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現役世代の重病の末期の看取りと違い、天寿全うの看取りは別格で、悲しみがないとは言わないが、それを凌ぐ荘厳さと感動があり、現状は逆で、下の世話だの当たり障りのない食事の世話などから入るから、この仕事の醍醐味が分からない訳で、友人から聞いた話で分かったような事を言うなと言われるが、又聞きなのに感動してしまったものは仕方がなく、一番驚いたのはその経験をした友人の成長ぶりで、戦争世代の口癖の爆弾が落ちてくる訳じゃなしではないが、たかが数ヵ月のボランティアだが、お世話をして親しくなった方の様々な最期に立ち会った彼の腹の座り方は凄みがあり、いい大学を出てそれなりに出世した自信のそれがどうしたという開き直りや文豪の百冊も遥かに及ばぬ体験と言うか、恐らく自分はこう生きてこう死ぬと決めた武士の潔さのようなものが感じられ、難解な数学の答えを出せた清々しさでちょっと嫉妬という感じで、母の入所をうじうじ考えていた自分が恥ずかしくなってしまった訳だが、要は我々はゴールを決めずに走らされてきたから、パン食い競争の隣の選手の事が気になったりする訳だが、マッキーではないが、それぞれが世界に一つだけの臨終なのだから他人と比較などする必要はなく、葬式も墓地も他人よりいいそれを選びたいですか、死んでも椅子取りゲームですか、馬鹿ですかという話で、リストラに話を戻すと、そんな事は大した事ではなく、要らないと言われたら喜んで受け入れればよく、人手が足りなくて猫の手も借りたい介護の世界に飛び込めばよく、給料が下がるだのスーツが着れないだの、家を手放さねばならないだの離婚の危機だの、あの世にスーツを着てマイホームを持っていける訳でも、女房と同じ棺に入る訳でもなく、誰でも等しく一人で旅立つ訳で、それまでの時間を充実して過ごせばいいだけの話で、損保の元常務が介護にたどり着いたのも、保険屋の仕事より遥かに上等な仕事だと気がついたからで、金など他人に迷惑かけない程度にあればよく、本当であれば天寿全うに立ち合うという事は金を払ってでもさせて頂く価値がある位にお得な経験なのである。
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