具の再生につながるものだったのかどうかだ。
ある元社員は久美子氏について「切れ者経営者としての表の顔とは別の顔を持っていた」と指摘する。ビジネス雑誌や本で読んだものが、そのまま役員会議に上がってくることがよくあったという。
本や雑誌に頼る「コピペ社長」 |
「久美子さんは前日読んだ本をほぼコピペして、そのまま役員会で発表することもあったそうです。だから役員の中には裏で“コピペ社長”なんて言っている人もいましたよ。ビジネス雑誌や本からの引用なので、一つ一つの話は理路整然としているのですが、全体的な考えとしては一貫性に欠けるんだそうです。もちろん本で読んだことを発表することが悪いと言っているわけではありません。ただ本来だったら本で学んだことを実務の中できちんと咀嚼して、自分なりに理解した上で発表するものです。久美子さんの場合は、昨日読んだ本から転用するだけ。だから『その話、昨日の話と違いますよね』なんてことがよく出てきてしまうようです。おそらく、お勉強的な頭はいいんでしょうが、実業家としてそこに何か実があるかといえば、ないんですよ」(元社員)
経験のなさは埋めようがなかった。=つづく
(ジャーナリスト・松崎隆司)
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