「半永久政権と30年党支配へ」」 (事実でも予測でもありません) 菅首相「解散、総選挙は、自分の手でやりたい」
文芸春秋が8月末に独占インタビューしていた。「解散、総選挙は自分の手でやってみたいと思っている」と明確にいっている。「総裁選に出ない」発言の数日か一週間まえのインタビューである。NHKは速報で「総裁選不出馬で今月末に総裁としての任期が満了するのに伴い、(自動的に)総理大臣を退任することになります」と(たぶん意図的に)曲げて打った。他社も海外メディアも続き、党総裁と総理大臣の両方ともマスコミ辞令で退任させられてしまった。お蔭で菅バッシングが減ったり、同情する声もあって、今は思いっきりコロナ対応に打ち込め、内心ほくそ笑んでいるに違いない。大胆に予想すれば、これは大芝居、スティング。政権続投プロジェクトである。
自民党半永久政権の完成と、安倍麻生30年支配へ
菅本人を含む実力者、安倍、麻生、二階、および候補者のうちの河野、高市、小泉、岸田らを中心とする集団作戦だ。甘利、端役の下村も一員だろう。菅を続投させ、その後継、さらに先の後継をひな壇に並べて、自民党支配と派閥支配継続のために仕組まれた。菅のあと、河野、高市、岸田、小泉の順で総理の椅子に座る。高齢の麻生が河野政権を急ぐあまり、菅と二階斬りに方針変える可能性も30%ぐらいあるかも知れない。菅、二階以外は全てDS支配下である。安倍、麻生はDSどっぷりのキングメーカーとして今後も続くから、実質的に安倍30年政権と同じ意味を持つ。そして自民党の顔を変えながら一党支配の半永久政権になる。何のことはない、アメリカの民主党の道をなぞっている。NWOシナリオである。さすが吉田茂、岸信介の末裔だ。日本は戦後ずっとDSコントロールで大金を貢いできたのであり、DS支配は最近始まったことではない。貢いでも貢いでも、それでも、アメリカに次ぐGDPを成し遂げ、一級の平和国家と繁栄を維持してきた。DSと断ち切れない運命なら、まだ100年は共存の道しかない。 菅のような政治家重鎮が文芸春秋インタビューをする時は「進軍の狼煙」と相場が決まっている。インタビューの中で菅はコロナ収束への決意や外交、安全保障、景気対策などへの思いを語り、選挙で国民の信託を得て、想いきった政治をしたい熱い気持ちを吐露している。
菅は小泉と夜な夜な「芝居のけいこ」していた
9月3日、菅に何があったのか。麻生、安倍に嵌められたとか、アメリカDSの介入とか憶測を呼んでいるが、シナリオの一つを変更しただけだ。総裁選の前に総選挙を描いていたと語っているので、その通りなのだろう。派閥を持たない菅にとっては総裁選挙の方が怖かった。しかし解散情報が一部マスコミにスクープされ、慌てて菅は総裁選挙を9月に戻さざるを得なくなった。安倍と麻生が菅を翻意させる目的でこっそりマスコミリークした可能性がある。それでも安倍と麻生は、支持率29%では総裁選でも勝てない、特に地方票が出てこないと判断した。現職が過半数とれず決選投票となったのでは格好がつかない。小泉が足げく官邸および議員宿舎に菅を訪ねたのは、2Aの作戦を菅に伝え説明するためだったと想像できる。作戦とは「総裁選への不出馬」。そうして新総裁が決まったあとも総理大臣のまま内閣総辞職しないで、臨時国会を開き補正予算を組んで衆議員を解散するというもの。その手順、マスコミ対応やらを擦り合わせ、深夜に二人でセリフの稽古、演技シミュレーションを繰り返していた。吹き出しそうな光景が目に浮かぶ。3日の総務会と翌日の振り逃げ記者会見は、練習した通りに上手く運んだ。小泉は自分の「初めてのお使い」が成功し、マスコミの前で目薬泣きして見せた。
Heyヨシ HeLLOジョー 「青天の霹靂!」バイデンと首脳会談
9/8(水) 23:09 夜遅く電子版ニュースが「菅訪米」の外務省情報を速報した。 しかし、どのニュースも、信じられない、嘘であってほしい、間違いと思う「退陣直前の外遊は異例だ」「退陣の報告だろう」とパニック。外務省は、官邸の了解もしくは指示でリークした、しかし、それ以上の情報を小出しにしてださないためか、一夜明けても追加ニュースが無い。ワイドショーもとりあげない。さんざん菅攻撃して、討ち取ったはずの菅総理がバイデンから直々に呼ばれて首脳会談。ああ悔しい!コロナ対策で対立する尾身や分科会ヤクザ衆たちは、菅退陣後、思いっきりワルできると思っていた。悪夢だ。 10日夜になって外務省は日程は24日だとし、QUAD会議のほか首脳会談も行い、ハリス副大統領とも会談調整している。国連総会演説も検討していると発表した。このニュースは一社しか伝えず、NHKも沈黙。誰が止めたのでしょうか。それより、びっくりしたのはヤフコメ。訪米を評価するコメントがどっと集中した。これは事件だ。しかしほどなく記事もコメも全面削除されてしまった。
ジル夫人「ヨシを助けてあげて」 バイデンが菅続投へ粋な助け舟
外務省が正式に発表したのだから、訪米は決まりだ。バイデンとは四月に会っており、痴呆どころか回転がよく、夫婦揃ってよくしてくれた、共通の苦労話で打ち解けたとインタビューで答えている。総裁選はあくまで私党の行事、自ら辞職しない限り「次の総選挙後に特別国会をひらく日までが総理大臣の任期」と決められている。マスコミは誤魔化している。 バイデンは、総裁選や総選挙のことは側近から聞いていただろう。そのうえで菅をこの時期に指名した。退陣ニュースを知って、菅に助け舟を出したのだ。QUAD会議は議決声明に首脳として署名するし、日米会談でも声明に署名する。退陣決まっている首脳には異例どころか、あり得ないことだ。さらに友人のために国連訪問、国連演説までプレゼントしてくれたら決定的だ。文春インタビューで「バイデンとは苦労人同士でウマがあった。どちらも子を失くした共通の悲しみを経験して共感するものがあった」と話している。オリンピックで再開したジル夫人が菅にぞっこんらしい。夫人が「何とか助けてあげて」と頼んだかも知れない。菅は攻め方を知っている一流の営業マン、外交家である。そんな空気を読んでか、最近、表だって菅退陣を言うものは党にも野党にもマスコミにも、すっかり居なくなった。
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