https://www.kocyoudou.com/koramu_k1443492231.html Vol.52 風邪には葛根湯!?タイプを見極めて正しい使用を!! 《「熱っぽい」「体が痛い」「寒気がする」こんな症状、どうしますか?》 風邪の漢方薬といえば「葛根湯(かっこんとう)」が有名です。でも、のどが痛い時や熱っぽい時に葛根湯を使うと、悪化の危険があることをご存じですか? 漢方では風邪のひきはじめの症状により、▼風寒(ふうかん)と▼風熱(ふうねつ)の二つのタイプに分けて考えます。 風寒とは寒気がして、肩がこわばり、汗が出ない状態。この症状には体を温め、汗をかかせる葛根湯が適しています。一方、風熱とは熱っぽく、喉が腫れて痛い、汗は出ていない状態のこと。この時に体を温める葛根湯は逆効果。炎症を鎮める処方が必要です。 特にインフルエンザは高熱が特徴で、喉が腫れて痛む、鼻水や痰が黄色い、口が渇くといった症状を伴います。この場合は「銀翹散(ぎんぎょうさん)」という漢方薬が適しています。主薬の金銀花(きんぎんか:スイカズラ)や連翹(れんぎょう)は抗菌抗ウイルス作用があります。一緒に含まれる薄荷(はっか)と竹葉(ちくよう)は汗や尿を促す働きで熱を発散します。桔梗(ききょう)や牛蒡子(ごぼうし:ごぼうの種)はのどの炎症や痛みを抑える力があります。「銀翹散」は『天津感冒片(てんしんかんぼうへん)』などの名前で販売され、ご家庭の常備薬に適しています。 風邪の治療はスピードが勝負!「あれっ、おかしいぞ?」と感じた時、すぐに正しい漢方薬を服用すれば症状が軽くなることは多々あります。漢方薬には即効性のあるものも豊富にあるんですよ。何となく放っておくとこじれてしまうのが風邪です。ご注意ください! https://allabout.co.jp/gm/gc/302612/
葛根湯が効かない2つの理由と正しい飲み方 ■ポイント2:寒さからくるタイプの風邪に使用する イメージ 提供:クラシエ薬品(株)銀翹散エキス顆粒Aクラシエ 風邪は、大きく分けて二つのタイプがあります。「葛根湯」のように、寒さからくるタイプの風邪(風寒邪=ふうかんじゃ)と、熱感が強いタイプの風邪(風熱邪=ふうねつじゃ)です。 悪寒より発熱がひどい のどが痛い 口が渇き、冷たいものを飲みたがる このような症状の風邪タイプには、「葛根湯」は効果がありません。そもそも風邪のタイプが違うので、残念ですが治るはずがないのです。 ちなみに、こういった熱タイプの風邪の代表的な漢方薬に「銀翹散」(ぎんぎょうさん)がありますが、漢方薬局や一般の薬局では取り扱っているものの、この漢方は保険適用外なので、病院などでは処方できないのが現状です。 ヤブ医者? 名医? 落語に登場する「葛根湯医者」 原因が同じならば、いろんな科をまわらずに済むのも漢方ならではです
原因が同じならば、いろんな科をまわらずに済むのも漢方ならではです 落語のネタに、どんな人にも「葛根湯」を飲ませるヤブ医者を「葛根湯医者」と揶揄する話があります。しかしこの話には、実は漢方薬を自由自在に使いこなす「名医」であるという、まったく逆の意味合いも含まれています。 というのも、「葛根湯」は風邪だけでなく、頭痛、腹痛、鼻炎、関節炎、結膜炎、神経痛などにも応用することができるからです。これは「葛根湯」に限らずいえることですが、別々の症状でもその体質(証)が一緒であれば、処方は同じという漢方の特性からくるものです。 どちらにしても、「葛根湯」は寒さから来るタイプの風邪で、ベストなタイミングで飲めば、即効性が期待できる漢方です。もちろん、見立てが大切ですので、服用したい場合は漢方に詳しい専門家に相談してから購入くださいね。
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