「女性セブン」と「女性セブンを読んでいる人」だけが生き残れる__という予感!>2022.02.19 11:00 女性セブン 長期的な“ワクチン後遺症”の現状 救済措置までには長い道のり https://www.news-postseven.com/archives/20220219_1727060.html?DETAIL 頭痛やめまい、胸痛に発熱──新型コロナウイルスのワクチン接種後から長期的に続く症状に悩まされる人々は少なくないという。彼らが直面するのは、こうした症状そのもののつらさだけではない。病院や社会の無理解、冷淡な対応がいっそうの苦しみを生んでいるのだ。ワクチン後遺症に関する現状をジャーナリスト・鳥集徹氏と女性セブン取材班がレポートする。 * * * 「トイレ掃除をしていると急に息が苦しくなり、失神したんです。新型コロナワクチンを打った3日後のことでした。 怖くなって、県の新型コロナワクチン専門相談センターに電話しました。そうしたら薬剤師さんが出て、『もともとあった病気のせいではないか。ワクチンではない』と断言されてしまって……。その後、市の相談センターにも電話したのですが、そこでも薬剤師さんから『ワクチンが原因なんてあり得ないから』と怒ったように言われました」 そう話すのは、女性セブン2022年1月20日発売号の特集「コロナより恐ろしいワクチン後遺症」でも紹介した、中国地方在住の女性Fさん(40代)だ。 昨年8月下旬に1回目のワクチンを接種したFさんは、翌日から腕が上がらないほどの痛み、息切れ、激しいめまいに襲われた。次の日、トイレで失神して以降、体調が悪化し、いまも倦怠感や胸痛、頭にモヤがかかったような感覚が継続する「ブレインフォグ(脳の霧)」に悩まされ続けている。 甲状腺の持病があるものの、それまでは普通に生活ができ、派遣の仕事にも通っていた。症状の原因は、ワクチン以外に思い当たらないとFさんは言う。しかし、相談センターだけでなく、受診した病院でも、ことごとく否定された。 「めまいが強かったので耳鼻科に行ったのですが、検査しても異常なし。医師からは『ワクチンが怖いという思い込みからではないか』と言われました。 持病を診てもらっている主治医も、ふだんは患者思いの温厚な先生なのですが、私が『ワクチンのせいでは』と何度か口にしているうちに相手にされなくなりました。その先生は私の接種前の問診も担当されたから、いま思えば、接種にかかわった自分が責められているように誤解したのかもしれません」(Fさん) 海外から自分で薬を購入した 医療者の心ない対応に苦しむのはFさんだけではない。接種後、長期間にわたって体調不良が続く「ワクチン後遺症」に悩まされながらも、その症状とワクチンとの関連を医師に頭から否定されてしまい、充分な医療的サポートを受けられない人が多いのだ。関西地方に住む女性Tさん(30代)も、その1人だ。 「昨年8月末に2回目を打った2週間後から胸痛や息切れに悩まされるようになり、病院に行きました。ネットで調べたら、接種後に同じような症状が出ている人がいたので、『ワクチンかも』と思ったのですが、医師に『接種後2週間も経っているので、ワクチンのせいではない』と言い切られてしまった。検査をしても異常がなく、薬の処方もされませんでした」 ところが、接種から40日ほど経った頃から胃腸の調子が悪くなり、胸やけがして、食欲不振に陥った。さらに、ドライヤーや洗濯物を干すといった上半身を使う動きをすると息切れがし、異常な倦怠感に襲われるようになった。 「再度病院に行って、CTを撮ってもらったのですが、やはり異常がなく『ワクチンとは関係がない』と言われました。だけど接種から2か月後にはさらにひどくなり、起き上がれなくなってしまった。 食事のときの胃の痛みから始まって、就寝時には激痛で脂汗が止まらず、救急車で病院に行きました。 胃カメラで検査すると十二指腸から出血していました。普段なら考えられないことが次々に起こるので、私は『ワクチンに違いない』と強く感じていたのですが、やはり医師からは、『ワクチンでこんなに急激に悪化することはない』と否定されました」(Iさん・以下同) 胃腸の症状は処方された薬で改善したが、胸痛や息切れはよくならなかった。医師はあてにできないと思ったTさんは、ネットで国内外の情報を検索し、「イベルメクチンが効くかもしれない」という情報を見つけ、通販で取り寄せた。この薬はもともと寄生虫による皮膚病などの治療薬で、新型コロナに効果があるとする研究が複数ある一方で、有効性に否定的な医師も多い。 「私も、普段なら怪しんでのまなかったと思います。でも、このときは藁にもすがる思いでした。不思議なことに、のんだ日の午後から楽になり、現在は仕事も家事もできるほど回復しました。 でも、ツイッターで交流するようになったワクチン後遺症患者の中には、イベルメクチンが効かない人も多いです。ワクチンが原因と認めてくれる医師に巡り合えず、自分でさまざまな治療を試し、サプリメントをのんでいる人も少なくありません。治療もサポートも受けられず、困っている人がたくさんいるんです」 外来や往診、オンライン診療などで、これまで300人以上のワクチン後遺症の相談を受けている統合医療センター福田内科クリニック(島根県松江市)副院長の福田克彦医師は、こう話す。 「大方の医師は、ワクチン接種直後の副反応症状には“想定内の問題”として対処する一方で、数か月以降に突発する症状や接種後の持病の悪化、長引く副反応に対してはお手上げで、『ワクチンは原因ではない』と複数の医師から断定されるケースがほとんどです。 実際ワクチン後遺症に苦しむ人たちは、胸痛や動悸、呼吸困難感を訴えるケースでは呼吸器科や循環器科、頭痛やめまい、ブレインフォグや歩行障害、筋力の低下などは脳神経科や整形外科、月経の異常は婦人科など、さまざまな科を回っています。 しかし、それら複数の診療科での精密検査で『異常なし』と診断されたあげく、紹介された精神科で『うつ病』や『統合失調症』などと診断された後、向精神病薬に依存させられ社会復帰できなくなる患者も少なくありません」 なぜ症状があるにもかかわらず、検査で「異常なし」と判定されるのか。福田医師が続ける。 「ワクチン接種が引き金となり、さまざまな症状を引き起こす根底には、精神的ストレスや慢性疲労、自律神経やホルモン・栄養や代謝の異常が認められるケースもあります。 しかしこうした検査異常は、病名診断にもとづく保険診療では発見しにくいため、『異常なし』とされてしまうことが多いのです。また、ワクチン後遺症患者の中には白血病や脳血管疾患などを発症する人もいますが、これらもほとんどの医師は『ワクチンとは因果関係なし』と断定しています。今後、われわれ医師には、カウンセリングや生活改善指導を充足させるなど、検査の結果や病名診断に左右されることのない、患者自身に向き合った医療姿勢が求められることでしょう」・・・
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